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2026.03.24
春爛漫の西陣桜さんぽ。京都よりみちこみち 寺之内通&小川通【後編】
今回旅しているのは、応仁の乱で激しい戦いが繰り広げられた西陣の百々橋周辺。寺之内通と小川通が交わるエリアです。 前編では、いつ訪れてもかわいいピンクの花が迎えてくれる「妙蓮寺」からスタートし、イタリアンランチや、茶の湯ミュージアムでお抹茶体験をしたりと西陣の桜や寺院アートを楽しみました。 後編では、どんな風景や出会いが待っているのでしょうか。
京の伝統的工芸品和傘がモダンな照明インテリアに「日吉屋」

創業から160年以上を数える京和傘の老舗「日吉屋」。和傘の制作や修復をする一方で、匠の技を生かして現代の生活空間に溶け込むインテリアの制作や、和傘のことを広めるための体験工房も手がけています。

日吉屋の和傘は、祭や茶会で使われている。洋傘に比べ骨の本数が多く、和紙にはアマニ油が塗られ撥水加工されている

ペンダント照明「古都里‒KOTORI ‒」
とくに、2006年に誕生した照明「古都里」のシリーズは、ホテルのロビーやレストラン、カフェなどで多く採用されています。ある晴れた日、傘を通して見たやわらかな陽の光の美しさに気づいたことが、その誕生のきっかけになったそう。

体験工房では、ミニ和傘またはミニ古都里作りに挑戦することもできます。まずは好みの和紙の柄を選び、竹に和紙を貼り、折り目を付けて完成。細かな作業が続きますが、ほんのり浮かび上がる和紙の柄が美しい、旅の思い出になる体験です。
日吉屋
ヒヨシヤ
金曜日限定の口福スイーツ「「Gateau de miel」

お菓子作りが好きという店主の濱田美江さんが、「また食べたい」と言ってもらえることがうれしくて始めたパティスリー「Gateau de miel(ガトー ド ミエル)」。仕込みから販売までをていねいにしたいという思いから、お店は金曜日限定でオープンしています。 その分、ひとつひとつのお菓子にしっかりと向き合い、1日に並ぶお菓子は約10種類ほど。春はいちごを使ったお菓子や、手みやげにもぴったりなクッキーなどが人気です。

「苺のタルト」680円
アーモンド、カスタード、生クリームにいちごをたっぷりのせた「苺のタルト」や、チーズを食べているような濃厚さを目指して作られた「極楽チーズケーキ」など、やさしい味わいのお菓子がそろいます。
Gateau de miel
ガトー ド ミエル
茶の湯の聖地にたたずむ老舗和菓子店の和カフェ「茶ろん たわらや」

今から約270年前の江戸時代に創業した俵屋吉富が手がける茶房。店横の小径の先にある、隠れ家のような空間で和甘味を楽しめます。


「クリームあんみつ」990円
他では見ない珍しいあんみつは、大きな寒天に2色の白玉、丹波大納言小豆の粒餡とアイスクリームを添えたもの。白蜜、黒蜜、和三盆の3種から好みの蜜を選んでかけるスタイルです。

「季節の上生菓子(抹茶または 煎茶付)」770円 ※お菓子は時節により異なる
季節の上生菓子と丸久小山園のお抹茶のセットや、善哉もおすすめ。穏やかな日にはテラス席でゆっくり味わうのも素敵です。
茶ろん たわらや
サロン タワラヤ
4つの庭園めぐりと桜に包まれる境内「妙顕寺」

「妙顕寺」は、鎌倉時代の1321(元享元)年に、日蓮聖人の孫弟子にあたる日像が創建。門前や本堂前には気品ある紅しだれ桜、境内の鐘楼付近にはソメイヨシノが咲き誇る桜の名所です。

客殿の机に映り込む庭の桜と大本堂の屋根のリフレクションは圧巻(写真は2025年春撮影)

四海唱導の庭は、朝廷からの使者や皇族を迎えるための庭で、勅使門は貴人だけが使うことを許された。四海唱導とは、「世の中で教えを説いて人を導く」 の意味
境内には、大客殿前の「四海唱導の庭」、書院前に広がる江戸時代の絵師・尾形光琳の作品をイメージした「光琳曲水の庭」、ネスカフェのCMにも登場した「孟宗竹の坪庭」、水琴窟の音色が響く「抱一曲水の庭」など、見どころとなる庭園が点在。4つの庭園めぐりを楽しみながら、静かな時間を過ごすことができます。

孟宗竹の坪庭は珍しい五角形で、風を感じ、竹の葉擦れの音に耳を傾ける五感で感じる庭。法華経28章にちなむ28本の竹が植わり、毎年、その位置が変わる

書院や奥書院に囲まれた光琳曲水の庭は、さまざまな角度から鑑賞できる。赤松の枝ぶりが四方八方に延びているのは、多方面に慈悲の手を差し出すお釈迦様の姿なのだとか
妙顕寺
ミョウケンジ
もっとよりみち

寺之内通の宝鏡寺では3月日~4月3日まで毎年恒例の春の人形展が開かれます。本法寺も桜の名所であり、本阿弥光悦作と伝わる「三巴の庭」があります。少し北にある水火天満宮は桜の見事さもさることながら、人と企業の縁を結ぶ就職祈願でお参りに訪れる人が多い神社です。
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文:戸塚江里子 写真:小川康貴 編集:ことりっぷ編集部
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