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2017.01.11
京都で愛され続けるレトロ喫茶「イノダコーヒ本店」~人気のモーニングから限定ジャンボシューまで
※こちらの記事は、2017年1月11日に公開されたものです。 京都の喫茶店の代表格「イノダコーヒ本店」は、創業以来80年にわたって愛されつづけてきた名店。旅の始まりにぴったりのモーニングが有名ですが、「ジャンボシュークリーム」ほか、スイーツメニューも充実しているんですよ。
雰囲気が異なる4つの空間からなる老舗喫茶
開放的あふれる、本館ホール席
本館と旧館の間の通路
地下鉄・烏丸御池駅から徒歩7分。珈琲色の暖簾をくぐると、ホテルのラウンジのような雰囲気の中、蝶ネクタイ姿のスタッフが迎えてくれます。 異なるテイストの4種の席があり、座る席によって、気分を変えられるのが魅力のひとつ。 エントランスからまっすぐ進んだ先に広がるのが本館ホール席で、格調高いインテリアと吹き抜けの空間が印象的。 エントランスの左手が旧館で、表側が創業当時の面影を残すメモリアル席です。
メモリアル席。調度品も創業当時からのもの
細いアプローチを進むと、旧館テラス席があります。 窓辺は、赤と白のギンガムチェックのテーブルクロスがキュートで、こちらをお目当てに訪れる人も多い、人気の席です。 晴れた日には木々の緑に癒される、ガーデン席もおすすめです。
旧館テラス席。大きな窓から降り注ぐ光にまどろんで
ホテルのモーニング気分で朝食も
「京の朝食」(1440円)
バターが香るクロワッサンや新鮮野菜のサラダ、ふわふわ&とろ~りのスクランブルエッグ、オリジナルのボンレスハム、フレッシュオレンジジュースがいただける正統派のモーニング「京の朝食」もおすすめです。 イノダといえば、のコーヒー「アラビアの真珠」もセットになってるので、お得に楽しめますよ。休日のオーダーは、200食を越えるほどの人気なのだとか。
いちおしは、京都限定のジャンボシュークリーム
「ジャンボシュークリーム」(600円)と「アラビアの真珠」(580円)
ふわふわのメレンゲとレモンカスタードが二層になった「レモンパイ」をはじめとするケーキやパフェなど30種ものスイーツがお待ちかね。かつて銀座で人気を博した幻のドイツ料理レストラン「ケテル」のレシピを受け継いだ、懐かしく、洗練された味が主流です。 「ジャンボシュークリーム」は、こちらの本店と、三条支店だけで出会える限定メニュー。毎朝カスタードクリームを作ることからはじまり、作り置きをしないことが信条だから、いつもできたてを味わえるのがうれしいところ。直径15cmものビッグサイズで、中は卵の風味豊かなカスタードクリームがすき間なくたっぷり! 朝の10時前後に焼きたてが並ぶので、早めに訪れるのがおすすめです。
コーヒーに合う、和の甘味も
「クリームマロンあんみつ豆」(820円)
スイーツメニューの中で、昭和の時代から定番人気なのが「みつ豆」。写真は、「みつ豆」をベースにした「クリームマロンあんみつ豆」です。寒天や赤えんどうなど具材はひとつひとつ自家製で、アイスクリームは、レモンを効かせてあるので、クリーミーだけれどさっぱり。コーヒーとのマリアージュにも驚きです。
トラディショナルなプリンも外せません
左:「プリン」(380円) 右:「プリンパフェ」(860円)
「ケテル」のレシピで作られる、定番のプリンもあります。オーブンにお湯を張って、蒸し焼きにして作る昔ながらのプリンは、なめらかな口あたりにうっとり。卵のコクとカラメルの香ばしさが絶妙です。レトロな器もときめきポイント。 プリンが主役の「プリンパフェ」もあるんですよ。 ホテルのように、さりげなくも行き届いたおもてなしと、すてきな空間で過ごす優雅な時間。珈琲のおいしさはもちろんのこと、モーニング、ランチ、スイーツなど、その日の気分に寄り添ってくれる、フトコロの深さも愛される秘密なのかもしれませんね。
イノダコーヒ本店
イノダコーヒホンテン
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佐藤理菜子 撮影:佐藤理菜子、津久井珠美
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