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2019.03.08
すてきな北欧デザインを鑑賞!「アルヴァ・アアルト-もうひとつの自然」展
椅子や花瓶、シェルフなど、ナチュラルなのに計算されたフォルムの美しさに日本でもファンが多いフィンランド出身の建築家アルヴァ・アアルト。 アルヴァ・アアルトの生誕120周年にあたる2018年から国内を巡回している「アルヴァ・アアルト-もうひとつの自然」展。東京駅に併設された美術館・東京ステーションギャラリーにて2019年2月16日(土)から開催されています。 メイン画像:アルミン・リンケ撮影、ヴィープリ(ヴィーボルク)の図書館/Alvar Aalto, 1927-35 ⓒArmin Linke, 2014
フィンランドを代表する建築家・アアルト20年ぶりの個展
アルミン・リンケ撮影、ヴィープリ(ヴィーボルク)の図書館/Alvar Aalto, 1927-35 ⓒArmin Linke, 2014
アルヴァ・アアルト(1898-1976)は、フィンランドを代表する建築家です。「マイレア邸」「パイミオのサナトリウム」「ヴィープリ(ヴィーボルク)の図書館」など、個人邸宅から公共施設まで多くの建築を手掛けました。
アームチェア 41 パイミオ/Alvar Aalto, 1932 ⓒVitra Design Museum, photo: Jürgen Hans
建築にあわせて、家具をはじめとするインテリアのデザインなど、ディテールへのこだわりも徹底していたアアルト。アームチェアやスツール、照明器具、流線形のガラス器など、彼が手がけたプロダクトデザインは、今やフィンランドデザインの代表として世界中で親しまれています。
まさに「もうひとつの自然」のような存在を感じる作品群
アルミン・リンケ撮影、ルイ・カレ邸/Alvar Aalto, 1956-59/61-63 ⓒArmin Linke, 2014
アアルトのデザインは、どこか有機的なフォルムを感じさせてくれます。人々の暮らしをより豊かにしたいというヒューマニズムの考えに基づきながら、フィンランドの豊かな自然に見出したの要素をモチーフにしています。
アアルトの魅力を再発見
アルミン・リンケ撮影、パイミオのサナトリウム/Alvar Aalto, 1928-33 ⓒArmin Linke, 2014
展覧会では、計約300点の作品が8つの章に分けて展示されてます。 アアルト直筆のオリジナルドローイングが、約50点、建築模型が約15点など、貴重な資料に加え、家具や照明などのプロダクトや、それらの部材サンプルなども観ることができます。 また、ドイツの写真家アルミン・リンケによる約60点の撮り下ろし写真は、アアルトの建築らしい温かみのある空気感を漂わせます。フィンランドを旅しているような気分を味わえますよ。
フィンランディア・ホール/Alvar Aalto, 1962-71 ⓒAlvar Aalto Museum, photo: Rune Sneliman
ドイツを皮切りに、欧州の各国で開催されてきたヴィトラ・デザイン・ミュージアムとアルヴァ・アアルト美術館の企画による、この国際巡回展。 アート好きさんも、旅好きさんも、この展覧会を訪れて北欧のデザインを感じてみませんか。
アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
東京ステーションギャラリー
トウキョウステーションギャラリー
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朝光洋理
アート・カルチャー
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