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2016.10.18
春と秋だけオープンする古民家カフェ。読書も楽しめる、京都・大原の「カフェ アピエ」
※2018年9月28日情報更新 京都・大原の旧道沿いにある「cafe APIED(カフェアピエ)」は、春と秋だけ、季節限定でオープンするカフェ。 明治時代に建てられた古民家をリノベーションした心地よい空間で、本を読みながらゆったりとした時間を過ごしませんか?
明治時代の旅籠をリノベーションした古民家カフェ
京都バス・大原停留所から徒歩10分ほどのところに「カフェアピエ」はあります。 こちらは、過ごしやすい春と秋の、週末と祝日のみオープンするという珍しいカフェなんですよ。 明治時代に建てられ、旅籠として使われていた古民家をリノベーションした店内は、木の温かみを感じられる広々とした空間。 店の奥にある大きな窓からは、春は木々の緑、秋になると紅葉の美しい庭が見え、外へ出てその雰囲気を感じることもできます。 また、ギャラリースペースになっている2階もあり、展示中は絵画などを間近で見ることも可能です。
今週はどんなケーキに出会える?週替わりのスイーツ
「ブルーベリーのレアチーズケーキ」とコーヒーのセット(800円)
母娘2人で切り盛りする「カフェアピエ」で提供される料理は、ケーキとベーグルをパティシエでもある娘の京香さんが、スープなどを母の静穂さんが担当。 定番メニューの「ブルーベリーのレアチーズケーキ」(450円)をはじめ、その時季、その週の旬の果物を使ったスイーツ、キッシュなどが用意されています。 時折文芸作品をテーマにしたケーキが登場することもあるので、出会えた人はラッキーかもしれません。 過去には惑星の形を模した土台に砂糖漬けのバラの花びらを添えた、『星の王子さま』をモチーフにしたものなどがあったそうですよ。
文学の楽しさを伝える、かわいらしい文芸誌
「カフェアピエ」を営む静穂さんは個人誌の発行も行なっていて、お店ではその本を読むこともできます。 『APIED(アピエ)』(600円)は毎号さまざまな作家や作品の中からひとつのテーマを決め、10数名のライターがエッセー、評論などを執筆している文芸誌。 『嵐が丘』や『ライ麦畑でつかまえて』、アンデルセンに森鴎外などの多岐にわたる題材を扱い、それぞれのテーマに合わせたコラージュの表紙絵、カラフルな装丁が美しい魅力的な本です。 「カフェアピエ」は例年春は4~6月、秋は10・11月の間オープンしていて、2018年の営業は12月2日(日)まで。 秋の大原を眺めたあとは、ケーキを食べながら穏やかな時間を過ごしてみてくださいね。
café APIED
カフェアピエ
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安原成美 写真:マツダナオキ
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