100
2022.02.23
金沢の海の幸を丼ぶりで味わう♪ 活気ある近江町市場の食処「鮮彩えにし」
JR金沢駅から歩いて15分ほどの武蔵ヶ辻にある「近江町市場」。1721年から加賀藩前田家の御膳所として始まり、300年以上もの歴史とともに金沢の食文化を支えてきました。 約180店が軒を連ねるなか、地元産の野菜、果物、漬け物、菓子などもありますが、目を引くのは、やはり日本海の新鮮な魚介です。 2階の飲食店街にある海鮮居酒屋としても知られている食処「鮮彩えにし」では、のど黒のひつまぶしなど、贅沢な鮮魚丼が味わえます。
金沢の飲食店が一目置く老舗鮮魚店の直営店
近江町市場の中でも活気のあるお店として知られる
近江町市場いちば館にある鮮魚店の大口水産グループが直営する「鮮彩えにし」は、夜は季節の魚介から能登牛の一品までを地酒とともに楽しめる居酒屋として、昼は気軽に味わえる丼ぶりや定食が人気のお店です。 ほかとは目利きが違う魚介がそろうと評判で、高級魚ののど黒に、甘エビやぶりといったその時おいしい鮮魚が、熟練の包丁さばきによりおいしい料理に仕上がり、訪れる人々を満足させるといいます。
名物は3種の違う味わい方を楽しむ「のど黒のひつまぶし」
「のど黒のひつまぶし」3300円
おひつの白ごはんが見えなくなるまで敷きつめられているのは、白身の王様と呼ばれる「のど黒」。薄すぎずぶ厚すぎず口の中でとろけていく食べやすい切り身を美しく盛り付けて、真ん中にはウニときゅうりと酢れんこん。そして、金沢らしく金箔を散りばめられているのが名物「のど黒のひつまぶし」です。 1杯目は、添えられているお茶碗に、のど黒、ごはんを一緒によそい、わさびをのせて醤油をかけて味わいます。
薬味は好きなように。卓上には出汁醤油もある
2杯目は、同じくお茶碗にのど黒とウニをごはんと一緒によそい、わさびをのせて醤油をかけて、お好みで大葉やゴマなどの薬味とともに楽しみます。
旨味のあるお出汁がのど黒の味変に一役買う
3杯目は、同じようにのど黒とごはんをよそい、岩のりやわさびをのせて、温かいのど黒の骨からとったお出汁をかけてお茶漬けスタイルでさらっと。そのあとは、自分好みの食べ方で味わいます。
丼鉢からはみでる魚介に驚くもう一つの名物「海鮮えにし丼」
のど黒入りの「海鮮えにし丼」2680円は味噌汁が付く
店名が付くほど自身のあるメニューは、ばい貝、ぶり、甘エビ、のど黒といった地物の魚介に、イクラやウニまでトッピングした贅沢な丼ものです。 ごはんと一緒に味わう前に、たっぷりの魚介を2つの醤油を使い味わいましょう。赤い蓋の醤油は刺身用で、少し濃いめ。青い蓋の醤油は丼用でかつお出汁で甘めに仕上げてあります。いずれも醤油の五大産地のひとつである金沢の大野醤油のもの。味の違いを楽しみながら、魚介の新鮮さも存分に堪能できます。
金沢らしい味をゆったり味わえる店
手取川など地酒も多数用意する
2つの名物の人気が特に高いのですが、海鮮をたっぷり食べたいなら店一番のボリュームを誇る「加賀百万石丼」もあり、ほかにも能登もずく酢、金時草のおひたし、能登牛のローストビーフといった石川県の食材を使った単品もあります。 市場の2階なので、喧騒からは離れて、落ち着いた雰囲気の店内。地元ならではの料理に、金沢の旅情を楽しみたいものです。
近江町食処 鮮彩えにし
オウミチョウショクドコロセンサイエニシ
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
土井淑子 撮影:保志俊平
の人気記事