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2022.05.15
鎌倉で暮らしに寄り添う器と道具に出会う。古民家を改装した雑貨店「夏椿」
鎌倉の落ち着いた住宅街にたたずむ「夏椿」は、風情ある古民家を改装した雑貨店。「日々、暮らしのなかで使えるもの」を大切に、手仕事の温もりを感じる器や生活道具、ウェアなどが並びます。古家具を生かしたディスプレイや庭の風景を眺めるのも楽しみ。さんぽが気持ちいい初夏の鎌倉で、日々を豊かにしてくれるとっておきのアイテムを探しませんか。
白いのれんをめざして、鎌倉駅からてくてくおさんぽ
大きな白いのれんがお店の目印。探していないと見逃してしまいそう
鎌倉駅から徒歩約15分。銭洗弁財天にもほど近い佐助の趣ある住宅地に、ひっそりと「夏椿」はたたずんでいます。山へと続く細い路地の先にあり、「どこにあるかな」と探しながら歩く道のりもワクワク。まるで鎌倉に住む、古い友人の家にお邪魔するような気分を味わえます。
お店の中心となるリビング。庭へ出ることもできる
以前は東京・世田谷にお店を構えていましたが、店舗の取り壊しを機に鎌倉へと移転。昭和初期に建てられたという古民家を丁寧に手直しし、器と暮らしの道具を扱う雑貨店を2018年にオープンしました。昔ながらの引き戸の玄関扉をガラリと開け、靴を脱いで店内へ。四季折々の花木が楽しめる庭に面した3つの部屋に、さまざまな商品が並べられています。
古家具に美しく並べられた手仕事の器たち
ちゃぶ台を使ったディスプレイ。畳の部屋に調和している
店内の建具や什器などは、もともとここにあったものや以前のお店から持ってきたものを使用。和の古家具が、風情ある古民家に美しくなじんでいます。手仕事の温もりを感じるアイテムの数々は、主に日本の作家さんの手によるもの。特に、素材もさまざまな器が多く取り扱われています。 特定の作家さんを目当てに訪れる人も多いそう。月替わりで、個展や企画展も開催されています。定期的にラインナップやディスプレイが変わるので、訪れる度に新しい出会いがありますよ。
陶磁器だけでなくグラスや漆器も充実。木や紙などを使った器も並ぶ
天然染めのウェアをはじめ、暮らしを豊かにしてくれるアイテムがたくさん
「マキマロ」のラインナップ。草木染めの自然な色合いにうっとり
器のほかに、洋服やストール、バッグ、アクセサリーなどもそろいます。オーガニックコットンやリネンを使った天然染めの「マキマロ」のウェアは、定番人気の商品。自然のままの色とナチュラルな質感を、ぜひ手に取って確かめてみてくださいね。
床の間を生かしたディスプレイがすてき
大切にしているのは「日々、生活のなかで使えるもの」。「自分がほしいもの、使いたいもの」をセレクトしているという店主が、ひとつひとつの商品のストーリーやおすすめの使い方を教えてくれます。新緑が気持ちいい今の季節は、庭の緑や花を眺めるのも楽しみ。初夏の鎌倉で、暮らしを豊かにしてくれるアイテムを見つけませんか。
店内には、庭で咲いている野花が飾られている
夏椿
ナツツバキ
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新堀真由美 撮影:小野さやか
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