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2025.03.17
藤沢駅から江ノ電でのんびり♪ 途中下車も楽しい、春の藤沢・江の島さんぽ
都心からのアクセスもよく、日帰り旅に人気の江の島。鎌倉エリアから足をのばす人が多いようですが、江の島へ行くなら藤沢駅からのほうがだんぜん近道です。江ノ電にゆられてのんびりと、春の藤沢・江の島をおさんぽしてみませんか? 途中下車しながら歩いてみると、まだ知らなかった素敵なカフェやショップが見つかります。

自家焙煎カフェ「Soundwave Coffee Roasters」でこだわりのコーヒーを

レンガ風のタイルがレトロなビルの1階。青いフラッグが目印
藤沢駅に着いたら、江ノ電に乗り込む前にまずはおいしいコーヒーを1杯いかが? 江ノ電も発着する藤沢駅南口から徒歩7分の「Soundwave Coffee Roasters(サウンドウェーブ コーヒーロースターズ)」は、地元で人気のスペシャルティコーヒー専門店。店内で焙煎し1杯ずつ丁寧に淹れる、こだわりのコーヒーを味わうことができます。

オーダーするとカウンターの前でハンドドリップ。テイクアウトもOK
お店に1歩入るとコーヒーのいい香りでいっぱい。注文ごとにドリップするシングルオリジンのコーヒーをはじめ、エスプレッソやカプチーノ、さらに抹茶ラテやチャイ、レモネードなど、多彩なドリンクメニューがそろいます。 中南米やアフリカなど、さまざまな産地の豆が常時5〜6種類用意されており、店頭で試飲することも可能。果実味を感じる華やかなものから、酸味と苦味のバランスが絶妙のコク深いものまで、風味の違いに驚きます。飲み比べて、自分好みの豆や焙煎具合を確かめることができるのがうれしいですね。お気に入りの豆があれば、購入してお家でも楽しめます。

試飲できるコーヒー。飲み比べられるので好みの豆を見つけやすい

シングルオリジンコーヒー500円〜、カスタードプディング550円
豆本来の特徴が際立つコーヒーは、香り高く味わいも豊か。スイーツメニューとの相性も抜群です。特に人気は、どっしり固めのカスタードプディング。クラッシュナッツの食感も気持ちよく、バニラジェラートやひたひたのカラメルソースとからめながらいただきましょう。自家製パウンドケーキやメープルデニッシュのほか、サンドイッチなどの軽食もありますよ。 店内のカフェスペースはインテリアも素敵で落ち着く雰囲気。外の通りに面した開放的なテラス席もあります。まずはコーヒーでひと息ついて、今日1日の計画を立ててみては?

木の温もりが感じられるカフェスペース

Soundwave Coffee Roasters
サウンドウェーブ コーヒーロースターズ

【ひと足のばして】江の島詣での起点となる「遊行寺」へ

木造銅葺の本堂。木造としては東海道随一といわれる
江の島へのおさんぽをもっとディープに楽しみたいなら、藤沢駅北口にある「時宗総本山 遊行寺」からスタートするのもおすすめです。ここは、旧藤沢宿から江の島へと続く「江の島道」の起点となる場所。江戸時代に人気を集めた江の島詣でを体感することができます。

惣門から本堂へと続く石段の両脇を桜並木が彩る
春はしだれ桜やソメイヨシノが境内を彩り、その後も初夏にかけて牡丹、藤、菖蒲、紫陽花、蓮などの花が咲き誇ります。秋は、市の天然記念物に指定されている大イチョウの紅葉が圧巻。月替わりの御朱印や四季折々の切り絵御朱印など、各種授与品も楽しみのひとつです。 遊行寺をお参りしてから江の島へ。かつて江戸時代の人々が歩いた人気ルートをたどって、現代の江の島詣でへとでかけましょう。

ご本尊の御朱印500円(左)、境内社・宇賀神社の切り絵御朱印1200円(右)。寺務所にて授与

時宗総本山 遊行寺(藤澤山無量光院清浄光寺)
じしゅうそうほんざん ゆぎょうじ(とうたくさんむりょうこういんしょうじょうこうじ)

可愛らしいスイーツに心ときめく♪ 柳小路のスイーツ店「bonbonbons.」

焼き菓子の甘い香りが漂うコンパクトな店内
藤沢駅から江ノ電で2駅の柳小路駅に、わざわざ途中下車して行きたいテイクアウト専門のスイーツ店があります。お店の名は「bonbonbons.(ボンボンボン)」。2024年2月、柳小路駅から歩いてすぐの線路沿いにオープンしました。店内のカウンターには、看板メニューのスティックチーズケーキを中心に、チーズフィナンシェやチーズカヌレ、カップチーズケーキなど、手作りのスイーツが並べられています。

