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2016.11.08
夕暮れはランタンの灯りに包まれる。異国情緒漂う世界遺産の街、ベトナム・ホイアンへ
ホイアンは、ベトナム中部に位置し、アジアとヨーロッパ諸国の交易の中継地として繁栄した街。その歴史から、さまざまな国の影響を受けた建造物を残す、世界でも類をみない街になりました。各国の文化が交ざり合った街並が認められ、1999年世界文化遺産に登録されています。 古い木造建築や夕暮れのランタンなど、どこか懐かしさを覚えるホイアン。 家の明かりが消され、ランタンの灯りだけとなる満月の日は、さらに幻想的な街になりますよ。
ノスタルジックな街並みにときめく旧市街

ベトナムでよく見かける人力三輪車「シクロ」に乗れば移動もらくちん♪
ホイアンの旧市街には16〜18世紀の建物が残り、壁はフランス植民地時代の影響で黄色のものが多く見られます。その様子は何ともかわいらしく、目に入るもの全てがフォトポイントに感じるほどです。 街並みは統一されていますが、ひとつひとつのお店は個性的。ローカルが集う飲食店や雑貨、鞄、洋裁に骨董など、多様なお店がずらり。 のんびりお散歩しながらひとつひとつ巡っていきましょう。
ホイアンを代表する観光名所「来遠橋」

橋はベトナムの紙幣、2万ドン札にも描かれている
16世紀、ホイアンには日本人街がありました。その当時の日本人が架けたとされるのが、来遠橋(日本橋)です。1593(文禄2)年に完成した木造の橋は、地震にも絶えられるようにと、頑丈な造りになっているそうです。 街のシンボルとして大切にされている橋を造ったのが日本人だと知ると、なんだか親近感が湧いてきますね。

ライトアップもきれい
仕立て屋さん「YALY」でオーダーメイド

店の奥にはデザインと生地がずらり。お気に入りを見つけよう
ホイアンを訪れたならぜひ体験したいのが、洋服のオーダーメイド。 手頃な値段で自分にぴったりの洋服が作れるとあって、これを目当てに訪れる人も多いのだとか。 数ある店のなかでも特におすすめなのが、チャンフー通りにある「ヤリー」です。この店は、人の手で採寸した後に、4方向から全身の写真を撮ります。細かい身体のクセなどもカバーしてくれるので、着心地のよい洋服に仕上がると評判です。デザインや生地の種類も多く、袖や裾丈の変更など、細かいオーダーにも対応してくれますよ。1着は仕立て料込みで55$から。洋服は1日で仕上げてくれるので、短い滞在期間でもオーダーしやすいのも魅力です。
屋上があるカフェ「Faifo coffee」でひと休み

左からフルーツのスムージー(6万8000VND)、看板メニューのファイフォー・ティー(5万8000VND)
ホイアンの街は、いたるところにおしゃれなカフェがあり、どこに入るか迷ってしまうほどです。そんなときぜひ試して欲しいのが、屋上があるカフェ。 チャンフー通りにあるファイフォー・コーヒーの屋上席からは、ホイアンの街並みが一望できます。 美しい風景を堪能しつつ、果物を使ったオリジナルドリンクを味わってみてくださいね。

開放的な屋上は、眺めもよく気持ちがいい

Faifo coffee
ファイフォー・コーヒー
ランタンが灯る夜は、美しい街並みに心が華やぎます

一段とにぎやかになる夜のホイアン
夜になると色とりどりのランタンが灯るホイアン。 幻想的な雰囲気に包まれて、まるで不思議の国に迷い込んだかのようです。 毎月、満月の夜はランタン祭りが行われます。その日は家の明かりが消されるので、辺りはランタンの明かりのみ。普段とはまた違った街の様子が見られます。

世界中の人を引きつける魅惑の都市ホイアンは、昼も夜も見どころが尽きません。世界遺産に登録された街をぜひ訪れてみてくださいね。
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小此木裕子、撮影:西澤智子
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