455
2024.05.21
京都で見つけたすてきな洋館&近代建築12選~アフタヌーンティーがいただける元迎賓館や重要文化財指定も~
長い歴史を持ち、明治から昭和にかけて建てられた美しい洋館や近代建築も多く残る京都。今回は京都市内各所から、観光途中にも立ち寄りやすい11のスポットをご紹介します。カフェやお店になっていて、外から眺めて楽しむだけでなく中に入ってゆったり雰囲気にひたれるところも。歴史に思いを馳せつつ特別なひとときを過ごしてみましょう。
祇園のクラシカルな洋館でアフタヌーンティー♪「長楽館」
モネの《睡蓮》や眺望抜群のカフェも♪ 森に包まれた京都のクラシカルなミュージアム「アサヒグループ大山崎山荘美術館」
赤レンガの銀行建築が目を引く「DEAN & DELUCA 京都」
緑に囲まれた閑静なヴォーリズ建築「駒井家住宅」
ヴォーリズ建築の流れをくむ洋館カフェ「GOSPEL」
琵琶湖の水を運ぶ現役の水道橋「南禅寺水路閣」
京都でも指折りの格式あるお寺「南禅寺」。四季折々の植物が美しいその境内に、今も使われる水道橋「水路閣」があります。こちらは、琵琶湖から引いた水を京都市内に流す「琵琶湖疏水」の一部。近代化政策の一大プロジェクトとして1888年に完成したものです。 周囲の景観にも配慮したというレンガと花崗岩のアーチ型の橋脚は重厚感があり、静かな景観とも見事に対比。橋の上にのぼれば、水が流れる様子を目にすることもできます。
南禅寺水路閣
ナンゼンジスイロカク
京都の過去と未来を美しくつなぐ「京都市京セラ美術館」
昭和8年(1933年)に開館した「大礼記念京都美術館」とそれを受け継いだ「京都美術館」を前身とする「京都市京セラ美術館」。京都の近現代の名品コレクションで知られます。 国内の公立美術館としてはもっとも古く、和洋が融合した「帝冠様式」建築の代表格でもあるこちら。2020年春までの3年をかけたリニューアル工事によって、開館当時の美しい意匠に現代的なデザインや設備がプラスされ、伝統と革新が響き合う空間となりました。
「京都市京セラ美術館」の記事はこちら
京都市京セラ美術館
キョウトシキョウセラビジュツカン
築100年のもと郵便局「TEA ROOM KIKI 京都・嵐山本店」
人気観光スポット・嵐山で大正ロマンを感じる佇まいを見せる「TEA ROOM KIKI 京都・嵐山本店」。郵便局だった建物をリノベーションした紅茶とスコーンの専門店です。 大正10年(1921年)に建てられ、90年ほど京都嵯峨嵐山郵便局として利用されたこちら。築100年を迎えた2021年、新築当時の姿を残した外観と温かみのある店内に再生されました。本場の味を英国の老舗の食器でいただけば、日本にいることを忘れてしまいそう。
TEA ROOM KIKI 京都・嵐山本店
ティールームキキキョウトアラシヤマホンテン
ホテルやカフェも♪ 地元の人にも愛され続ける「新風館」
地下鉄烏丸御池駅直結の「新風館(しんぷうかん)」。東京中央郵便局(現在のKITTE)などを手がけた吉田鉄郎氏の代表作「旧京都中央電話局」を前身とする複合施設です。 歴史的価値の高さから京都市の登録文化財第1号となったこちらは、2001年に敷地内に建築物を増やして中庭を囲む商業施設「新風館」として開業。2020年には4年をかけた再開発により、ホテルや映画館も加わった街のランドマークとなって人々に愛されています。
新風館
シンプウカン
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
文/高柳涼子
の人気記事