
87
2013.10.15
フランス・ボルドーの伝統的なお菓子カヌレを求めて「ル・カナール」へ
カヌレは約500年前に誕生して以来ずっと作り続けられ、今やボルドーの人々の日常にすっかり溶け込んでいるお菓子です。そのカヌレの専門店が東京の久我山にあります。 ※2015年3月12日で移転のため閉店
小さめサイズに焼き上げられた香ばしいカヌレ

井の頭線の久我山駅を降り、商店街を抜けて10 分ほど歩くと、ガラス張りのお店が目に入ります。それがカヌレの専門店「ル・カナール(Le Canard)」です。 カヌレはワインで有名なフランス・ボルドー地方生まれのお菓子です。ワインを造る際の澱(オリ)引きという工程では卵白を使いますが、そこで余った卵黄を活用するために考えられたお菓子がカヌレでした。 こちらのお店では、スタンダードなバニラ味のほか、ショコラ、抹茶、アールグレイの4種類を焼いています(1個100 円)。 カヌレを通常の4 分の1ほどのサイズにしているのは、カリッと香ばしい外側の生地を食べるたびに味わえるように、また、少しずついろいろな味が楽しめるようにという店主・中谷さんのこだわりです。 カヌレを噛みしめると、ほろ苦い外側の生地としっとり濃厚な内側の生地が口の中で合わさり、もう1つ、また1つ、とついつい手が伸びてしまいます。
アンティーク雑貨が置かれた素敵な店内

こちらのお店では、カヌレを味わうだけでなく、お店の内装もぜひ見てほしいところ。シックな緑色の壁に、アンティークのランプ、そしてフランスを中心としたヨーロッパのアンティーク雑貨が置かれた店内は、まるでフランスのアパルトマンの一室のよう。かわいくも落ち着いた佇まいを演出しているこれらの雑貨は、購入することもできます。 お店にはカフェスペースもあるので、店内の雰囲気を楽しみながらゆっくりカヌレを味わってみてはいかがでしょうか。
ワインとともに味わうのもオススメ

カヌレはコーヒー、紅茶、ミルク、ほうじ茶などさまざまなドリンクに合いますが、なかでも中谷さんオススメはワインといただくスタイルです。 ワイン造りの工程で生み出されたカヌレを、ワインとともに楽しむ。ワインとカヌレの歴史に思いを馳せながらいただけば、さらに味わい深くなるはずです。

Le Canard
ル・カナール
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
佐藤可奈子
の人気記事










































