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2020.04.12
15分歩く価値あり!パンがおいしい鎌倉の隠れ家カフェ 「terre verte & khanompang」
鎌倉駅から少し歩いた扇ガ谷エリアの静かな住宅地に佇む「terre verte & khanompang(テールベルト&カノムパン)」は、素材を生かした個性的なパンと、世界を旅するオーナーの創作料理を味わえる隠れ場カフェです。
鎌倉の自然に包まれたくつろぎの空間
鉄製の看板が目印
鎌倉駅西口を出て北へ向かって歩くこと15分。線路沿いの小道を入った扇ガ谷の住宅地に、中村岳さんと美雪さんご夫妻が営む「テールベルト&カノムパン」はあります。周囲の風景になじむ一軒家風の建物はうっかりすると見落としてしまいそうなので気をつけて。
1階のカフェスペース
もともと家具の仕事をしていた美雪さんが、ここ鎌倉に「カフェ・テールベルト」をオープンしたのは2011年。「単にものを消費するだけの店ではなく、本や雑貨、ここに集う人たちとの交流によって新しいアイデアに出会える空間にしたい」との思いから、地域の人たちとワークショップなどを開いていました。あるとき、ケータリングでやってきたのが、当時葉山にあった人気ベーカリー「カノムパン」の岳さんでした。コラボイベントを重ねるうちに2人は意気投合。2つの店が一緒になり、13年にリニューアルオープンして現在のスタイルになりました。
2階のカフェスペース
みんなが同じ食卓に。ヴィーガンOKの自然派パン
量り売りスタイルで、その場でカットしてくれる
扉を開けるとすぐ目の前に焼き立てのパンが並び、よい香りを漂わせています。パンを焼くのは夫の岳さん。自家製玄米酵母と国産小麦を使ったハード系のパンは、必要でない材料や動物由来の原料を極力使わず、ヴィーガンもOK。いろいろな人が同じテーブルについて食事を楽しめるようにとの思いから、シンプルで素朴なパンをつくっています。
乳製品不使用のヴィーガンシナモンロール(440円)
世界を旅するオーナーの創作料理
「本日のパンとパンに合う料理」(1320円~)
お店では岳さんが焼くパンに合わせて美雪さんが料理を作り、ランチとして提供しています。オススメの「本日のパンとパンに合う料理」は、旅先で食べた料理などを参考に創作するそう。取材時のメニューは、鶏肉とキノコとさつまいものフリカッセ(フランス風煮込み)やモロッコ料理のベルベル風オムレツなど。事前予約すればヴィーガン対応の料理も可能とのことです。
センスのよい家具や本。友人の家のような心地よさ
好きな席で自分らしい時間を過ごそう
店名のテールベルトは「緑土色」という意味。外と中が一体化して自然に溶け込む空間をイメージし、壁の色などにテールベルトが使われています。 2階のカフェスペースの大きな窓からは、美雪さんがこの場所を選ぶ決め手となったヤブニッケイの大木が見えます。香り高いネルドリップコーヒーを片手に、読書をしながらゆったりと過ごすのもいいかもしれません。
センスのよい食器や雑貨が並ぶ
店の一角にはオーダーメイドの靴ブランド「Shy」の工房と展示スペースがある
地元の方はもちろん、遠方からもパン好きのファンが訪れる「テールベルト&カノムパン」。土日は混み合うので予約がベター。鎌倉駅から少し足を伸ばして、ぜひ一度訪ねてみてくださいね。 ※2020年4月いっぱいはパン販売のみの営業となります。
terre verte & khanompang
テールベルトアンドカノムパン
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矢島弥加、写真:小野さやか
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