164
2024.04.26
【プレゼントも♪】糸島・太宰府・柳川をめぐる、初夏の福岡で1泊2日ドライブ旅
時刻表を気にすることなく、自分のペースで、好きな場所にアクセスできる車を使った旅はとても便利ですよね。荷物を持ち運ぶ面倒もありません。 今回は福岡観光のハイライトをめぐる1泊2日のドライブ旅をご案内します。1日目は絵本に出てきそうな森のカフェをはじめ可愛いショップが点在する「糸島」へ。2日目は学業の神様が鎮座する「太宰府」と川下りが有名な「柳川」を訪れます。福岡の魅力をギュッと詰め込んだ2日間、帰るころにはこの街をもっと好きになっているかもしれません。
まるで水のベールのような「白糸の滝」に魅せられて
マイナスイオンと澄んだ空気に包まれた「白糸の滝」は福岡県指定の名勝
JR博多駅から糸島方向をめざして車で1時間弱、標高約900mの山間にある「白糸の滝」は、とくに春から夏、多くの行楽客で賑わう景勝地です。落差約24mの高さから糸を引くように流れ落ちる水は透明なベールのようで、天然のシャワーを浴びた周囲の緑は生き生きとして色鮮やか。6月中旬から7月上旬にかけては約5000株10万本のあじさいが見頃を迎えます。
(左)ヤマメ釣りは4匹まで3000円、釣れなくても3匹はもらえる(右)そうめん流しは一人600円 写真:福岡県観光連盟
人気のそうめん流しは例年ゴールデンウイークから9月末まで、ヤマメ釣りは11月末頃まで。釣った魚は1匹につき150円で塩焼きのヤマメと交換してくれます。焼きたては皮目がパリッと香ばしくて、身がほっくほく。自然の中で食べる醍醐味も味わえます。
白糸の滝
シライトノタキ
バスケットを携えて「森のカフェ 緑の詩」でピクニック
荒れ放題だった森をオーナーの前田さん、建築関係の専門学校生たちが再生させてツリーハウスに
「白糸の滝」から来た道を戻って約8分、「森のカフェ 緑の詩(みどりのおと)」は体験型観光農園施設「白糸の森」の中にあるツリーハウスカフェです。敷地内には、このほか栽培から収穫まで参加できる「まえだ農園」、そこで採れた農産物を使った加工・販売所、地元産の食材をおいしく味わえる「白糸うどん やすじ」が集合。
(左)森の中にツリーハウスが10か所。「姫島」「加布里」など糸島の漁港の名が付けられている (右上)受付兼ショップには手作りスイーツやキッシュ、ピザパンなどが並ぶ
樹木が生い茂る森の中のツリーハウスは、絵本やおとぎ話の世界のようで、子ども時代の冒険心が呼び覚まされます。 利用方法は、受付兼ショップでカフェメニューを注文し、好きな椅子を選んで森へ。空いたスペースに椅子を置いて場所を確保したあと、ショップに戻って注文した品を受け取ってください。木漏れ日のもと、ツリーハウスで過ごす時間は自然の息吹が感じられ、ここちよくリラックスできますよ。
注文したメニューはバスケットに入れて自分で運ぶセルフスタイル
メニューは自社の「まえだ農園」で育てた野菜のほか、肉、魚、卵など、ほぼすべてが上質な糸島ブランドの食材を使っています。 春は甘酸っぱい果汁をたっぷり含んだいちごがおいしいシーズン。摘みたてのいちごに甘麹(甘酒)でコクとやさしい甘みを付けた「あまおういちごスムージー」は1100円、毎年5月末頃まで味わえる、直径5~6cmの大粒いちごがゴロッと入った「いちご大福」は2個600円。軽く腹ごしらえをしたいときは、「てつやとのりこの玉子」とチーズ、新鮮な無農薬栽培の野菜を使った自家製キッシュ580円がおすすめ。
森のカフェ 緑の詩
モリノカフェミドリノオト
「暮らしのうつわ ととうや」の器たちに、ほっこり癒やされる
トレーラーハウスをリノベーションして活用したギャラリー
「森のカフェ 緑の詩」から志摩芥屋方面に車で約30分、「暮らしのうつわ ととうや」は岐志(きし)漁港の近くにあります。芸術系大学を卒業後、成形、釉薬の配合、焼成などを独自に追求し、オリジナルの器を手がける、とつぐかずさんの器ギャラリーです。
オリジナルキャラクターの「ととこ」シリーズ。左から鉢3190円、一輪挿し2200円、プレート2640円
「食卓を幸せにするお手伝いがしたい」と語るとつぐさんの器は、ひと目見れば忘れないきょとん顔をしたキャラクターがトレードマーク。あたたかみのある色合いで、しっくり手に馴染み、不思議に愛着が湧いてきます。
箸置き各517円~。よく見ると、ひとつひとつ表情が異なる
おみやげには、軽くてかさばりにくくお手頃な箸置きがぴったり。こちらもユーモラスな表情で、見ているだけでほっこりとした気分にさせられます。
当日制作した器は、後日焼成して配送してくれる
店の奥は工房で、希望者はワークショップを受けることができます。受付は4名まで、1週間前までの予約制。公式Instagramのダイレクトメッセージで連絡してください。 お茶碗、カップ、マグカップ、豆皿(5枚)は各2750円です。世界で唯一、オリジナルの器づくりを楽しんでみては?
