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2017.06.26
大阪・新世界の人気喫茶店「千成屋珈琲」が復活。名物ミックスジュース&かき氷をどうぞ
ミックスジュースといえば、大阪の喫茶店には必ずある、定番ドリンク。昨年惜しまれながら閉店した「千成屋珈琲」がその発祥の店として知られています。ジャンジャン横丁の憩いの場所だったこのお店が、先日復活。隣にテイクアウトができるフルーツパーラーもオープンし、ミックスジュースほか、フルーツを使ったメニューが気軽に楽しめるようになりました。
パーラーを併設し再オープンした「千成屋珈琲」
大阪市営地下鉄「動物園前駅」を出ると、そこはコテコテの大阪が楽しめるエリア、新世界。なかでも通天閣のお膝元に広がるディープスポット、ジャンジャン横丁は、立ち飲みや、串カツ、寿司など大阪らしいお店が軒を連ね、下町風情が残るアーケード街です。ここに昭和23年から変わらない味を守り続ける喫茶店があります。昨年いったん閉店してしまいましたが、先日店を再開。新しくフルーツパーラーを併設し、名物のミックスジュースがテイクアウトで気軽に楽しめるようになりました。
大阪の老若男女が愛するドリンク、ミックスジュース
「ミックスジュース」(500円)
ミックスジュースというと、大阪の喫茶店には必ずあるといっていい定番ジュース。その発祥の店がここ「千成屋珈琲」と言われています。元々果物店を営んでいたことから、熟れすぎてしまい売れなくなった果物をなんとか利用できないかと考えられたのが始まり。今では全国にも広がり、フルーツの種類や配合の違いでさまざまなミックスジュースが作られるようになりました。「千成屋珈琲」のミックスジュースにはリンゴ、バナナ、桃、みかんが使われていて、それを秘伝の配合でブレンド。さっぱりとしていて、後味がスッキリしているのが特徴です。
ミックスジュースをアレンジしたメニューが登場
「ミックスジュースフラッペ」(980円)
今回の復活オープンにより、新たなメニューが登場しました。 名物であるミックスジュースをシロップとしてかけ、フルーツをあしらって仕上げたのは「ミックスジュースフラッペ」。ふわふわのエスプーマも添えられていて、さっぱりとした味わいです。ミックスジュース味のソフトクリームは、フルーツの酸味、甘味を生かした優しい味。それぞれパーラーでオーダーすればテイクアウトもできるので、通天閣の散策のお供にぴったりですよ。
「贅沢ミックスジュースソフトクリーム」(500円)
懐かしくて、ほっとする昔から変わらない味
「ミックスフルーツサンド」(1250円)
もちろん、喫茶店なので珈琲にもこだわっています。アイスは水出しで抽出したコーヒーを、ホットもサイフォンとペーパードリップが選べます。焙煎にバターを加え風味をプラスしたバターコーヒーは、ほかにはない香り豊かな一品です。 軽食もあり、創業当時からあるフルーツサンドは定番人気。果物店らしい、フルーツがごろごろ入ったボリュームたっぷりのメニューです。
ほかにも、クリームソーダやミルクセーキといった子どもの頃を思い出す、懐かしいドリンクや、だし巻き風のふわふわ玉子焼きをはさんだ厚焼き玉子サンド、鉄板ナポリタンといった、昔ながらの純喫茶の味がそろっています。 通天閣や串カツだけじゃない、新世界の名物をぜひ楽しんでみてくださいね。
千成屋珈琲
センナリヤコーヒー
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田口真由美
Writer
田口真由美
好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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