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2016.08.25
オーガニックカフェの先駆け。自然の中で新鮮野菜をたっぷり味わう、国分寺「カフェスロー」
※こちらの記事は2016年8月25日に公開されたものです。 東京・国分寺にある「カフェスロー」は、オーガニックカフェの草分け的存在といわれるお店。窓から青々と茂った草木を眺められる店内で食べる、もっちり食感の玄米ごはんや、無農薬・減農薬野菜を使ったデリは絶品です。

自然とのつながりを再発見できるカフェをめざして

JR国分寺駅の南口から歩いて約7分のところに「カフェスロー」はあります。長年、ユネスコに勤めていた吉岡淳さんが2001年に府中市でオープンしたカフェで、現在の場所に移転したのは2008年のこと。 「食べること」を通し、効率を求める現代の生活で見落とされがちな人と自然とのつながりに少しでも気づいてもらえたら。店名の「スロー」には、そんな思いが込められているそうです。

草木の緑が眺められる広々とした店内

広々とした店内には、ゆったりとした間隔で客席が並び、窓からは青々とした木々や小川が眺められます。 お店の奥には、藁のブロックや珪藻土(けいそうど)を使った、オブジェのような長い椅子があります。これは、お店のスタッフとボランティアの方たちが一緒に作り上げたものだそう。天然素材を用いた個性あふれるインテリアが、心地よい空間を生み出しています。

農家にまでこだわった、野菜たっぷり「スロープレート」

酒粕ディップで食べるナスのフライなどがのった「本日のスロープレート」
お店では、顔が見え、ときどき援農にも行っている農家さんなどから、無農薬・減農薬栽培の野菜を仕入れて使っています。伝統的な製法でつくられた調味料やスパイスを利用し、野菜本来の味を最大限に引き出せるように調理。野菜の皮や根っこなども、あますことなく使い切るように心がけています。 人気メニューは「本日のスロープレート」(1260円)。 山形の在来種「さわのはな」を圧力鍋で炊いた玄米ごはんと、季節野菜を使った、4種類の週替わりデリが味わえる贅沢なメニューです。玄米ごはんはモチッとした食感で、噛むほどに味わいが増していきます。彩りの美しいデリは、酸味、辛味、苦味などいろいろな種類の味覚が感じられ、最後まで飽きることがありません。普段何気なく使っている野菜も丁寧に調理することで、こんなにおいしくなるのかと驚かされます。

季節のフルーツを使ったスイーツも人気

「平野さん家のブルーベリーのタルト」
ランチのあとに試したいスイーツもそろっています。 なかでも、季節のフルーツを使ったタルトがおすすめです。8月は、レモン果汁を加えた、爽やかな豆腐のフィリングの上に、国分寺産ブルーベリーがたっぷりトッピングされた「平野さん家のブルーベリーのタルト」(630円)が登場。ブルーベリーのすっきりとした甘さと、豆腐のフィリングのフレッシュな香りがたまらない、夏らしい一品です。

オーガニックコーヒーなどのドリンクも充実

ほのかに柑橘系の香りがするマヤビニックコーヒー
ドリンクでは、「本日のホットコーヒー」(550円)が好評です。お店と深い関わりのあるエクアドルのインタグコーヒーやメキシコのマヤビニックコーヒーなど、中南米やアジアの国で森林栽培されているコーヒーを日替わりで飲むことができます。何回もお店に訪れて豆の違いを楽しんでみるのもよさそうです。

おいしいお米が買えるショップや個性的なイベントにも注目

エクアドルのアンデス地方で作られた羊の人形
料理に使われていた食材やフェアトレードのアイテムが気になったら、店内にあるショップものぞいてみましょう。玄米ごはんに使われていた「さわのはな」やコーヒー豆のほか、フェアトレードの雑貨がたくさん並んでいます。デザインがすてきな商品ばかりなので、友達への贈り物にしても喜ばれそうです。 また、外には天然酵母パンの専門店「こどもパン」も併設。食感の楽しいクロワッサンなどを買うことができます。
「こどもパン」の記事はこちら
お店では真っ暗な店内でろうそくだけを灯して食事や音楽ライブを楽しむ「暗闇カフェ」(毎週金曜)など、趣向をこらしたイベントも開催。気になる人はホームページをチェックしてみてくださいね。

暗闇カフェのようす
「カフェスロー」の野菜たっぷりの料理や旬のフルーツを使ったおいしいスイーツで、夏の暑さで疲れた体を元気にしてみませんか?

カフェスロー
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谷川 梓
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