箱根湯本駅から始まるあじさい電車の旅

あじさい電車のシーズンは、6月中旬～7月下旬ごろ。駅ごとに少しずつ開花時期がずれていて、強羅に発着するケーブルカーの沿線あたりが標高が高く、一番開花時期が遅くなります。 あじさい電車のコースは、箱根湯本駅から大平台・宮ノ下へと山を登って行くコースと、反対側の強羅駅から山を下って行くコースの2種類があり、どちらも車窓にぶつかるほどに咲き乱れるあじさいの景色を愛でることができます。なかでも宮ノ下は、車窓いっぱいに広がるあじさいが見られる絶好の鑑賞ポイントなので、お見逃しなく。 強羅駅からちょっと足を延ばして、箱根登山ケーブルカーや富士山・芦ノ湖を望む箱根ロープウェイに乗って箱根をぐるりと回るのもオススメ。黒たまごで有名な噴煙の上がる大涌谷に寄り道するのも楽しいですよ。

幻想的な「夜のあじさい号」もきれいなんです

青や紫の色が鮮やかな昼のあじさいもいいけれど、暗闇に浮かび上がる夜のあじさいも、ひと味違った美しさがあってすてきです。 「夜のあじさい号」は6/21～7/6の期間限定、完全予約制で特別運行しています。昼間とは異なる、夜だけのスペシャルな時間です。 18：30を過ぎて辺りに夕闇が訪れると、沿線7カ所のあじさいたちがライトアップされ、その中を電車は走って行きます。「夜のあじさい号」は、車窓からあじさいがよく見えるポイントにさしかかると徐行運転をしてくれるので、ゆっくり鑑賞することができます。 また、沿線の名所である宮ノ下駅もしくは塔ノ沢駅では、10分ほど電車が停車。電車とあじさいを背景に写真を撮ったり、間近で花を眺めたりと、“夜のあじさい散歩”が楽しめてしまうんです。あたりの幻想的な雰囲気を体感してみてくださいね。

あじさいの後はホテルはつはなの“桜”を味わいます

桜花御膳4158円（税込）

あじさい電車の始発駅である箱根湯本駅から、巡回バスに乗って約10分ほどで「ホテルはつはなに」到着。ランチは館内にあるレストラン・つつじの茶屋で人気の、“桜”のように上品な「桜花御膳」をいただきましょう。 三段のお重の一段目には季節の前菜盛り、二段目にはサックリ揚がった旬の揚げ物、三段目には季節の合わせご飯が入っていて、一つずつ開けるたびにわくわくします。 このほかに、小鉢とお造り、一番だしを使った香り高い煮物椀、水菓子が付いてくる大満足の内容。窓の外には、湯坂山の青々とした緑のパノラマが広がります。 「桜花御膳」のほかにも、季節の麺をメインにした「須雲御膳」や、1日10食限定の「富士地養鶏と長壽卵のとろとろ親子丼」など、さまざまなランチメニューが用意されています。

食後は点てたてのお抹茶とともにひと休み

ホテルのロビーにあるラウンジで、食後のティータイム。ホテルはつはな宿泊者には、無料でコーヒーが飲めるサービスもあります。これがとっても好評なんだそう。ラウンジの奥にはカウンターがあって、20：00になるとバーとしてオープンします。 メニューを見ると、抹茶と菓子のセットを発見。気になったので注文してみました。和の雰囲気が漂うホテルとあって、気分もどんどん“和”になっていくよう――。 元気な女将さんが点ててくれた、香り高い抹茶がでてきました。お菓子は花の形をした練り切りです。ひと口食べてからほろ苦い抹茶を飲むと、絶妙の組み合わせ。ロビーは天井が高く開放的で、つい長居してしまいそう。

抹茶と菓子のセット974円（税込）

2つの源泉を合わせた美肌の湯

一日の終わりは、ホテルはつはな自慢の温泉に浸かって旅の疲れを癒しましょう。 こちらの温泉は目の前を流れる須雲川の2つの源泉を合わせた混合泉で、pH9.6のアルカリ性単純温泉。“美肌の湯”と言われていて、肌の表面の汚れや角質、汗腺や皮脂腺から老廃物を洗い流すクレンジング効果が高いのだとか。女性には最高にうれしいお湯ですね。少し入っているだけでも、肌の表面がすべすべになっていくのがわかります。疲労回復や冷え性、打ち身にも効果があるそうです。 また、ぜひ入浴しておきたいのが露天風呂。目の前の竹林にライトがあたり、青々とした色彩と、夜空にまっすぐ伸びる竹の姿はなんだか神々しいくらいにきれいです。女性専用スパ「やまざくら」の露天風呂にある寝湯に寝転べば、星空と竹林の共演を見られるかもしれません。 あじさい電車に乗ることができるのは、一年のうち限られたシーズンだけ。 季節の美味と温泉も欲張りに楽しんで、初夏の箱根でとっておきのひと時を過ごしましょう。

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