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2018.04.02
夏目漱石ゆかりの名店スイーツがたくさん!早稲田ブックカフェへ
※こちらの記事は2018年4月2日に公開したものです。 夏目漱石の生誕150周年にあたる2017年9月、漱石の暮らした家の跡地に記念館がオープンしました。1階の入り口には「カフェ ソウセキ」があり、漱石の代表作である「吾輩は猫である」に登場する「空也」のお菓子をはじめ、漱石にゆかりのあるさまざまなメニューが味わえます。また、魅力的な猫のキャラクターが描かれたブックカバーやしおりなどのグッズもいっぱい。猫好きもたまりませんよ。

夏目漱石の書斎や客間を忠実に再現
全面ガラス張りのモダンな雰囲気の建物
早稲田駅から神楽坂方面に向かって徒歩10分。道路に猫のプレートや街頭に猫の姿が見えてきたら、ここが「漱石山房記念館」です。ここは、漱石が晩年に亡くなるまで過ごした場所。漱石生誕150周年を記念して、2017年9月に記念館として生まれ変わりました。
1F入口の展示の様子
館内では、再現された漱石の書斎や客間が見られるほか、「道草」などの草稿や門下生との書簡、初版本など貴重な資料の展示もあります。地下1Fの図書館では、漱石のみならず、漱石ゆかりの文献がずらり!また、1階の入り口には、漱石の世界を思う存分堪能できる「カフェ ソウセキ」も併設されています。

ほっこりカフェでひと休み
カウンターとテーブルの計31席
館内に入ってすぐにある「カフェ ソウセキ」は、漱石ゆかりのお菓子や飲み物をいただけるブックカフェ。明るい光が差す、広々とした店内には、漱石関連の本棚があり、お菓子や飲み物をいただきながら、自由に手に取って楽しめます。
「もなか抹茶セット」(850円)。抹茶は上林春松本店の「御薄茶 双鶴の白(そうかくのしろ)」
カフェで人気なのは、漱石の代表作「吾輩は猫である」に登場する銀座の老舗和菓子店「空也」のお菓子セットメニュー。書籍に登場するお菓子は「空也もち」だそうですが、それが味わえるのは11月と1月の年2回のみ。通年をとおして提供されるのは、かの有名な「空也もなか」です。
抹茶はひとつひとつその場で点てる
セットメニューは、コーヒー、紅茶、ほうじ茶が選べるセット「空也もなかセット」(600円)と、抹茶のセット「もなか抹茶セット」(850円)の2つ。抹茶とほうじ茶は、豊臣秀吉お抱えのお茶師であった上林春松本店のもの。この日頂いたのは抹茶。空也もなかの上品な甘さと、抹茶のふくよかな香りにほっと癒されました。

漱石のイメージに合わせたメニュー
左:長崎堂「バターケーキ」右:「オリジナルブレンドコーヒー」(ホット400円/アイス450円)
「空也」のお菓子以外も、老舗の名店が手掛ける珍しいメニューがいっぱい!「オリジナルブレンドコーヒー」(ホット400円/アイス450円)は、宮内庁御用達の「珠屋小林珈琲謹製」のコーヒー豆を使用。コーヒーの苦みが楽しめる深煎りで、スイーツとの相性も抜群です。
ほかにも、長崎堂の「バターケーキ」(400円)やするがや祇園下里の「黒ようかん」(抹茶セット850円)、創業文化元年の三谷製糖の讃岐和三盆と瀬戸内レモンで作った「レモンサイダー」(500円)など。どれも、漱石のイメージに通じる、上品で上質なメニューばかり!
グッズ販売のコーナー。クリアファイルやマグカップも。
グッズコーナーで人気なのが、デザイナーの神垣博文(IC4DEDIGN)さんが手掛けるかわいい猫が描かれた品々。大小さまざまな本に使える「ブックカバー(3枚セット)」(600円)や「しおり」(250円)は特に人気。2月22日の猫の日には100名の方に「ステッカー」(320円)が配られたそう。来年は要チェックです。
記念館周辺には、「坊ちゃん」の出身校である東京理科大学(旧・東京物理学校)や、漱石の父が命名した「夏目坂」、随筆「硝子戸の中」で描かれた酒屋や寺など、ゆかりの場所がいくつもあります。店内のお菓子や飲み物をテイクアウトして、春の散歩がてら巡ってみてはいかがでしょうか。

CAFE SOSEKI
カフェ・ソウセキ
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田賀井リエ 写真:彌永浩次
Writer
田賀井リエ

東京都在住。フリーエディター&ライター。趣味は街歩きと食べること。
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