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2016.03.14
桜の絶景が眺められるカフェ&お食事処4選―日本一の名所・奈良県吉野山へ
一目で千本もの桜が見渡せるという意味で「一目千本」とも言われる奈良県の吉野山は、全国でも有数の桜の名所です。今回は、そんな吉野山で春に桜を眺めながら食事やスイーツが楽しめる4軒を紹介していきます。美しい景色と共に各店自慢の一品を味わうひとときは、格別ですよ。
「一目千本」と言われる桜が美しい、春の吉野山
吉野山へのアクセスは、電車なら近鉄吉野駅から歩いてすぐの吉野大峯ケーブル千本口駅へ。そこからロープウェイに乗って3分ほどで吉野山駅に着きます。 世界遺産にも登録されている金峯山寺をはじめ、いくつもの寺社仏閣、史跡などが点在している奈良の吉野山は、古くから知られる桜の名所。山全体で約3万本もの桜があるそうで、3月末から4月下旬にかけて、山々が桜色に染まる景色は圧巻です。 頂上に向かって続く参道には、食事処や売店が軒を連ねており、その中でも、こだわりの一品とともに景色が楽しめる4軒を紹介します。
職人が仕上げた吉野本葛を味わえる老舗「八十吉」
「吉野天人」(850円)
創業以来160年以上、伝統的な工法で吉野本葛を作り続けている「葛の元祖 八十吉」。 本店に併設された喫茶スペースでは、吉野本葛を使い職人が伝統の技で仕上げる作りたての一品がいただけるんです。 中でもおすすめは、滑らかなのどごしが魅力の葛切り「吉野天人」。こだわりの黒蜜を絡めて味わってください。 本店には桜を見られるテラス席がありますが、下千本駐車場前にある花山店も、ガラス張りになった店内から山間を望む、開放的な空間となっています。遥かに続く山々に桜が咲き乱れる景色を楽しむことができますよ。
五感で桜を味わえる「柿の葉寿司 やっこ」
春限定の「桜めんセット 葛餅付」1350円
金峯山寺蔵王堂の門前にある、柿の葉寿司の老舗「柿の葉寿司 やっこ」。江戸時代の茶屋を改装した店舗の窓からは、桜色に染まる山々が見渡せます。 麺からほのかにさくらの香りが漂う春限定メニュー「桜めん」は、奈良の名産・吉野葛をねりこんだ三輪そうめん。あたたかいお出汁でいただけば、体中で桜を感じられますよ。 吉野葛を使った「番茶葛湯」をはじめ、甘味もあるので、ちょっとした休憩にも立ち寄ってみてください。
シンプルな一品で吉野本葛の風味を堪能する「中井春風堂」
「本葛切り」(800円)
吉野本葛そのものの味わいを知ってほしいという思いから、専門店をオープンしたご主人。「あくまで葛が主役」という思いで空間もシンプルにつくられていて、大きな窓からは、絵画のような桜の美しい景色が望めます。 吉野本葛と水のみで作る本葛切りや本葛餅は、葛本来の魅力が最も味わえるできたてをテーブルへ。透き通った一切れを口へ運べば、滑らかな口当たりと優しい弾力の中に、葛本来のほのかな風味が感じられます。 賞味期限10分という、できたてだけの味わいを楽しむのはもちろん、吉野本葛と和三盆のみを使う本葛菓子や本葛湯など、持ち帰りできる一品もありますよ。
ゆったりと時間が流れる古民家カフェ「はなさか」
「グルテンフリー はなさかスイーツセット」(1500円)
竹林院へと続く坂道の途中に佇む「オーガニックヴィーガンカフェ はなさか」は、築140年という古民家を店主自ら改装したカフェです。 どこか懐かしい雰囲気が漂うお店には、桜を楽しみながら食事ができるテラス席もありますよ。 カシューナッツの生クリームや旬の果物をトッピングする米粉のパンケーキ、非加熱のローケーキなど3種のスイーツが味わえる「グルテンフリー はなさかスイーツセット」でゆったりとカフェタイムを過ごしてください。
春旅は吉野を訪れてみませんか
紹介した4軒の他にも、社寺仏閣や長年こだわりの味を提供するお店など、見どころいっぱいの吉野。行くなら桜が咲き誇る春がおすすめです。桜色に染まった山々が連なる他にない絶景を眺めに訪れてみてください。
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岩永 茜、鈴木 茉耶
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