暮らしのうつわ ととうや
クラシノウツワトトウヤ
白い鳥居が青い海と空に映える、パワースポット「桜井二見ヶ浦」へ
糸島定番のビュースポット。平日も国内外の見物客がいっぱい
「桜井二見ヶ浦」までは「暮らしのうつわ ととうや」から車で約20分。志摩サンセットロードを北東に進み、伊牟田を左折すれば、やがて左手に真っ青な玄界灘が見えてきます。「日本の渚100選」「日本の夕日100選」に選ばれた絶景スポットとしても有名です。
正面右手の高さ11.8mの岩が男岩、左手の高さ11.2mの岩が女岩
桜井二見ヶ浦
サクライフタミガウラ
糸島のサンセットを待ちながら「糸島茶房」のテラスでほっと一息
海を眺めながら、食事やカフェが楽しめる
夕日の名所「桜井二見ヶ浦」を訪れたのなら、サンセットビューは見逃せません。黄昏時まで時間があるときは、すてきなカフェで夕日待ちをしませんか。 糸島の海岸線には、おしゃれなカフェやレストランが多く建ち並びます。そのなかの一店「糸島茶房」は「桜井二見ヶ浦」から車ですぐ、歩いても3~4分の場所にあるカフェです。海に向かって設けたテラス席は清々しく、さわやかな海風が吹き抜けます。
糸島茶房 特製クラシックパンケーキ(750円)。お好みでメイプルシロップやバターを添えて召し上がれ
「糸島茶房」の一番の人気メニューはパンケーキ。糸島産の全粒粉に豆乳を練り込み、じっくり7~8分、時間をかけて焼くことで、こんがり美しい黄金色のパンケーキが完成します。豊かなバターの香りが鼻をくすぐり、外側はサクッと香ばしく、中は想像以上にしっとりとした食感です。小麦粉本来の旨みがストレートに伝わるように砂糖不使用のため、食事系、スイーツ系のどちらとも相性ばっちり。
レアチーズ・ミックスベリーと季節のフルーツパンケーキ(1500円)と糸島レモネード(600円)
注文した「レアチーズ・ミックスベリーと季節のフルーツパンケーキ」は、旬の果実と数種類のベリーをたっぷりトッピングした一品です。さらに香ばしくローストしたナッツに、コクのあるチーズクリームも加わっていて、複雑で絶妙なハーモニーが楽しめます。
糸島茶房
イトシマサボウ
三重の二見ヶ浦が「朝日の二見ヶ浦」と呼ぶのに対し、桜井二見ヶ浦は「夕日の二見ヶ浦」の別名をもつ
春から夏の日没は午後6時30分から7時30分頃。水平線に沈む太陽が一面をオレンジ色に染め上げる様子は息をのむほど美しく感動的です。6月の夏至の前後は夫婦岩の間に日が沈む神秘的な光景を目にすることができます。
「太宰府天満宮」のアートな仮殿は、式年大祭前の3年間限定
飛梅伝説からアイデアを得て造られた仮殿
2日目は福岡市街から車で約30分の太宰府からスタートします。 菅原道真を祀る「太宰府天満宮」は、全国にある天満宮10000社の総本宮です。学問の神様としてはあまりにも有名で、合格祈願に訪れる受験生をはじめ年間約1000万人が訪れます。 現在、道真が薨去(こうきょ)してから1125年となる2027年の式年大祭を前に、2023年から3年間をかけて御本殿の大改修を行っています。
(左上)空中庭園を屋根にしたような仮殿で参拝 (左下)境内の心字池に架かる朱色が鮮やかな三連橋 (右上下)運試しのおみくじ。年間を通してその時期をイメージした色に変わる
御本殿の改修が終わるまでの期間、参拝は仮殿にて。屋根に60種類以上の植物を植えた斬新なデザインが目を引きます。 手がけたのは国内外で活躍する藤本壮介氏率いる藤本壮介建築設計事務所。このほか内部の御帳や几帳のデザイン、音響監修、照明など、いずれも名のあるクリエーターによるものだとか。3年間という期限が付いた仮殿での参拝は、今だけの希少な体験といえそうです。
