アンティーク調の水車がお出迎え

JR恵比寿駅より代官山方面へ歩くこと数分、閑静な住宅街の一角に「ビストロ アンコニュ」はあります。フランスの田舎を彷彿とさせる、かわいらしいアンティーク調の水車が目印です。

中央にある一枚板のカウンター席のほか、カーテンで仕切れば個室にもなるテーブル席など、店内は広くて落ち着いた雰囲気。 肉・魚・野菜それぞれの食材にこだわり、国産とフランス産の自然派ワインが揃うことで人気の高い同店は、この3月でオープンして3年になります。

安心・安全な食材をおいしく食べてほしい

同店のシェフは、本場ブルターニュやブルゴーニュでワインやチーズの勉強をしたという、小泉洋さん。 自給自足がモットーの自然に囲まれた民家に住み込んでシードルワインを造ったり、豚を一緒に育てたりした経験から、「しっかりと生産者の顔が見えて安心できる、体に良い田舎料理を提供したかった」と言います。

契約農家の食材に自家製のパン

「ビストロ アンコニュ」の食材は北海道・山梨・長野の契約農家で仕入れた肉や自家栽培した野菜、自家製のパンなど。なるべく国産の食材を使うのは、日本の農家を応援するとともに身体に優しい料理を提供したいという思いの現れだそう。

土日限定のランチ「スタンダードホリデーランチコース」（2500円）は、日替わりの前菜の盛り合わせとボリュームたっぷりのメイン料理が人気です。

この日の前菜は、鹿児島産のマロンゴールドを使った食物繊維たっぷりのスープ、鰆とカブと青りんごのサラダ仕立てなど、こだわりの盛り付けが目にも鮮やか。 どれも栄養価の高い“旬”を意識した食材のため、余計な味付けを加える必要がなく、活きた素材のおいしさに驚かされます。

メインは、おすすめの肉料理の中から北海道のエゾ鹿ランプのローストをチョイス

シナモンや蜂蜜などの甘辛いスパイスが効いた自家製のパンは、ジンジャエールを作ったあとの生姜のしぼりかすを練り込んだもの。それに、和食も学んだ小泉シェフが独自にアレンジを施したという「青のりのバター」を塗っていただきます。ミネラルたっぷりの海藻とバターは口当たりが良く、不思議なほどよく合います。

デザートのチーズケーキは、甘すぎないガトーフロマージュに、金柑のコンポート。添えられたチャイのアイスは後を引くおいしさです。

ラベルまでかわいい自然派ワイン

フランスの自然派ワインや希少な国産ワインは滋味深く、造り手の想いが伝わってくるような可愛らしいラベルが特徴です。 今度の週末は、ワイン片手に「ビストロ アンコニュ」のランチを味ってみてはいかがですか。