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2016.03.01
野点や流し雛も開催される。「天領日田おひなまつり」でめぐりたいスポット
江戸時代、天領の城下町として栄えた大分県日田市。2月中旬から3月まではひな人形やひな道具が一斉に展示・公開される「天領日田おひなまつり」が開催され、春らしい町並みを楽しめます。 なかでも、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている豆田町は、石畳の通りになまこ壁の屋敷や昔ながらの佇まいを残す店が軒を連ねていて、散策をするのもおすすめ。 この期間限定で着物レンタル&着付けのサービスも。着物を着て、界隈をおさんぽしませんか。
貴重なひな人形が一般公開される「天領日田おひなまつり」

岩尾薬舗日本丸館に展示されるひな人形
日田市内の約20ヶ所の旧家や資料館で江戸から大正時代のひな人形が一斉に公開される「天領日田おひなまつり」。 3月末まで行われているこちらのイベントでは、疫払いを願ってひな人形を川に流す「流し雛」や野点、土・日曜のみ着物の着付けとレンタルのサービスも行なわれ、町中がひなまつりムードに染まります。 豆田町の通りでは、いたる場所でひな人形が公開されているので、ぜひ日田市観光協会のホームページで確認してからでかけましょう。 ○天領日田おひなまつり [所]大分県日田市豆田町、隈町、天瀬町界隈、そのほか [TEL]0973-22-2036(日田市観光協会) [開催期間]2月15日~3月31日

2~3月のみ廣瀬資料館の母屋に置かれるひな人形
豆田町のメインストリートに建つ「廣瀬資料館」では、江戸時代のひな人形が展示されています。展示されているひな人形は「元禄びな」「享保びな」など時代別に分かれていて、それぞれの時代を現すひな人形を見比べるのも面白いです。 江戸時代末期の著名な儒学者である廣瀬淡窓(ひろせたんそう)の生家であるこちらには、ほかにもゆかりのある資料や家財などが置かれ、天領時代の繁栄ぶりを見ることができます。 ○廣瀬資料館 [所]大分県日田市豆田町9-7 [TEL]0973-22-6171 [時間]9:00~17:00 [休]月曜(祝日の場合は翌日、10・11・2・3月は無休) [入館料]450円
創業160年の老舗「いた屋本家」でうなぎのせいろむし

うなぎのせいろむし(上2450円)
豆田町のメイン通りを歩いていると、香ばしいウナギの蒲焼きの香りに誘われるのが「いた屋本家」です。ひな人形を観賞したあとは、創業160年の老舗のウナギ料理専門店でランチしましょう。 肉厚のウナギが日田産の米にのるせいろ蒸しは絶品。つぎ足しで使用する秘伝のタレが染みこんでいて味わい深い一品です。

うなぎの焼きおにぎり(1ヶ190円)
店頭で販売していているウナギの焼きおにぎりも、気軽にテイクアウトできる人気商品です。 ○いた屋本家(いたやほんけ) [所]大分県日田市港町3-29 [TEL]0973-22-1182 [時間]11:00~15:00 [休]火曜
路地裏に佇む隠れ家のような雑貨カフェ「オリーブ」へ

カウンターと奥にテーブル席もある喫茶スペースと雑貨スペースがある店内
そこから細い路地に進むと一軒家を改装したカフェ「OLIVE」があります。 こちらは地元の作家作品やハンドメイドの小物など、女性が喜ぶものをテーマに集めた雑貨も販売しています。店内には絵画や絵本も並んでいて、小さなお子様連れも楽しめそうな空間です。

手作りのアクセサリーのほか、器や布小物などが並ぶ

スコーンとドリンクのセット(630円~、テイクアウトは1個155円~)
雑貨のほかにこちらで人気を集めているのが、手作りのスコーン。小ぶりで食べやすいサイズのスコーンは卵不使用で優しい味わい。プレーンやカボチャ、抹茶ホワイトなど豊富にそろっていておみやげにもおすすめです。もちろん、店内でもコーヒーや紅茶などといっしょに楽しめますよ。 ○OLIVE(オリーブ) [所]大分県日田市港町3-22 [TEL]080-6438-7990 [時間]10:00~19:00 [休]水曜
日田杉を使ったアイテムが集まる「エリアス」

日田杉のランプシェードからあたたかい光があふれる店内
豆田町のメイン通りから少し細い路地に入った場所にあるのが日田地域を紹介するアンテナショップの意味を込めたお店「Areas」があります。
石畳に昔ながらの蔵や家屋が建ち並ぶ日田の豆田町。天領時代の貴重なひな人形を観賞して城下町散策を楽しむ、いつもと違ったひなまつりを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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上川奈穂美
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