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2025.11.03
下町の小さな楽園「向島百花園」でのんびりさんぽ。秋の草花が彩る庭園へ
下町の路地を抜けると現れる小さな楽園は、四季折々の花々が咲き誇ります。秋が深まるころには庭園のモミジが鮮やかに色づき、穏やかな陽射しの中で美しく輝きます。小径を歩けば草花や風情あるハギのトンネル、そして紅葉が彩り、季節の香りに心が和むひととき。江戸時代の文人たちにも愛されたこの庭園で、ゆっくりと秋の風を感じてみませんか。
季節の彩りと文学の庭「向島百花園」
向島百花園「庭門」前の紅葉
庭門をくぐると、ふわりと風にのって漂う秋の草花の香り。手入れの行き届いた庭は、まるで時がゆっくり過ぎて行くような、穏やかな秋の風景が広がっています。 江戸の町人や文人たちに愛されたこの庭園は、1時間ほどでゆっくり巡れる広さ。都会の喧騒を離れて、季節のうつろいを楽しむおさんぽにぴったりなスポットです。

草花の香りに包まれて、百花園の小径を歩く
11月下旬から12月上旬にかけて、モミジがゆっくりと色づきはじめます。晴れた日には、鮮やかな紅葉と東京スカイツリー®の競演も楽しめます。伝統的な日本庭園と現代のシンボルが重なる、ここでしか味わえない特別な景色を写真におさめてみてください。
花のリレーが織りなす庭園の四季

初秋にはハギやススキがやさしく揺れている
色彩豊かな草花は庭門や池の風景にやさしく溶け込み、都会にいることを忘れるほど美しい秋の景色が広がります。小径には文人ゆかりの句碑や詩碑も点在し、季節の花々を眺めながら江戸の風雅な時間を感じられるのも魅力です。

フクジュソウ、フジ、ウメ、ハギ。花がつなぐやさしい四季
茶亭でお茶と花々を堪能しながらひとやすみ

名物の「福甘酒」(400円)や「江戸砂糖漬け野菜菓子付き抹茶」(700円)、季節限定のかき氷などが味わえる
庭門近くにある「茶亭さはら」は、昭和の雰囲気が漂う落ち着いた茶亭。江戸時代・文化文政期にこの庭園を開いた佐原鞠塢(さはらきくう)の系譜を受け継ぐ一族によって、今も大切に営まれています。

名物の「福甘酒」は糀の自然な甘みがやさしく沁みる、どこか懐かしい味

点てたばかりの抹茶と伝統野菜の菓子を味わう小さなごほうびに、心もほっこり
お茶や甘酒を楽しんだあとは、ふたたび庭園散策。四季の彩や草花の香りに包まれ、都会の中の小さな楽園で心と体をリフレッシュしてみませんか。
向島百花園
ムコウジマヒャッカエン
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文:田邊百代(オフィス・ポストイット) 撮影:依田佳子
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