太宰府天満宮
ダザイフテンマングウ
国立博物館の敷地内にある足湯&おやつスポット「九博庭園 足湯茶屋」
足湯の温度は、熱すぎずぬるすぎず、ちょうどいい湯加減の約40℃
「太宰府天満宮」から車で約5分、徒歩でも10分弱の「九州国立博物館」。その敷地内にある「太宰府いい乃じ」は、九州産和牛の小鍋すきやきと鰻のひつまぶしが看板メニューの和食処です。2023年12月のオープン以来、SNSなどで話題のお店ですが、話題の中心となっているのが、併設の「九博庭園 足湯茶屋」。テラス席に足湯を設けていて、足の疲れを解消しつつ、和スイーツや軽食が楽しめる、欲張りなスポットです。
鰻むすび+八女抹茶ラテ+足湯45分間+レンタルタオルのカフェセットは1800円
「九博庭園 足湯茶屋」のメニューはすべて「45分間の足湯+タオルレンタル」付き。好きなドリンク1品が選べるドリンクセットは1200円~、これに鰻むすびor団子3種類or八女抹茶わらび餅ぜんざいのいずれか1品が付くカフェセットは1800円。 注文した「鰻むすび」はファストフード風に片手で食べられるのがグッド。ふっくら焼き上げた鰻の蒲焼きと、山椒や葱などの薬味を混ぜ込んだごはんの相性が抜群です。福岡特産の八女抹茶を使った八女抹茶ラテは、ほろ苦さとミルクの甘みがマッチしています。
九博庭園 足湯茶屋
キュウハクテイエンアシユチャヤ
福岡県太宰府市石坂4-7-2 九州国立博物館敷地内
風情ある水郷柳川をどんこ舟で遊覧する「川下り」
5月下旬から6月上旬は約5万本の花菖蒲が開花する
太宰府ICから九州自動車道を使って約1時間。水郷柳川での楽しみは、網目のような堀割をどんこ舟に乗って遊覧する「川下り」です。乗り場は西鉄柳川駅から歩いて5~8分のところに計3か所。ほとんどのどんこ舟は10~20名前後の定員になり次第出発します。 コースは観光の中心となる「柳川藩主立花邸 御花」付近までの約4km、所要約1時間。白壁の蔵やしだれ柳の町並みをめぐる船旅は非日常的で、船頭さんの軽妙なガイドや歌、巧みな竿捌きも見どころのひとつです。
船頭さんが水上売店にどんこ舟を横付けしてくれる
川下りの途中、どんこ舟によっては水上売店に立ち寄ります。メニューは甘酒やだんご、ソフトクリームなど。舟に乗ったままの買いものは、日本版の水上マーケットのようで、楽しい体験です。 下船後は、乗船場まで戻る無料シャトルバスが利用できます。事前に発車時刻を確認しておいて、空いた時間に「柳川藩主立花邸 御花」や「北原白秋生家・記念館」などの周辺観光、名物「鰻のせいろ蒸し」のグルメを楽しむのもおすすめです。
柳川川下り
ヤナガワオホリメグリ(カワクダリ)
福岡県柳川市城隅町、三橋町
0944-74-0891
柳川市観光案内所
https://www.yanagawa-net.com/attractions/ohori/
乗合料金1700~2000円(船会社により異なる)
旧大名家の華麗な伝統文化を伝える「柳川藩主立花邸 御花」
「松濤園」を含む約700坪の敷地全体が国指定名勝
「川下り」を終えたあとは、下船場から徒歩すぐの「柳川藩主立花邸 御花」へ。ここは、江戸時代に柳川藩11万石を治めた立花氏が、明治時代に建造した旧別邸。現在はその末裔が屋敷ととともに、代々継承してきた大名文化を守り伝えています。
「大広間」の縁側から名庭「松濤園」を望む
