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2017.04.18
ケーキのような手づくりドーナツが話題!大阪の「あたりきしゃりき堂」
※こちらの記事は2017年4月18日に公開したものです。 長屋や古民家が残る大阪の昭和町で見つけた、どこか懐かしい雰囲気のふんわいドーナツ。プレーンときび和糖の2種というシンプルな味付けにも関わらず、週末にもなると店頭では、次から次へとひっきりなしに「ドーナツください!」という声が聞こえてきます。
思わず目を奪われる、レトロな外観に注目!

長屋のような佇まい。街の雰囲気に合わせて、すべて久保さんが一人で手がけたそう
地下鉄・昭和町駅から歩くこと約10分。阿部王子神社を通り過ぎると現れる、長屋のような佇まいのこちらが、手づくりドーナツのお店「あたりきしゃりき堂」です。もともとオフィス街へおやつの移動販売を行っていた久保さんが修行を経て、2001年にお店を開きました。

オーナーの久保さんは、なんとドーナツを作り続けて20年。「無添加の素材を使った、手づくりのおいしさを知ってもらいたい」とこのお店を始めたそう。「子ども時代を思い出す」と足を運ぶ大人もいれば、10年以上通い続ける親子まで、幅広い世代が常連さんとして訪れているようです。
身体に優しい素材のみを使用

久保さんが常々気にかけていることは「子どもに、安心して食べてもらう」ということ。添加物がふんだんに使われているものも少なくないという日本のお菓子事情。長年お菓子の販売を続けていくうちに、心の中で「本当においしいものとは?」と考えるようになったのです。 自身のお店では、ドーナツに使う小麦粉はもちろん油まで、良いと思う素材を求め厳選することに。小麦粉は100年以上の歴史を持つ香川県の粉屋さんから仕入れ、砂糖は徳島産きび和糖を使用することになりました。そして油は九州の油屋さんが精製したものを仕入れているそうです。
しっとりなめらか!ケーキのようなドーナツ

ここで食べられるドーナツは、プレーン(70円)ときび和糖(80円)の2種類。カリッとしながらもしっとりとした口当たりで、素朴な見た目とは裏腹に上品な味わいです。きび和糖の優しい甘さには、思わず笑みがこぼれてしまいそう。 パン屋さんのふわふわドーナツとも、濃厚なアメリカンドーナツとも違う味わいは、まだドーナツが日本に入ってきたばかりのころに、喫茶店で出されていたものとも似ているそう。昔を思い出してナイフやフォークを使っていただく年配の方もいるそうです。

コーヒー(300円)を頼むと、プラス60円でドーナツ1個をセットに
日々変わらない手づくりの味を

ドーナツを揚げる様子を珍しがって、窓越しに眺める子どももちらほら
時間によっては、揚げている様子に出会えることも。調理中の久保さんの姿を見ていると、誰かのために丁寧につくる“おやつの魅力”に改めて気づかされる人も多いのではないでしょうか。
「あたりきしゃりき堂」のある昭和町は散策にもぴったり。わいわいにぎやかな大阪もいいですが、下町情緒が残る街並探検の合間にドーナツを頬張って、ひと息つくのもオススメです。

あたりきしゃりき堂
アタリキシャリキドウ
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