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2020.01.02
自分だけの願いを込めたお守りをオーダー。池上實相寺「OMAMO」
神社やお寺に参拝したときに、自分にフィットするものはないかな?と探すことの多い、お守り。そういった従来のやり方ではなく、自分だけの願いを込めてオーダーできるお守りを作ってくれるお寺が池上にあると聞いて、訪ねてみました。 がんばってはいるけれど、ちょっと心許ないときに勇気をくれるーーそんな自分だけのお守りを持ってみませんか?
日蓮宗の寺院が手がける新たなお守り
日蓮宗の大本山である池上本門寺に隣接する「池上實相寺」
東急池上線池上駅から北へ歩くこと約12分。大田区の池上梅園のお隣にある「池上實相寺(いけがみじっそうじ)」は、日蓮宗の寺院です。1550(天文19)年に馬喰町に開創ののち、1923(大正12)年に現在の地にご遷座した歴史を持ちます。 こちらで受け付けている「OMAMO」は、見た目もモダンでかわいいお守り。悩みや願いを込めてオーダーし、お寺の僧侶にひとつづつご祈祷して作ってもらう、自分だけのお守りです。
實相寺の社務所でも、当日購入できる願い(悩み)ごとのお守りも並ぶ
従来のお守りというと、寺社の授与所で自分の願いに合わせて選ぶのがスタンダード。それらは「縁結び」や「交通安全」といった内容ごとにまとめてご祈祷したあと、授与所に並びます。
実際にお守りを作ってもらいました
最初のフォームの送信の時点では、まだ注文は不確定。返信を待って
「OMAMO」は、インターネットのフォームから気軽に申し込めます。手順は、まず外の守り袋に使われる配色を16パターンから好みで選びます。フォームにお願いごとや悩みを書き出して送信します。
申し込みは、實相寺の社務所でも行っている
その後、柄の組み合わせについてお寺側から提案をいただけます。気に入り決定してから作り始め、お願いに合わせたご祈祷をして完成です。出来上がりまで2週間から1か月、郵送で手元に届くのをワクワクしながら待ちましょう。
世界にたったひとつだけのお守りです
「OMAMO」(3000円/税込み)。和紙に包まれて、自宅のポストに郵送で投函される
お守りに使われている柄は、日本の伝統的な文様でそれぞれ意味を持っているもの。お守り袋に2つの柄を組みあわせて願いに沿った意味を生み出しています。 今回作ってもらったのは、「旅行時の安全と、一緒に旅する人との楽しい時間」を祈願したお守り。仏教で7つの宝を表し、円満を意味する「七宝」と、神仏加護の縁起柄とされる「瓢箪」の組み合わせになりました。
全70種類ほどの文様から、願いに沿って組み合わせるので柄の指定はできない
一度オーダーされた組み合わせは二度と作られないというから、仕上がったお守りは自分だけのもの。より愛着が湧きますね。
「OMAMO」は、副住職の酒井さん自らひとつひとつ丁寧にご祈祷まで行なってくれます。オーダーシートの内容と祈願者の名前をを本堂で読み上げてご祈祷することで、お守りに魂が込められるのです。
お守りは神仏とのお約束を表すもの
せっかく手にしたお守りと大切に付き合っていきたいもの。副住職の酒井さんに、お守りについて普段気になっていることを質問してみました。 ーー社寺に行くたびにお守りが増えていきます。いくつまで持ってよいのでしょうか?
ーー祈願が叶いました。お守りはどうすればいいですか?また、新年に購入し一年を共に過ごしたお守りは翌年どうすればいいのでしょうか?
お守りは自分の努力を近くで見守ってくれる存在です
デザインもすてきで持ち歩きたくなる「OMAMO」は、世界にたったひとつのお守り。そばに置いておくと自分の心の願いや悩みに向き合いながらがんばっていこうと思えますよ。
池上實相寺
イケガミジッソウジ
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朝光洋理 写真:小林利穂
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