100畳の「大広間」と和洋折衷の迎賓館「西洋館」、希少な歴史資料が並ぶ「史料館」のほか、樹齢200年以上のクロマツを配した「松濤園」を一般公開。隣接する料亭旅館「松濤館」は日本で唯一泊まれる国の名勝です。
(左上)今も創建当時の建材が残る (左下)安土桃山時代の兜はすべて金箔張り (右)立花家の農園で育てたみかんをまるごと搾った「蜜柑搾りジュース」(550円)とコーヒー(450円)、季節ごとに絵柄が変わるクッキー(600円~)
「大広間」は斜め格子柄のガラス窓やふすまの引き手など、随所に手の込んだ意匠がほどこされていて見ごたえがあります。ここには、入り口受付で注文したカフェメニューを持ち込むこともできます。オリジナルのドリップコーヒーやクッキーなどをいただきながら、くつろぎのときを過ごしませんか。
1910(明治43)年築、和洋折衷の鹿鳴館様式で建てられた「西洋館」
柳川藩主立花邸 御花
ヤナガワハンシュタチバナテイオハナ
糸島、太宰府、柳川をめぐるプランはいかがでしたか。ほとんどのスポットは公共交通機関を使っても行けますが、車を使えば時間に縛られず、行きたい場所を効率よく、より多くめぐることができます。気が向いたところで寄り道できるのも、車旅ならではといえそうです。次の福岡の旅は、レンタカーを借りて自由きままなドライブ旅を楽しみませんか。
予約~返却までアプリで完結、待ち時間なしで車が借りられる「Uqey」
博多駅近くの「タナークレンタカー博多駅前2号店」「タナークレンタカー博多駅前2丁目6号店」などで借りられる(2024年4月現在)
今回のドライブ旅では、予約・解錠・返却までスマホで完結するレンタカー「Uqey(ユーキー)」を利用しました。 アプリで予約後、現地のカーステーションに直行し、スマホで解錠。すぐに乗り込んで旅をスタートできます。返却時も元の場所に駐車してスマホをタップするだけ。その後の精算までスマホひとつで手続きを終了することができるんです。
初心者にやさしい直感操作で、最初から最後まで安心して利用することができる
「Uqey」は今までのレンタカーと違って店頭受付不要なうえ、一部ステーションを除いては24時間いつでも利用可能。たとえば早朝・深夜など、必要なときに、すぐに借りられるのがメリットです。 料金は博多駅近くの「タナークレンタカー 博多駅前 2号店」の場合、軽自動車は12時間4995円、24時間6480円、その後24時間ごとに5217円加算。コンパクトカーは12時間5861円、24時間7395円、その後24時間ごとに6009円加算。入会金・月会費は無料です。 スマホひとつで簡単に車が借りられるところが魅力の「Uqey」。借りるための手間と時間を、そのまま旅する時間に変えて、想い出をひとつでもふたつでも多くつくりませんか?
アプリのダウンロードはこちらから
【アンケート&プレゼント】抽選で3名様に、ととうやの一輪挿しをプレゼント♪
アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で3名様に、記事でもご紹介している「ととうや」の一輪挿しをプレゼントいたします。みなさまのご応募をお待ちしております♪ 賞品:「ととうや」の一輪挿し 応募期間:~2024年5月10日(金)まで 賞品の発送:5月下旬 ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
アンケート&応募はこちらから
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
コガユミコ 写真:岩永太郎 モデル:Ayumu
の人気記事