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2017.09.26
縁側の木漏れ日が心地よい。築160年のゲストハウス「NARAMACHI HOSTEL & RESTAURANT」
※こちらのお店は現在閉店しております。 奈良駅周辺にある旧市街地の「ならまち」。狭い路地に、江戸時代の面影を色濃く残す町屋が数多く建ち並ぶエリア。 そんな情緒ある街の一角に、昨年、指定文化財をリノベーションしたゲストハウスが誕生しました。 全国120軒以上の縁側のあるお店や宿を見てきた、縁側愛好家の成瀬夏実が、奈良にある築160年のゲストハウス「NARAMACHI HOSTEL & RESTAURANT」をご紹介します。
古いものを活かした空間作りで歴史を感じる
母屋はレストラン、作業場はBBQ施設、4つの蔵は宿泊施設とバーとして生まれ変わった
奈良市指定文化財である商家の母屋の部分をそのまま残し、2016年4月にオープンした宿泊施設&レストラン「NARAMACHI HOSTEL & RESTAURANT」。 代々ここは、醤油の製造販売を行ってきた商家で、数年前まで住居として使われていました。 フロントを抜けた先にあるのは厳かな雰囲気のロビー。竈(かまど)や昔使われていた生活用品などが置かれ、歴史を感じさせる空間でありながら、洋楽が流れていて現代的な雰囲気もあります。
土間に残された台所。使い込まれたそのままの形を活かし当時の生活空間が味わえる
蔵の中に部屋がいっぱい!
宿泊者、レストラン利用客だけが入れる専用のゲストルームで、チェックインをしたあと、部屋に向かいます。4つの蔵があり、うち2つはドミトリーと個室、一つは蔵一棟貸し、もう一つがBARです。 今回、奥にある蔵の女性専用ドミトリー(1泊4000円)に宿泊しました。蔵の中にはドミトリー1部屋と個室4部屋の合計5部屋とトイレ、洗面台も完備され、暗いイメージのある蔵とは思えない明るい空間です。
縁側にさしこむ木漏れ日が気持ちいい
フリースペースである和室からは、坪庭を眺められるので、お風呂上がりに縁側でビールを飲むのもいいですね。 特に、縁側を堪能するならおすすめは朝!朝は、縁側に木漏れ日がさして、風も通り気持ちよくて清々しい気持ちになります。蔵の前にある縁側で、ぼーっとするのもいいですよ。
BARがある蔵の前にある縁側。ここで朝食を取るのも非日常的でいいかも
蔵の中にあるバーで過ごす、くつろぎのひととき
夕食は、館内にあるレストランやBARで食事することも可能です。 レストランでは、大和牛や大和野菜などの地の食材と醤油や味噌などをかけ合わせた料理を堪能できます。 また、蔵の中にあるBARでは、奈良の地にちなんだお酒の数々、厳選された日本産チーズなどの豊富なスナックメニューを用意。のんびりとした静かな夜の時間を過ごせます。
天然発酵調味料ひしおを使った和食で朝から健康的!
朝食は、和室もしくはテラスで食べられる
翌朝は、チェックイン時に予約していた朝食をいただきましょう。こちらの朝食は、代々醤油や味噌の製造販売を営む商家であったことから、天然発酵調味料である醤(ひしお)を駆使した料理を堪能できるのが特徴。 エッグベネディクト、和朝食、ベジタリアン料理の3種類の朝食が用意されていて、今回、私は和朝食の「“HISHIO”Magic(醤の世界)」を注文。ひしお特有のおだやかな香りとまろやかな塩気を活かした料理の数々は、普段食べている和食よりふんわり上品な味わいでした。
「”HISHIO”Magic(醤の世界)」(1000円)鮮魚の醤煮、大和肉鶏有精卵の醤卵焼き、古代米の爆弾醤おにぎり、大和奈良野菜の冷製醤ソースのバーニャフレッド
NARAMACHI HOSTEL & RESTAURANT
ナラマチホステルアンドレストラン
0742-93-3390
ホステル
http://www.naramachihostel.com/
朝食はチェックイン時に予約が必要
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写真・成瀬夏実
縁側なび 成瀬夏実
縁側なびは、日本家屋の縁側の魅力を伝えるウェブメディアです。日本全国の縁側を取材して、自分の目で見て確認したものだけを掲載しています。古民家120軒ほど掲載。メディア出演多数。
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