112
2022.05.17
京都・錦市場の隠れ家「十五番カフェ」で、ケーキみたいにカラフルなおだんごを
「京の台所」として親しまれる錦市場。約400mのアーケードに130軒以上もの食材を扱う店が立ち並びます。その近くに店を構える「十五番カフェ 京都店」は、季節のフルーツをトッピングしたおだんごが映えると話題の一軒。また驚くことに、カフェを営むのは鉄工所だといいます。なぜ「鉄工所がカフェ」なのでしょう? その謎を解きに訪れてみました。
錦市場近くの隠れ家カフェ
1階は和風の食器やキッチン雑貨のお店。表に出ている看板が目印
十五番カフェへは、京都駅から地下鉄で3分の烏丸駅で下車。16番出口を出て左に進むと、右手に錦市場のアーケードが見えてきます。市場の風景を楽しみながら歩くこと約5分、麩屋町通りを右に曲がると見えてきます。 1階はキッチン用品を扱う川端滝三郎商店、店奥の階段を上がった2階が十五番カフェです。
食の道具のよさを伝えるカフェ
京都の家の特徴「うなぎの寝床」の名残を残す細長い店内
木を基調にした明るい店内は落ち着いた雰囲気。窓に面したカウンター席は、活気ある錦市場の様子を眺めながら、ひと息つける特等席です。 ここで「鉄工所がカフェ」の理由を店長の堀井さんに教えていただきました。 「私たちは、1階で扱っている南部鉄器の急須なども製造しています。鉄瓶で沸かしたお湯は料理やお茶の味をまろやかにするんです。そういった道具のよさを知っていただこうと、カフェを展開しています。」
彩りだんごの魅力は「映え」だけにあらず
季節の彩りだんごセット(煎茶 or ほうじ茶付き)(1100円)
さっそく、店の顔ともいえる「季節の彩りだんご」が、和風デザインの素敵なお盆にのって登場! おだんごは国産うるち米を100%使用。その米粉を、南部鉄瓶で沸かした白湯で、注文を聞いてから練り上げているそう。おだんごを飾っているのは、京都丹波産の黒豆、栗の甘露煮、いちご。トッピングは季節により変わり、桃や栗の渋皮煮も使われるそうですよ。
フォルムがかわいい贅沢パフェ
いちごと抹茶のパフェ(1250円)※いちごの季節のみのメニュー
この日の、季節のパフェの主役はいちご。コロンとした器にクルクル巻かれた生クリーム。その頂にはいちごがちょこんとのせられています。 そして、いちご餡やつぶ餡、ハートのいちご、抹茶のパウンドケーキ、もちもちの串だんごがクリームの塔をぐるりと取り巻き、器の中にはイチゴアイスと抹茶アイスが。
ランチメニューのサンドプレート
ベーグルサンドのプレートランチ(ドリンク付き)(1100円)※11:30~14:00
十五番カフェでは、スイーツでだけでなくランチもいただけます。 ベーグルにかけられたリボンをほどくのも楽しみのひとつ。大切なプレゼントをもらったときのようにワクワクしてきます。京漬物を使ったポテトサラダ&生ハムのサンドと、卵サラダサンドのコンビに、トマトグラタンとシーザーサラダが添えられた一皿。ドリンクは、コーヒー、紅茶、煎茶、ほうじ茶から選んでくださいね。 これからの夏場には、かき氷やわらびもちがメニューに登場するそう。もちろん、氷を削るのは自社の氷削り器。そして、わらびもちに添えられるお茶は鉄瓶で淹れた冷茶。 「京の台所」錦市場では食材に目がいきがちですが、食の道具にも注目できる十五番カフェは珍しいスポットです。錦市場を訪れたら、ぜひ立ち寄ってみませんか?
十五番カフェ 京都店
ジュウゴバンカフェ キョウトテン
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
戸塚江里子 撮影:橋本正樹
の人気記事