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2017.11.08
食べごろは30分後!スイーツの街・自由が丘で1日300個売れると話題の極上スイートポテト
※こちらの記事は2017年11月8日に公開されたものです。 スイーツの激戦区・自由が丘にある老舗の洋菓子店「粉と卵」。ここにあるスイートポテトを求めて連日多くの人々が足を運びます。なんと、土日には1日で300個以上も売れるとか!20年以上前に誕生し、いまもなお、人々をひきつけてやまない魅惑のスイートポテトの味を求めて、さっそく、洋菓子店「粉と卵」にお邪魔してみました。
自由が丘で長年愛されるスイートポテト
ビビッドなオレンジ色の外観が目印
自由が丘駅から奥沢方面を目指して徒歩10分。住宅街を抜けたところにある「粉と卵」は、この道50年のオーナーパティシエ・岡本哲彦さんが手掛ける洋菓子店。「心とからだにおいしく、手作りのスイーツを」をモットーに、安心安全な素材にこだわった極上のスイーツを提供し続けています。
「マカロン・フランボワーズ」(460円)。ショーケースには約30種類のケーキが並ぶ
店内には、約30種類の色とりどりのケーキと、約30種類の焼き菓子やジャムがずらり。中でも、お店の一番人気商品はズバリ、「スイートポテト」(量り売り:350~400円)です。週末になると、一日300個以上も売れるというから驚きです。
完全オリジナルなスイートポテト
オーナーパティシエ・岡本哲彦さん
「粉と卵」のスイートポテトは唯一無二の味わい。「スイートポテトの概念が崩れた」「スイートポテトらしからぬ味わいが楽しめる」と、一度味わった人に驚きや感動を与えてくれるスイーツなんです。
一日4~500個作ることも!
どうやら、その秘密は作り方にあるようです。一般的なスイートポテトの作り方は、芋を焼いてすりつぶし、生クリームやバター、卵や牛乳を入れてオーブンで焼き、最後に表面に卵を塗ります。 一方、「粉と卵」のスイートポテトは、まずは、1時間半かけてさつまいもを焼きます。さつまいもの種類は、スタート当初から一貫して「紅あずま」を使用。「形状、大きさ、柔らかさ、甘さなどすべてを考慮した結果、紅あずまが一番」と岡本さん。約20センチの紅あずまから12個のスイートポテトを作ります。
スイートポテトは珍しい山型
焼いた紅あずまはくり抜いて、カルピスバターと生クリームを混ぜてタネを作り、山型に成形します。表面に砂糖をまぶしたら8割がた完成。次はなんと、タネを凍らせてしまいます。 そう、「タネを焼く」のではなく「タネを凍らせる」のが岡本流。
キャラメリゼの様子
注文が入ったら、最後の仕上げ。冷凍庫から取り出したタネの表面をバーナーで焼きます。表面の砂糖が溶けだし、甘さに香ばしさが加わります。キャラメリゼと呼ばれるこの工程を経たら完成!
「食べ頃は、受け取ってから30分後。できれば、要冷蔵で2時間以内に食べるのがベストです」と岡本さん。はやる気持ちを抑えながら30分後。程よく解凍されて、表面がパリパリにもかかわらず、中はひんやり&しっとりとした味わいに。控えめな甘さも◎!
贈り物にも最適な焼き菓子やジャムも
「粉と卵」のスイートポテトは、通年で発売していますが、「芋の収穫時期から2~3か月経った冬の時期が一番おすすめ」(岡本さん)。これからがベストシーズンと言えそうです。 驚きと感動を与えてくれる「粉と卵」のスイートポテト。ぜひ一度試してみてくださいね。
粉と卵
コナトタマゴ
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田賀井リエ 写真:彌永浩次
Writer
田賀井リエ
東京都在住。フリーエディター&ライター。趣味は街歩きと食べること。
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