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2019.06.25
幻の橋も!満天の星空に癒される温泉宿「糠平温泉 中村屋」
大雪山麓の森と川と湖に囲まれた自然豊かな「ぬかびら源泉郷」に、地元の人も、道外の人も、海外の人も、訪れる人の心をつかんで離さない素敵な温泉宿があります。 心がすっとときほぐされるような素敵な宿へ、SNSでも話題の美しい幻の橋「タウシュベツ川橋梁」とともに訪れてみませんか。
北海道の自然を満喫しながらドライブで
「糠平温泉 中村屋」の目印は可愛い暖簾
帯広から車で約1時間20分。のびのびとした畑の風景を眺めつつドライブをしていくと、辿り着く上士幌町・ぬかびら源泉郷。総人口は120人ほどという小さな町の温泉街に、リピーターが絶えない「糠平温泉 中村屋」はあります。
火鉢で地元のそば茶とポテチを温めながらチェックイン
そば茶やポテトチップスのほかにエスプレッソや甘納豆も無料
宿に到着すると、ロビーにはぬくもりのあるソファやテーブルのそばに火鉢が。地元・上士幌産の韃靼そば茶と更別どんぐりの村ポテトチップスを火鉢で温めながらチェックインの手続きを行います。 ふかふかのソファはとっても居心地が良くて、何時間もずっとここにいたい気持ちになる空間です。
全室手作り。1部屋ごとにデザインの違う個室にときめく
新和室103では大きな窓が季節を美しく切り取る
かつては修学旅行やツアーなどの団体客がメインの大きな旅館だった「中村屋」。団体ツアーブームも去り、綻んできた設備を自分たちで修繕したことをお客さまに褒められたのが方向転換のきっかけだったといいます。 どこにでもあるすぐに忘れてしまうような温泉旅館ではなく、一度泊まったら忘れられない宿に。そんな想いや心配りが、施設やおもてなしやアメニティ、おみやげの端々に感じられます。
洗面台のタイルもひとつひとつが手作業で可愛らしく修繕されている
森のすぐそば。夜は満天の星空が見られる露天風呂
露天風呂の隣は森。野生の鹿がひょっこり顔を出す日も
ぬかびら源泉郷は、全ての宿が源泉掛け流し。「糠平温泉 中村屋」の温泉も、内風呂と露天風呂ともに、透明でさらさらとした源泉かけ流しの温泉を使っています。 内風呂は趣の違う2種類のデザインがあり、木の温もりを感じられる木の浴場と、昭和30年代にタイル職人が作ったタイルの浴場の2種類。男女は日替わりで、チェックイン後も入ることができるので時間があればどちらも入ることができますよ。
秋は紅葉した木々を眺めながらお湯に浸かる
露天風呂は基本的に混浴ですが、夜の決まった時間が女性の貸切に。連泊なら決まった時間の中から選んで1時間ほど貸切もできるので、混浴はちょっと苦手な方も安心です。 夜には、露天風呂の電気を消して星を楽しめる「星見スイッチ」があります。明るい市街地までも距離のある糠平は、天気が良ければプラネタリウムのような満天の星空です。
夜ご飯と朝ごはんには北海道の食材がたっぷり
夕食はコース、朝食はバイキング形式 ぷるぷるでみずみずしいわらび餅に黒糖をたらりとかけて
宿のレストランで食べられる食事は、糠平周辺で採れた山菜や野草、十勝の畑でとれた北海道の食材が中心のお料理です。 ひとつひとつ丁寧に作られたお料理は、どれも美味しく忘れられない味に。その日の食材の仕入れ状況によってメニューが変わります。
ふわふわのパンは糠平で採れた蜂蜜や道産のミルクジャムで
朝は各部屋に上士幌町「しんむら牧場」の牛乳が届く
口当たり優しいビン牛乳は朝食前でもあとでもおいしい
朝、小鳥の元気なさえずりで目を覚ますと、部屋の前のフックに小さな巾着に入れられたビン牛乳が届いています。 新鮮で濃厚な「牛乳配達」は、甘くて優しい味わい。朝から、おもてなしの気持ちに思わず笑顔になってしまいます。
周辺観光は幻の橋「タウシュベツ川橋梁」の散策ツアーがおすすめ
凪いだ日に見られる湖面に映る橋の姿はSNSでも話題に
糠平を訪れたらぜひ一緒に見てまわりたいのが「タウシュベツ橋梁」です。 夏の間は湖に沈み、冬は雪の中に隠れてしまうため、限られた時期しか見られない“幻の橋”と呼ばれています。 国鉄時代に使われていた橋が残っているもので、徐々に風化していつか見られなくなってしまうとも。 凪いだ水面に浮かぶタウシュベツ川橋梁は絶景で、全国各地や海外からたくさんの人が訪れます。タウシュベツ川橋梁を間近で見たい場合は、ガイドセンターのツアーに申し込みましょう。
冬は凍った湖面に気泡が閉じ込められる「アイスバブル」が観られることも
ひがし大雪自然ガイドセンター
ヒガシタイセツシゼンガイドセンター
いかがでしたか?北海道には有名な観光地のほかにも、あまり知られていない絶景や素敵な宿がまだまだたくさんあります。 慌ただしい日常からエスケープして、北海道の美しい自然を心ゆくまで楽しんでみませんか。
糠平温泉 中村屋
ヌカビラオンセンナカムラヤ
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石橋由依
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