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2013.08.26
都会の真ん中で人と人との縁を結ぶ東京・神楽坂の「赤城神社」
700年の歴史を持つ赤城神社は、2009年スタートの再生プロジェクトでモダンに生まれ変わりました。新しいコミュニケーションの場として、人々をゆるやかにつないでいます。
女性の味方、赤城姫命に願いを託して
神楽坂駅1番出口を出てすぐ。都会の一角にある静ひつな気が満ちた空間、それが赤城神社です。正安2(1300)年、群馬県赤城山麓の豪族・大胡(おおご)が牛込に移住した際に、本国の鎮守であった赤城神社のご分霊をお祀りしたのが赤城神社の始まりとされています。お祀りしている神様、火の神「岩筒雄命(いわつつおのみこと)」は、商売繁盛、厄難消除、学問芸術、そして火防の神様として多くの人がお詣りしています。 ともにお祀りしている「赤城姫命(あかぎひめのみこと)」は、お詣りに来た女性の願い事を叶える女神様と伝えられています。そのため、良縁成就、夫婦円満、安産などを願い、多くの女性が訪れます。 境内にあるおみくじで目をひかれるのが、和柄の包みがかわいらしい「鈴音恋みくじ」200円です。鈴の音には「祓う」、ひもには「縁を結う」という意味が込められています。おみくじを読んだ後はお守りとして、鈴をそっと持ち帰りましょう。 ピンクと水色の柄が美しいお守り、「結び守」も良縁を願う女性に人気です。
境内のカフェやマルシェも人気
実は赤城神社は、祈りの場所であるだけではなく、新たなコミュニケーションの場として注目されています。2009年から始まった赤城神社再生プロジェクトで、拝殿(お詣りする場所)はモダンなガラス張りに、そして翌2010年9月には、一息できる場所として境内に「あかぎカフェ」がオープンしました。 イタリアン料理がメインのカフェでは、特製お神酒ジェラート400円やお神酒サングリア500円などがいただけます。また、境内では約1カ月に1回のペースで、たくさんのクリエイターが参加する「あかぎマルシェ」が開催されています。
人々が集まり、交流し、そして一息つける場として、地元の人や神楽坂を訪れる人々をゆるやかにつなげている赤城神社。願い事を託すだけでなく、新たなワクワクを探しに訪れてみませんか?
赤城神社
あかぎじんじゃ
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佐藤可奈子
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