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2025.11.09
京都・嵯峨野さんぽで立ち寄りたい、すてきな和文具専門店「尚雅堂 ADASHINO HOUSE」
ノート、メモ帳、朱印帖など多彩な和文具や和雑貨を手がける尚雅堂(しょうがどう)。2025年7月、百人一首ゆかりの小倉山のふもと、風情豊かな嵯峨野の街道沿いに初の直営店「ADASHINO HOUSE」 がオープンしました。築100年ほどの伝統建築を改装した和モダンな空間には、デザイン性と機能性をあわせもつ和文具がアートギャラリーのように美しく並んでいます。日々に寄り添ってくれるとっておきのアイテムを探してみてはいかがでしょうか。
奥嵯峨の景観保全地区の一角へ

愛宕神社の一の鳥居へとつづく愛宕街道沿いにのれんを掲げる
観光客でにぎわう嵐山のメインストリートから竹林の道を越えてさらに奥へ。江戸末期から大正時代にかけて愛宕詣をする人々が往来した街道の古き良き面影を伝える「嵯峨鳥居本伝統的建造物群保存地区」の一角に「ADASHINO HOUSE」はあります。電車を利用する場合は、JR嵯峨嵐山駅または嵐電嵐山駅から徒歩30分ほど。京都バス「鳥居本」停留所からは3分ほどです。

街なかの京町家に見られるような奥行きのある「うなぎの寝床」とは異なり、通りに面した間口の広い造り

改装前は美容室兼住宅として使われていた

色やデザインのバランスまで吟味されたディスプレイは、季節によって変わるそう
尚雅堂は1964(昭和40)年に京都で創業。書画、和歌、俳句などを綴る文具として千年の都の文化を支えてきた「色紙短冊(しきしたんざく)」と和本の卸問屋で、全国の書道専門店や画材店、文具店に親しまれてきました。 現在は、色紙短冊や和本づくりの技を礎に、越前和紙をはじめ日本各地の上質な和紙を生かした和文具や雑貨を開発・販売。これまではオンラインショップが中心で、商品の一部が文具店に並んでいましたが、直営店「ADASHINO HOUSE」にはオリジナルブランドがそろい、実際に見て、手に取って選ぶことができます。

窓から差し込む光と和紙が奏でるやわらかな雰囲気に癒やされる

友禅和紙を使った「和綴じのちぎれるメモ」各385円。1枚ずつミシン目が入っていてちぎりやすい

オリジナルデザインの和紙を使ったランプシェードや、扇子、紙箱なども
日本古来の紋様をリデザイン

格子模様の「KŌSHI」シリーズより、麻糸を使った「和綴じメモ」(A6サイズ)各880円
「デザイナーや職人たちとていねいにコミュニケーションを重ね、求めるイメージを形にしていきます。柄は100種近く。自分に合うものやスタイルを考えながら、見て、選ぶ楽しさを感じていただければうれしいですね」と二代目の松尾安浩さん。 古くから受け継がれてきた友禅和紙の版の中からセレクトしたクラシカルな伝統紋様をベースに、新たな色彩と感性を光らせリデザインを行なったものをはじめ、オリジナルシリーズは8種ほど。チェック柄として世界中で愛されてきた「格子紋様」がベースの「KŌSHI」、オリエンタルな気品漂うボタニカル柄を集めた「GARDEN」、手捺染だからこそ表現できるゴールドやシルバーのドットパターンを重ね合わせた「TWEED」などがあり、好みのシリーズに出会えます。

「GARDEN」シリーズのリングノート(A6)各1320円。A5サイズもある
シリーズが豊富なだけでなく、和綴じノート、ふだん使いできるリングノートほか、和文具の種類もさまざまにそろいます。4mmの方眼までデザイナーによって緻密に構築された麗しいリングノートは、一冊持っているだけで気分が上がりそう。

花柄・ドット柄・ストライプ柄をベースにした日本の紋様を、ブルーとゴールドを基調に仕上げた「TONE」シリーズのリングノート(A6)各1320円

ノートにペンを走らせてみて。書き心地の良さに驚くはず。万年筆やマーカーで書いても裏面ににじまないので最後の1ページまで美しく使える

京友禅紙を使った組み立て式トレイ「TUCK」各1430円。小物入れのほか、菓子皿にしてもかわいい
蛍光色を使った新感覚の「NEON」シリーズ

「ブックカバー」1870円、「友禅染紙 がま口」(S)2420円など
椿、梅、菊など伝統柄をあしらった友禅和紙を、京都の工房でネオンカラーのインクを使って一枚一枚ていねいに染め上げた「NEON」シリーズは、和紙の印象が変わるポップなデザイン。伝統と遊びごころが融合した人気のシリーズです。 友禅和紙に揉み加工をし、和紙補強材を塗布することで、風合いの良さと強度がアップ。長く愛用することができます。

「友禅筆箱」各1980円。箱の内側もネオンカラーで華やかに

社寺めぐりのおともにしたい、「友禅和紙 おみくじ袋」715円
ADASHINO HOUSEの近くには、8000体の石仏が立ち並ぶ化野念仏寺や、苔の名庭として知られる祇王寺、阿弥陀如来と釈迦如来の二尊を祀る二尊院、藤原定家が小倉百人一首を編纂した小倉山荘跡と伝わる厭離庵など、紅葉の名所が多くあります。秋の京都散策とあわせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

尚雅堂 ADASHINO HOUSE
ショウガドウアダシノハウス
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文:佐藤理菜子 写真:マツダナオキ
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