カウンターに、焼き菓子を中心とした自家製スイーツが並ぶ
2、3人入るといっぱいになってしまう小さなショップですが、その分お菓子との距離が近く、ほしいものをじっくりと選ぶことができます。1組ずつ入店するスタイルなので、店内のスイーツをひとりじめしているような気分が味わえますよ。実際につくっているお店のスタッフが商品について説明してくれるから、迷ったときはおすすめを尋ねてみましょう。

ホットチョコレート378円。ホットミルクに溶かして

スティックチーズケーキ各378円
一番人気のスティックチーズケーキは、定番のプレーン、ベリー、抹茶、瀬戸内レモンに、季節ごとの限定フレーバーを加えた5種が常時そろいます。おみやげとして持ち帰るのもいいですが、できればすぐに食べるのがおすすめ。その場で食べられるようなら、表面をバーナーであぶり、カリカリにキャラメリゼしてくれるんです。 外はカリっと香ばしく、中のチーズはしっとり濃厚。風味豊かで、口いっぱいに幸せが広がります。片手で持ちやすく、食べ切りやすいサイズ感なのも◎。江ノ電を待つ間にぜひ味わってみてくださいね。

店の前を走る江ノ電と一緒にパチリ

パッケージもキュートなスティックギフトセット2160円

bonbonbons.
ボンボンボン

「artigiano江ノ島」でとっておきのインポート雑貨を探して

海辺の雰囲気を漂わせるさわやかな外観
柳小路駅から再び江ノ電に乗車し、江ノ島駅へ。駅から小道を4分ほど歩くと、次の目的地である雑貨のセレクトショップ「artigiano江ノ島(アルティジャーノえのしま) 」が見えてきます。目印は、江の島の空と海を感じさせるスカイブルーのファサード。グリーンが飾られた木のポーチが、訪れる人を優しく迎えます。

お店の前を横切る江ノ電。車も人も通る道なので、通常よりものろのろ運転

個性豊かな商品が見やすくディスプレイされている
店名の「artigiano」はイタリア語で「職人」を意味する言葉。その名の通り、店内にはオーナーが国内外から仕入れてきた、作り手の思いや遊び心が感じられるアイテムがずらりと並びます。特に目を引くのは、イタリア製の食器やガラス製品。レモンやオリーブが描かれたカラフルなプレート、昔ながらの製法でつくられているというヴェネチアンガラスの水差しやグラスは、置いておくだけでも絵になります。「日常的に使ってもらえるように」と、手に届きやすい価格設定なのもうれしい限り。 キーホルダーや革小物、フレグランスソープなど、ギフトにしたら喜ばれそうなアイテムもたくさん。どこからやってきたものなのか、誰がつくったものなのか、商品が持つストーリーも一緒に届けてあげましょう。

デザインも素敵なイタリアのインポート。大切な人へのギフトにいかが

オリジナルのピアス。2000〜4000円台という価格帯も魅力
ヴェネチアンガラスや海外のビーズなどでつくった、素材感あふれるアクセサリーも人気。ひとつひとつオーナーがデザインしている、ほかでは買えない一点ものです。次に訪れたときにあるとは限らないので、気に入ったものがあれば迷わず買っておきましょう。使っている間にパーツが外れてしまったら、パーツ代だけでお直ししてくれるという心遣いもたまりません。 日常をちょっぴり豊かにしてくれる多彩なアイテムの数々は、眺めていると時間が経つのも忘れそう。自分だけのとっておきの宝物が見つかります。

イタリアンレザーのバッグ22800円

artigiano 江ノ島
アルティジャーノえのしま

お手軽なのに本格派、「TOBY SAUCE」で大満足のランチ&おやつタイム

外国のダイナーを思わせるポップな外観
そろそろお腹が空いてきた…となれば、江ノ島駅から江の島大橋へと続く「すばな通り」へ向かいましょう。道の両側にドリンクスタンドやカフェ、レストランが立ち並び、多くの人でにぎわいます。手軽な腹ごしらえにちょうどいいのが、ピタパンやたこ焼き、ドーナツなどを販売する「TOBY SAUCE(トビーソース)」。鵠沼海岸にある人気のタコス専門店「PARA MEXICO(パラメヒコ)」の姉妹店として、2024年5月にオープンしました。

店内にはイートインできるスタンドテーブルが

たっぷり具材が詰まったピタパン各500円、ドリンク350円〜
自家製パンにあふれんばかりの具材をサンドしたピタパンは、スモークベーコン&ポテトとドライカレーの2種類を用意。片手で持てるほどのサイズ感ながら食べ応えがあり、1つでしっかりお腹を満たしてくれます。ゴロゴロとした具材の食感や、スパイシーな味付けもあとひくおいしさ。レトロ感漂う瓶ジュースや、鎌倉のクラフトビール「ヨロッコビール」と一緒に召し上がれ。

