木漏れ日やせせらぎが心地よい、川沿いの道を歩きます

大阪の中心地、梅田から阪急電車に乗って約30分で箕面駅に到着。駅を降りてすぐ北側に箕面大滝へと続く滝道があります。このエリア一帯は「明治の森箕面国定公園」に指定されていて、身近に自然を感じられる場所として季節を問わず多くの人が訪れています。箕面川沿いに続く滝道には、みやげ物店やカフェ、食堂なども点在。せせらぎが心地よい滝道は舗装されていて、アップダウンは多少ありますが歩きやすい道です。

古くから紅葉の名所として知られていたこともあり、レトロな建物も多く残っています。箕面川にかかる橋のたもとにある「Hashimototey」は、明治時代の旅館を改装した、淹れ立てのコーヒーや手作りのケーキ、軽食が楽しめるカフェです。店内から見る紅葉もまた風情がありますよ。 ○Cafe＆Bar Hashimototey（カフェ＆バー　ハシモトテイ） [住所]箕面市箕面2-5-37 [電話]072-721-3221 [時間]8：30～18：00（L.O.17：30） [定休日]火曜（祝日の場合営業）※11月は無休

滝道を歩いていると、みやげ物店の店先で揚げ物をしている風景をあちこちで見かけます。これが箕面名物として知られている「もみじの天ぷら」です。もみじが食べられるの？と驚きますが、食用もみじに甘い衣をつけ低温でじっくり揚げているので、かりんとうのようにカリッとした食感でとてもおいしいのです。お店ごとに少しずつ味も異なるので、食べ比べてみてくださいね。

紅葉のように赤く染まった「箕面焼」

そんな食べ物のお店が多いなか、真っ赤な器ばかりが並ぶ店を発見しました。もみじの形をしたお皿や箸置きなどは、おみやげにもぴったりです。「箕面焼」と呼ばれる独自の製法で仕上げる焼き物で、この美しい赤い色を出すのに何年もかかり苦労をされたそう。今では縁起のよい贈り物として人気を集めています。 ○箕面焼窯元 [住所]箕面市箕面1-4-5 [電話]072-721-2650 [時間]9：00～18：30 [定休日]なし

瀧安寺

箕面駅から箕面大滝までは　ゆっくり歩いても約40分で到着。落差33ｍの大滝には、水しぶきが感じられるほど近づくことができます。滝の目の前にベンチがあるので、ここに座り時間を忘れ過ごす人も多いそうです。 滝道の途中には弁財天を祀る「瀧安寺」への参道があり、こちらも紅葉の名所です。ほかにも滝道を歩いていると脇道がいろいろあるので、思わぬ美しい景色に出合えるかもしれませんよ。 ○箕面大滝（明治の森箕面国定公園） [住所]箕面市箕面公園 [電話]072-723-1885 （箕面 交通・観光案内所） http://midokoro.minoh.net/

ちょっと足をのばして、勝ちダルマが出迎えてくれる勝尾寺へ

箕面大滝への道の途中の脇道からは山歩きの装備が必要ですが、約1時間で紅葉が美しい名刹「勝尾寺（かつおうじ）」へも行くことができます。このお寺は勝運の寺としても知られ、奉納したダルマが無数に並ぶ「ダルマ寺」として有名です。

境内のあちこちに小さなダルマが置かれていますが、これは「ダルマみくじ」を引いた人が境内に置いていったものなのだそう。ダルマは手書きで描かれているので、よく見るとひとつひとつ表情が異なります。一列に並んでいたり、木陰にたたずんでいたり。お寺の方に話を伺ったところ、あえて片付けずそのままにしているそうです。

11月になると週末限定で夜間ライトアップも開催されています（日没～19：30）。紅葉で色付く山寺が幻想的な空間となり、また違った場所のように感じられますよ。 ○勝尾寺 [住所]箕面市勝尾寺 [電話]072-721-7010 [時間]8：00～17：00、土曜～17：30、日曜・祝日～18：00 [HP]http://www.katsuo-ji-temple.or.jp/ ※バスは千里中央駅から運行 箕面大滝周辺はほかにもギャラリーや箕面公園昆虫館、温泉施設などが点在し、見どころがいっぱいです。11月中はもみじまつりも開催され、一年でもっともにぎわいをみせます。山の自然に癒されながら、五感を使って秋を感じられる箕面の紅葉。ぜひ今だけの景色を楽しんでみてください。