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2020.09.09
昼間だけオープンする京都・西陣のコーヒー専門店「IWASHI COFFEE」で、こころ落ち着くひと時を
職人のまちとして知られる京都・西陣。代々続く老舗や社寺が点在する一方で、西陣ならではのまちの魅力を生かしながら、地域に溶け込むようにオープンする新しいお店も増えてきています。今回ご紹介する「IWASHI COFFEE」(イワシコーヒー)もそんなお店のひとつ。2020年2月にオープンしたばかりのお店に足を運んでみました。
まちの喧騒から離れた昔ながらの住宅地にオープン
元は民家だった町家を改装したお店
「IWASHI COFFEE」は、市バス「丸太町七本松」から徒歩2分、下立売通沿いにあります。昔ながらの町家が残り、京都の人たちの暮らしが垣間見られる静かなエリアに、そっとたたずみます。
シンプルでゆったりとした空間で贅沢なひと時を過ごせる
手掛けるのは、店主の 真下裕也さん。「落ちついた雰囲気の場所を探していたら、この場所に出会ったんです」との言葉通り、本を片手にふらりと訪れたくなるような心地よい空間が魅力です。
町家らしいお座敷の席もある
店名の「IWASHI COFFEE」とは、作家・村上春樹の小説に登場する猫の名前が由来。実は、元々は京都・島原にある「きんせ旅館」の一角でコーヒー豆の焙煎と販売を行なっていたお店。当時は豆の販売のみでしたが、現在の地に移転してからは、カフェとして店内でのイートインも楽しめるようになりました。
世界中のコーヒーを店主おすすめの焙煎で味わう
喫茶文化が盛んな愛知県でのサラリーマン時代にコーヒーの魅力に目覚めたのだそう
店内でいただけるのは常時4種のコーヒー。アフリカやアジア、中南米、インドなど、各地の豆からその時々でおすすめのものを、いち押しの焙煎度合いで提供しています。「日常的に楽しんでもらいたいため、リーズナブルだけれどもよいもの選んで、美味しく味わってもらえる方法を考えています」との真下さんの言葉通り、コーヒーは1杯400円からというお財布にやさしい値段に驚かされます。
実力派パティシエの焼き菓子と一緒に
クッキー(ピーナッツ&チョコ)450円。焼き菓子は信頼するパティシエのものを扱う
カフェでは、コーヒーと一緒に焼き菓子も楽しめます。真下さんがイベントなどで知り合った京都・伏見の「HORNO」(オルノ)やお隣・滋賀県大津市の「Sasha」(サーシャ)のお菓子が常時8種ほど並びます。お菓子は日によって変わるため、訪れるたび新たな出会いがあるのもうれしいところ。
コーヒー「ブラジル」400円とチーズケーキ(レモン)450円
この日は、「Sasha」のチーズケーキ(レモン)をセレクト。合わせるコーヒーは真下さんおすすめの「ブラジル」です。シンプルだけれども濃厚なチーズケーキに負けない、しっかりとした味わいで、後味もすっきり。4種あるコーヒーの中で、どれにしようかと悩んだときは、焼き菓子との相性を教えてもらいながら選ぶのもおすすめです。
豆は毎日、お店で自家焙煎しているのだそう
カフェでお気に入りの味を見つけたら、豆を購入することも可能。インターネットでも販売しているので、気になる豆はおうちからでも注文できます。おうちでも「IWASHI COFFEE」をぜひ楽しんでみてくださいね。
IWASHI COFFEE
イワシコーヒー
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田中 麗 写真:小川 康貴
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