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2025.07.09
東京・秋川渓谷で森と星に包まれる♪ 150年の時を紡ぐ完全プライベートヴィラ「紡舎」オープン
新宿から電車で約1時間。夏は川遊びやバーベキューでにぎわう「秋川渓谷」の奥、森に抱かれた深沢エリアに、2025年5月、一棟貸しのヴィラ「紡舎(ぼうしゃ)」がオープン。建物は、養蚕農家だった築約150年の古民家をリノベーションしたもの。広い庭やウッドデッキを備え、くつろぎのひとときを楽しめます。お部屋、インテリア、雑貨……。すみずみまでセンスが宿る、“ここでしか出会えないときめき”が詰まっています。
森の妖精が住む、不思議でかわいい森へ

縦にぐ~んと長くて、存在感たっぷりのZiZi
秋川渓谷の玄関口、JR五日市線の「武蔵五日市駅」から山道を3㎞ほど進むと、白いヒゲをたくわえた森の妖精たちが姿を現します。 彼らは、深沢の隠れた人気スポット「深沢小さな美術館」の道先案内人。造形作家・友永詔三さんが生み出した「ZiZi(ジィージィー)」です。ZiZiたちをたどるように、さらに森の奥へ。
森と暮らすように泊まる、1日1組限定の宿

森と調和するように佇む「紡舎」
美術館からほんの数分、森の小径を歩けば、「紡舎」が見えてきます。まわりは濃い緑に包まれ、すぐ横では小川がサラサラ……。周囲はマイナスイオンたっぷりで、思わず深呼吸したくなります。

白い木の扉に浮かぶ「18」の数字は、宿のちいさな目印
インテリアの名脇役は、北欧家具と丁寧に紡がれた織物

頭上からやさしい光を広げるmuutoのライト
打ちっぱなしのエントランスに浮かぶのは、デンマーク・muutoの「FLUID PENDANT LIGHT」。水滴が落ちる瞬間をイメージした柔らかなフォルムが、川のせせらぎが響くこの場所にぴったり。

150年の時を重ねた梁が、空間にやさしい重みを添えている
玄関で靴をぬいで、メインルームへ。ここは、リビングとダイニングがひとつづきになった開放的な空間。繭のようなフォルムのライトやハンモック、薪ストーブなど、おしゃれで遊び心のあるアイテムが並びます。

壁に掛けられたアートピースは、あきる野「真木テキスタイルスタジオ」の手織り布
思わず「すてき!」と声に出したくなるのは、この部屋に漂うセンスがすみずみまで光っているから。 ごろんと寝転びたくなるソファに、やわらかな灯りのアーチ型フロアランプ。黄色いチェアや木脚のガラステーブルが、ほどよい抜け感をつくっています。ひつじ型オットマンも空間のキュートなアクセントに♪
窓際にそっと置かれている糸車
ふと視線に入るのは、この宿がかつて養蚕農家だったことを物語る道具たち。さりげなくおかれた手紡ぎの糸車には、手仕事の温かみがじんわりとにじんでいます。

古い建具を開けると、その先に広がるのは、やわらかな光に包まれたベッドルーム。壁際には、アンティークのデンマーク製デスクと、日本の丸椅子が寄り添うように置かれています。デスクまわりは、ちょっと仕事をしたいときにもうってつけ。
上質な寝具がセレクトされ、寝心地も快適
オーナーの手しごとで仕上げた理想の空間

かっこいい空気を纏うキッチン
宿のオーナーは、あきる野で人気の古民家カフェ「POUND」を営む岩田さんご夫婦。国内外を旅しながら出会ってきた風景や人、暮らしのかたちを糧に、築150年の古民家を自らの手でリノベーション。お二人の“好き”をカタチにしたヴィラ「紡舎」をオープンさせました。 驚くことに、空間のほとんどはご主人・衣織さんによるDIY。素材選びから仕上げまで、ひとつひとつにこだわりが感じられます。
衣織さんが焙煎したコーヒー豆を用意。朝の一杯も、午後のほっとひと息も、気の向くままに
キャビネットの上には、自家焙煎のコーヒー豆とイタリア・トスカーナ産のミネラルウォーター「Acqua Panna」が。棚には、紅茶、ハーブティー、緑茶までそろっていて、どれも自由に楽しめます。※時期によって内容が異なる場合あり。
「Compain」のサブレも無料
本日のウェルカムサービスのお菓子は、あきる野・小和田の薪窯パン店「Compain(コンパン)」のサブレ。フランス仕込みの素朴な焼き菓子は、どこか懐かしくて、やさしい甘さ。コーヒーにも緑茶にもよく合います。

