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2015.11.13
長野のおみやげに花豆餡の“コイ焼”はいかが?「藤田九衛門商店」のほのぼのスイーツ
※こちらの記事は、2015年11月13日に公開されたものです。 長野県を代表する名刹・善光寺の門前に、鯛焼ならぬ“鯉焼”を作る「藤田九衛門商店(ふじたくえもんしょうてん)」があります。花豆を餡にした小ぶりな鯉焼は、作りたてより時間をおいたほうがしっとりとなじみ美味。おみやげにぴったりです。
大正時代の情緒あふれる建物を全面的に改築
JR長野駅からバスで約15分、「善光寺大門」のバス停から4分のところにある「藤田九衛門商店」は、鯉焼が評判。大正時代の建物を趣はそのままに改築し、店舗にしています。風情ある引き戸をくぐると、まず目に入るのが大きな黒漆喰の釜。棚には味のあるお茶道具が並び、なんとも風流な店構えです。
薪を使う釜は、実は煙の出ないロケットストーブにもなる
縁起のよい鯉をかたどって、かわいらしい和菓子に
実は開業が2013年とまだ新しいこちらのお店。名物の鯉焼は、何百年も続くお店にしたいと考えた店主・藤田さんご自身の発案です。鯉は昔からの縁起物であり、長野では祝いの席で鯉を食べる風習があることから、鯉をモチーフに選んだのだとか。長年、和食の料理人をしていた経験を生かし、花豆を餡にした鯉焼を創作されました。
白花豆と紫花豆を碁石に見立てた碁盤。石臼はめずらしい抹茶用
花豆は小豆より高価で手に入りにくく、まろやかでさっぱりとした味。こちらでは、戸隠や飯綱など長野の高原育ちのものを使っています。小麦粉は信州でとれたしゅんようを使用。そのほか果物や調味料なども長野県産を用い、安全性に太鼓判を押せるもののみを材料にしています。
餡にさまざまなフルーツを練り込んで、バリエーション多彩に
「垂水(たるみ)」が鯉焼の呼称。パッケージも小粋
鯉焼は、プレーンな「鯉焼」や生地に炭を混ぜた黒い「佐久鯉」(各190円)を定番に、旬の果物を餡に入れた「ナガノパープル鯉焼」「りんご鯉焼」(各210円)など季節ものを含め、約7種類がそろいます。「ナガノパープル鯉焼」には上質なセミドライのナガノパープルが丸ごと3粒も入り、贅沢な味わいです。お祝いの贈答用に、白花豆こし餡の美しい「錦鯉」(230円・要予約)もあります。
裏千家の師範代が点てる抹茶で一服
店内では抹茶のお点前もいただけます。約6種類、価格は520円から2400円までと気軽なものからめったにお目にかかれない高級抹茶まで扱っており、飲み比べするのも一興ですね。店主は裏千家の師範代の持ち主。正統派の抹茶を肩ひじ張らずに楽しめます。
ここでしか手に入らないオリジナル商品も
鯉焼の元となる木型は、仏師に特別に制作してもらったものだそう。今にも跳ねそうに生き生きとしていながら、どことなくほのぼのとした雰囲気です。その木型を応用したかわいらしい「鯉焼キーホルダー」(1000円〜)も販売しています。
そのほか、紫花豆の素材を生かしあっさり風味に仕上げた「紫花豆蜜煮」や、露草の花びらを砂糖漬けにした鮮やかなブルーの「月艸乃雫」など、めずらしい品々も。ひとひねりあるおみやげとして喜ばれそうですね。 11月からは2階のお座敷で喫茶をはじめます。鯉焼とお抹茶に、上生菓子やお漬物などを合わせた御膳を予定しており、完全予約制です。 善光寺参拝の帰りに、鯉焼とお抹茶でひと休みはいかがでしょう?
藤田九衛門商店
ふじたくえもんしょうてん
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