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2024.10.05
文豪ゆかりの地を巡る東京さんぽ~太宰治が通った洋食レストランから、夏目漱石の小説に登場するお団子屋さんまで~
お気に入りの作品をより深く楽しむため、秋は文豪ゆかりの地を巡りませんか?エッセイや小説に登場したお店、文豪たちが祝賀会などの催しを行ったレストラン、名だたる作家が通った喫茶店など、今も訪れることができる都内のスポットをピックアップ。作家の足跡を訪ねてその空間に身を置いたり、愛したひと皿をいただいたりと、伝統と歴史を感じながら東京さんぽを楽しみましょう。
【日暮里】夏目漱石が愛した団子「羽二重団子 本店」
【浅草】永井荷風が通ったお蕎麦屋さん「尾張屋」
【人形町】向田邦子も贔屓にした洋食店「芳味亭 」
【東京駅】文豪作品の舞台に宿泊「東京ステーションホテル」
【銀座】大正時代の文豪にも愛された「カフェーパウリスタ」
【銀座】大正時代の文豪にも愛された「カフェーパウリスタ」
創業当時のロゴマークや食器なども踏襲し、くつろげる雰囲気はそのまま
明治時代末期の1911年、銀座に誕生した「カフェーパウリスタ」。ブラジルへの移民政策での功績を称えられ、サンパウロ州政府からコーヒー豆を贈られた水野龍氏が創業したお店です。創業時の店舗は関東大震災で全壊後、建て直し。営業する喫茶店では日本最古です。
看板スイーツ「ザッハトルテ」。美味しい自家製スイーツが常時6種類ほど揃う
カフェーパウリスタ銀座本店
カフェーパウリスタギンザホンテン
【千駄木】文豪が暮らした場所でお茶を。「森鷗外記念館」
ドイツの街並みをイメージしたという建物。建物の内外にはドイツの小道をイメージした路地もある
さんぽに人気の谷中銀座や根津神社にも近い千駄木。森鷗外や夏目漱石などが暮らし、多くの文学作品に登場するまちです。そんな千駄木にある「文京区立森鷗外記念館」は、森鷗外が30歳から亡くなるまでの30年間を家族と暮らした邸宅・観潮楼の跡地に建つ文学館です。
大岡山「ショーマッカー」のパンや、地元の名店「千駄木腰塚」のソーセージやコンビーフなどをいただける
文京区立森鷗外記念館
ブンキョウクリツモリオウガイキネンカン
【上野】芥川龍之介や太宰治も訪れた「上野精養軒」
元々は、外国人居留地があった築地で1872年に創業。その数年後、上野恩賜公園の開園と共にオープンした「上野精養軒」。現存する西洋料理店の中で最も古く、日本洋食の草分け的存在と言われています。明治・大正期には多くの文人が通い、太宰 治の出版記念会や芥川龍之介の送別会をはじめ、多くの文人の催しも行われたそう。
オムライスやビーフシチュー、コンソメスープなど、本物のフレンチと伝統の洋食に出会える貴重なお店です。
「上野精養軒」の記事はこちら
上野精養軒
ウエノセイヨウケン
03-3821-2181
(レストラン)
【神保町】昭和の名士が虜になった「神田 天麩羅 はちまき」
地下鉄神保町から徒歩3分、神田すずらん通りにある「神田 天麩羅 はちまき」は、昭和6年(1931年)に神田駅前で創業し、終戦の年から現在の地で営業を続ける老舗。料亭出身の創業者・青木寅吉氏の腕前と人柄は、江戸川乱歩や井伏鱒二などの文豪にも愛されました。 市場で仕入れる魚介や季節の野菜をごま油で揚げる江戸前の天ぷらを、老舗とは思えない価格で提供。お得な天丼ランチからお酒のおつまみまで、さまざまなシーンで楽しめます。
神田 天麩羅 はちまき
カンダテンプラハチマキ
いかがでしたか? 今回は、過去に「ことりっぷWEB」で紹介したお店の中から、文豪ゆかりの地をまとめてご紹介しました。メニューや営業時間、定休日、感染対策などは最新の情報をご確認のうえ、おでかけくださいね。
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ことりっぷ編集部、高柳涼子
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