“日々をていねいに整える”美意識が感じられる
水回りも、「紡舎」らしさがギュッと詰まった空間。シャワールームや洗面所、ランドリーなど、どれも丁寧に整えられています。泊まるだけじゃなく、“暮らす”感覚が味わるのが嬉しい。

シャワーがある母屋とは別に、離れにはバスタブ付きのお風呂があります。 窓の向こうに広がる森を眺めながら、手足を伸ばして思い切りリフレッシュ……。心の奥にたまっていた疲れが、ゆっくり洗い流されていくようです。 またお風呂には、数種類のバスソルトを用意。その日の気分で香りを選ぶのも、楽しいひととき。
庭先のグランピングスペースで気ままにBBQ
あったら良いな!が全部そろう、充実のラインナップ
暮らすように楽しむなら、好きな食材を持ち込み、BBQを楽しんで。キッチンは自由に使えて、調理器具や食器、調味料までひと通りそろっています。
BBQの食材を用意するなら「秋川牛」はぜひ手に入れたい

デンマーク発「NORDISK」のテントが張られたグランピングエリア
食材をカットして、お皿にきれいに並べたら、あとは焼くだけ。広いお庭の一角に設けられたグランピングエリアで、いよいよBBQがスタートです。

「ヴィンヤード多摩」のワイン(3800円)※時期によって取り扱いがない場合あり
お肉に合わせてワインが飲みたくなっても、ご安心を。冷蔵庫には、東京産ぶどう100%でつくられた「ヴィンヤード多摩」のワインが冷えていて、グラスを傾けながら、しあわせなほろ酔いを楽しめます。
夜はライトアップも行われる
ごはんのあとは、満天の星の下でおしゃべりタイム。聞こえてくるのは、虫の声やそよ風といった、自然の音だけ。森に響くそのBGMが、気分までゆるりとほどいてくれます。
森の空気ごと味わう特別な朝ごはん
朝食には「Compain」によるフランス仕込みの薪窯パンが付く
朝食付きプランを選ぶと、冷蔵庫には平飼い卵やベーコン、野菜サラダなど東京産にこだわった食材がすでにスタンバイ。自分で焼いたり盛りつけたりしながら、朝ごはんを作ります。 できあがったらウッドデッキへ。森の空気ごと味わう朝食は、一日のはじまりをやさしく整えてくれますよ。
材料から作れる、自分だけの和紙をお土産に

和紙に野花を漉き込むと、その日の空気まで閉じ込めたような気持ちに
さらに特別な時間を過ごすなら、「東京戸倉和紙」の紙すき体験をぜひ。こちらは、あきる野に暮らす職人さんのご自宅を訪ね、里山の素朴な風景に包まれながら、約2時間かけて、和紙ができるまでの工程をじっくり体感するというもの。 原料である「楮(こうぞ)」の繊維を叩いてほぐす作業は、なかなか力のいる工程。けれど、繰り返すうちに無心になって没頭することで、リフレッシュできます。 「とろろあおい」の根からとった粘液を加え、繊維を水に溶かしたら、いよいよ紙漉きへ。紙漉きのリズムに集中して、気づけば無言で夢中に。自分だけの一枚をすくい上げる瞬間は、何とも言えない達成感を味わえます。
体験料金4500円※2名から催行(職人さんのご都合や天候などによって、リクエストにお応えできない場合があります)

モダンな空間で、森と星に包まれリフレッシュできる「紡舎」。気の合う仲間やご家族と、心に残るとっておきのリゾートステイを楽しんでくださいね。

紡舎
ボウシャ
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