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2014.01.30
米軍ハウスを再生した「FLAT HOUSE cafe」でまったりランチ
ゆったりした空間にレトロな雰囲気が漂うFLAT HOUSE cafeは、1960年代に建てられた平屋の米軍ハウスを改装したリノベカフェ。居心地のいい店内では、アメリカの家庭料理をイメージしたランチや手作りスイーツが味わえます。
取り壊し寸前の米軍ハウスを借りて、仲間とカフェをオープン

小田急線、田園都市線中央林間駅からしばらく歩いた住宅街の中に建つ、レトロな木造の一軒家。大きな木とオレンジ色のドアがFLAT HOUSE cafeの目印です。米軍基地が近くにあるこのエリアには、かつてはアメリカ軍人のための住居がいくつもあったそうですが、時の経過とともに老朽化が進み、今ではほとんどが取り壊されてしまいました。 カフェオーナーの1人である眞鍋さんは、子どもの頃から見ていた懐かしい風景を残したいと、取り壊し寸前だった米軍ハウスを借り、イラストレーターや料理の先生など、それぞれに本業を持つ7人の仲間とともにカフェをオープンしました。自分たちでペンキを塗り、取り壊された米軍ハウスから出た古材を再利用して改修したハウスは、生活感のある空間に。アットホームな店内にはどこか懐かしい空気が流れていて、ついつい長居をしてしまいそうなほど、居心地のよさは抜群です。
軍人さんが残していったガスオーブンが現役で活躍

本日のデリ・プレート 900円
アメリカ人ファミリーが残していった大きなオーブンがあるキッチンで作られるのは、アメリカの家庭料理をイメージした料理とデザートです。ランチタイムには、本日のデリ・プレートや日替わりランチ3種類のほか、ミートローフプレートやキッシュプレートが選べます。 少しずついろんなものを食べたい人には、デリ・プレートがおすすめ。海老のゼリー寄せやヒヨコ豆の塩麹サラダなど、手間ひまかけて作った和洋折衷のデリ6~7種はどれもやさしい味わいです。見た目もかわいいミートローフは、中にうずらの卵が入っていてボリューム満点! プレートに付くパンやガトーショコラなどのケーキ類もすべて手作りで、まさにアメリカ版おふくろの味といった感じです。カフェがお休みの日は、不定期で料理教室が開かれており、手軽に作れるおもてなし料理を教えているそうなので、興味がある人はカフェのウェブサイトをマメにチェックしてみてくださいね。

ミートローフプレート 900円
海外のアンティークが揃う雑貨ショップも

カフェの奥にある隠れ家のような小さな部屋は、「FLAT HOUSE mart」という雑貨ショップ。イギリスで買い付けたパイレックスなどの食器類やアメリカのヴィンテージタッパーウェア、ファイヤーキングなどのキッチン雑貨を中心に、味わい深い雑貨がところ狭しと並んでいます。また、カフェの共同経営者でもあるイラストレーター、アラタ・クールハンドさんが出版した米軍ハウス暮らしの本「FLAT HOUSE style」もここで購入できます。
古いモノを長く大切に使う

店内に置かれた年代物のラジオやステレオ、キッチンの冷蔵庫に什器類など、FLAT HOUSE cafeの備品はすべて、もらいものやメンバーが自宅から持ち寄ったもの。カフェをオープンするにあたり、新しく買ったものはひとつもないそうです。古いものを丁寧に手入れして、センス良く再利用しているこのカフェで、モノを大事に使うことを教わった気がしました。

FLAT HOUSE cafe
フラットハウスカフェ
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