新登場のたこ焼き550円、しらすたこ焼き750円
今年の3月から、たこ焼きも新しくメニューに仲間入り。通常のたこ焼きのほか、地元の名産・しらすをこんもりと盛り付けたしらすたこ焼きも登場します。和風のファストフードは、外国人観光客にも喜ばれそう。

粉砂糖がまぶされたベニエ。Sサイズ500円、Lサイズ1000円
もうひとつ、ここを訪れたらぜひ味わいたいのが、ひと口サイズの揚げドーナツ「ベニエ」。オーダーが入ってから揚げたてを提供します。生地はサクッと香ばしく、噛むほどに甘みが広がり、気づけば2個、3個と食べる手が止まりません。アツアツのうちに食べ切って。 食後のおやつに、ホームメイドのふわとろ生ドーナツもどうぞ。プレーンをはじめ、シナモン、抹茶、きなこ、ストロベリーなど、さまざまなフレーバーが楽しめます。江の島に到着してから、海を見晴らすベンチに座ってほおばるのもいいですね。

自慢の生ドーナツ350円〜

TOBY SAUCE
トビーソース

「江島神社」の3つの宮をお参りしながら、島内をおさんぽ

橋の対岸から島を眺めて
海にかかる橋を渡って、いよいよ江の島へ。江の島弁財天仲見世通り、江の島シーキャンドル、江の島サムエル・コッキング苑など島内は見どころ満載。おみやげ屋さんやひと休みできるカフェも充実しています。 なかでも「江島神社」は、観光地・江の島を代表するスポット。縁結びをはじめ、金運向上や芸道上達などさまざまなご利益があるといわれ、江戸時代の昔から多くの人が江の島詣でに訪れていました。厳かな朱の鳥居をくぐって、心静かにお参りしましょう。

仲見世通りの先にある朱の鳥居。その奥に見えるのは竜宮城を模した瑞心門(ずいしんもん)

いつも多くの参拝者でにぎわう辺津宮
そもそも「江島神社」とは、「辺津宮(へつみや)」、「中津宮(なかつみや)」、「奥津宮(おくつみや)」の3つの宮からなる神社の総称。それぞれに、天照大神と須佐之男命の間に生まれた3姉妹の女神様が祀られています。 江の島の入口から最も近いのは、田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)を祀る辺津宮です。島内では一番下に位置しており、ご祈祷などは主にこちらの宮で行われます。社殿の左手には銭洗いで有名な「白龍池」があり、池の御霊水で金銭を洗うと金運向上のご利益が期待できます。

金運のご利益があるとされる「銭洗い白龍王」の白龍池

女神様と龍が描かれた絵馬

光に透かすと技巧の繊細さが際立つ切り絵御朱印1500円
お守りや3つの宮の御朱印も、この辺津宮で授与していただけます。人気は、季節ごとに絵柄が変わる切り絵御朱印。カラフルな台紙に重ねられるようになっており、持ち帰りに便利なクリアファイルも付いています。

朱色の社殿が艶やかな中津宮。美容にご利益があるとされている
そのまま参道を進んでいくと、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)をお祀りした中津宮に到着。さらにその先には多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)をお祀りした奥津宮が鎮座しています。3つの宮を順にめぐることで、自然と島内の名所も散策できますよ。石段や坂道が多く、中津宮から奥津宮までは距離もあるので、途中でひと休みを挟みながら無理のないペースで歩くようにしてくださいね。

江島神社
エノシマジンジャ

藤沢・江の島さんぽのゴールは、夕陽の絶景スポット「稚児ヶ淵」

相模湾に沈む夕陽。時期によってはダイヤモンド富士の撮影スポットに
奥津宮までお参りしたら、島の西南端にある「稚児ヶ淵」にも立ち寄って。隆起した岩場から、目の前に広がる相模湾の雄大な海が楽しめます。ここは「かながわの景勝50選」にも選ばれている夕陽の名所。空気が澄んでいれば、富士山と一緒に夕陽の絶景を眺めることができますよ。たそがれに染まる美しい空と海は、きっといい旅の思い出となるはず。

稚児ヶ淵
チゴガフチ
藤沢・江の島さんぽはいかがでしたか? このエリアにはほかにも素敵なスポットがたくさん。歩けば歩くほど、新しい発見がありますよ。江ノ電にゆられてのんびりと、春のおでかけを楽しんでくださいね。 ことりっぷWEBでは、今回紹介した以外にも「江の島」の情報を多く紹介しています。ぜひ他の記事もチェックして、江の島観光の計画を立ててみてくださいね。
「江ノ電沿いにあるパンケーキのお店」はこちらから

藤沢市観光センター
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文:新堀真由美 撮影:依田佳子
公益社団法人 藤沢市観光協会

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