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2019.09.06
江の島から鵠沼海岸へ、秋の湘南をのんびり1日さんぽ
潮が満ちれば島となり、引けば歩いて行き来できる・・・そんなユニークな地形で江戸時代から景勝地として親しまれてきた江の島。対岸に続く鵠沼海岸は、古くから芸術家やサーファーに愛されてきたエリア。まだまだ知らない風景やおいしいものを探して、開業90周年を迎えた小田急江ノ島線に乗ってのんびりとめぐってみましょう。
相模湾にぽっこり浮かぶ湘南のシンボル「江の島」
江島神社の中津宮付近からは島の東側に広がるヨットハーバーを一望。奥に三浦半島、その向こうには房総半島も
湘南海岸に浮かぶ周囲4km、海抜約60mの小さな島、江の島。 江の島弁天橋を渡って島内に入ると、まず現れるのが弁財天仲見世通り。このあたりはいつも大変なにぎわいですが、島を上へ上へと向かっていけば、徐々に静かな雰囲気に。 緑豊かな島内には歩道がめぐらされていて、あちこちから美しい風景が眺められます。
辺津宮では銭洗い白龍王が鎮座する池で金運アップも(左上・左下)、島の中腹に位置する中津宮(右)
古くは修行の島で、現在は日本三大弁財天のひとつ・江島神社(えのしまじんじゃ)がある江の島。島全体がパワースポットとしても知られています。 のんびりと歩きながら、江島神社の御社殿である辺津宮(へつみや)、中津宮(なかつみや)、奥津宮(おくつみや)をめぐってみるのもよさそうです。
稚児ヶ淵の眺め(左上)、「べんてん丸」(左下)、湘南港灯台(右)
島の入口からメインルートを歩くと、西端の稚児ヶ淵まで片道徒歩40分ほど。こちらでは、稚児ヶ淵と江の島弁天橋を結ぶ遊覧船「べんてん丸」が発着しています。 船上からは、切り立った断崖が続く江の島を一望。島の奥まで訪ねるなら、行きか帰りにこんなプチクルーズを楽しんでみるのはいかがでしょう。 いっぽう、島の東端には、「白灯台」と呼ばれる湘南港灯台も。この界隈は釣り人が多く、のんびりとした雰囲気が漂います。ぶらりと歩いて、新しい発見を楽しんでみては。 ○江の島 交通:小田急線片瀬江ノ島駅から徒歩10分(江の島弁天橋)
江の島
エノシマ
「ORGANIC GRILL KUGENUMA KAIGAN」で邸宅リゾートランチ
「ポーランド産オーガニックチキンのランチ」(1950円)。季節のポタージュ、自家製パン、ドリンク付き
明治時代に別荘地として開発された鵠沼松が岡エリア。緑豊かで静かな住宅街にひっそりと建つのがこちらのレストランです。 使っている食材は、ほとんどがオーガニック。こだわりの肉類、江の島漁港から仕入れる魚介、そして藤沢や三島など近郊の新鮮な野菜などを、鉄板とオーブンで焼き上げるグリルプレートのランチが好評です。
晴れた秋の日にくつろぎたいテラス席(左)、季節のハーブがいっぱいのハーブウォーターもうれしいおもてなし(右)
ユニークなデザインの木造の母屋は、世界一周航海をしたヨットマン・国重光煕氏の旧宅。当時の雰囲気をほぼそのまま生かしているため、知人の邸宅や別荘を訪ねた気分でゆったりくつろげそう。 1階の広々としたダイニング、2階の個室のほか、テラスや庭の東屋にも席が用意され、天気のいい日は屋外で食事を楽しむこともできますよ。 ○ORGANIC GRILL KUGENUMA KAIGAN 交通:小田急線鵠沼海岸駅から徒歩10分
ORGANIC GRILL KUGENUMA KAIGAN
オーガニックグリルクゲヌマカイガン
おみやげによろこばれそうな「MuffinLab.」のかわいいマフィン
左から「ロッキーロードチョコマフィン」(330円)、「ベリー&ベリーチーズケーキ」(350円)、「バナナチョコディップ」(330円)
鵠沼海岸駅のすぐ前にある小さなマフィン専門店。約100種類のオリジナルレシピから、その日に店内で焼き上げる12種類前後のマフィンが並びます。 発酵バターをふんだんに使い、ふっくらと仕上げたマフィンは、カップケーキ風のかわいい見た目だけでなく味も秀逸。濃厚なチーズとジューシーなベリーが口のなかでとろける「ベリー&ベリーチーズケーキ」など、どれもおいしくて悩んでしまいそう。
「特製シュークリーム」(230円、左)、見た目にもキュートなマフィンがいっぱい(右)
秋にはマロンやハロウィンの限定レシピも登場するそう。好きなマフィンを6個選んで詰め合わせにできるボックスがあるので、おみやげにしてもよろこばれそうです。 鵠沼海岸でそのまま食べ歩きを楽しむなら、サクサク生地の特製シュークリームが好評ですよ。 ○MuffinLab. 交通:小田急線鵠沼海岸駅から徒歩すぐ
MuffinLab.
マフィンラボ
湘南ライフのお手本にしたい「STUDIO・LEON」
商品は随時入れ替わるので一期一会の出会いを楽しんで
鵠沼海岸商店街の設計事務所に一角にある、小さな雑貨店。 店内に並んでいるのは、日本や欧米、アジアのホーロー製品、布製品、バス用品、ガーデニンググッズなどオーナーが選りすぐった生活雑貨。バッグなどのファッション雑貨、アンティークやヴィンテージの家具などが出ていることもあって、眺めているだけでわくわくしそう。
看板犬がお出迎え
商店街に面したガラス張りの店内には、地元のお客さんがぶらりとやってきて、看板犬にあいさつしたり、スタッフとの会話を楽しんだりする姿も。 地元を愛するスタッフに、鵠沼海岸でのおすすめスポットを聞いてみるのもよさそうです。 ○STUDIO・LEON 交通:小田急線鵠沼海岸駅からすぐ
STUDIO・LEON
スタジオレオン
ハワイ島生まれの鵠沼育ち「Hilo Homemade Ice Cream」
食べ応えのある大きさも魅力。ダブル(590円、左)、イートインスペースのある店内(右)
1970年代にハワイ島で誕生したアイスクリーム店の看板を受け継ぐ専門店。 ハワイ島時代からの伝統であるオリジナルのレシピは、卵の代わりに濃厚な生クリームでコクを出すというもの。これをベースに、北海道・根釧地区の牛乳、全国の旬のフルーツを使う日本らしいアレンジを加え、地元でも行列のできる名物店になっています。
ハワイ島コナから仕入れる豆を製造直前に焙煎してもらうコナコーヒーなどシングルカップ(各390円)
店内で食べられるのは、約14種類のアイスクリーム。季節限定フレーバーも豊富で、秋にはハワイ島生まれの同店を代表するポハベリーのアイスクリームの製造がスタート。さらに、毎年、秋だけのスペシャルスイーツとして、店頭で食べられるポハベリーのアイスケーキも登場しますよ。 アイスクリームは地方発送も可能です。店頭、ウェブサイト等でオーダーできるので、ギフトにするのもよさそうです。 ○Hilo Homemade Ice Cream 交通:小田急線鵠沼海岸駅から徒歩10分
Hilo Homemade Ice Cream
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佐藤史子 写真:山下コウ太
小田急電鉄
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