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2024.11.02
白いタイルに囲まれて♪八百屋さんのアイスクリームとコーヒーを一緒に。駒場東大前「SUHO」
東京大学駒場キャンパスがあり、学生の街で知られる駒場東大前。駅から少し離れた自然豊かな公園の近くに佇む「SUHO(スーホ)」では、真っ白なタイルに囲まれた空間でナチュラルなクラフトアイスクリームやこだわりのコーヒーを楽しむことができます。のんびりとお散歩しながらふらりと寄って心地よい時間を過ごしてみませんか。
自然豊かな公園の近くに佇むアイスクリームとコーヒーのお店
目の前の信号が青になるのを待つ間に店内をのぞくお客さんの光景が見られる
井の頭線・駒場東大前駅から徒歩約5分。駅から池尻大橋駅方面へ歩いて行き、住宅街を抜けた先の淡島通り沿いに、真っ白なタイル造りの外観が目を惹くカフェ「SUHO」があります。こちらは白金や恵比寿にあるバーガーショップ「Burger Mania(バーガーマニア)」などを手がける守口駿介さんが2024年1月にオープンしたお店です。 店名は場所が駒場にあることにちなんで、モンゴルを舞台にした絵本「スーホの白い馬」に由来してのこと。この物語のように、地域の方に末永く愛されるお店になればと想いが込められています。
お店に入った瞬間からコーヒーの良い香りがふわり
店内に入るとちいさくてかわいいアイスクリームのショーケースが出迎えてくれます。内装も真っ白なタイルに囲まれており、窓から光が差し込むことでこぢんまりとしていながら明るい雰囲気に。 個性的なインテリアや棚に飾られている雑貨は守口さんが集めたもの。洗練された空間の中にどこか遊び心が取り入れられていて、まるで友人の家に遊びに来たような居心地のよさに心癒されます。
壁にはその日によって種類が変わるコーヒー店やクラフトビールの銘柄が記載されている
お店の内装や雰囲気は何度も訪れたニューヨークの街に影響されたとのこと
オーナーの守口駿介さんは大学時代に飲食店のアルバイトをしていた時期に飲食業の魅力にハマり、将来お店を開業するなら落ち着いた雰囲気で働ける「カフェ」と決めていたのだそう。当時カフェブームの全盛期だった頃、原宿のカフェに勤務しながらバーガーショップも掛け持ち。ハンバーガーの存在に魅了され、カフェのようなバーガーショップを出したいと24歳で独立。2008年に「Burger Mania」を開業しました。 「独立する前は週7日のアルバイト生活を続けながら必死にお金を貯めていましたが、何かをして喜んでもらう、その想いが人より強かったのだと思います。お店を始めて15年が経ち、改めて思うことは気持ちのいい空間を作りたいということ。それは今も昔も変わらないですね。」(守口さん)
新鮮な野菜が何層も重なるサンドイッチ
「フレッシュベジタブル」(1300円)
お腹を満たしたいならボリュームのある野菜のサンドイッチはいかが。種類は「本日のサンドイッチ」、「ハム&チーズ」、「フレッシュベジタブル」の3種類があり、野菜を存分に楽しみたいなら定番の「フレッシュベジタブル」がおすすめです。レタスやアボカド、にんじん、きゅうり、紫キャベツなど8種類の野菜とチーズがたっぷり入っており、玉子(+150円)やアボカド/チーズ(+200円)の追加も可能。 パンは、Burger Maniaでも使用しているハンバーガー用のバンズをサンドイッチ用に作ってもらい仕入れているのだそう。ごまを散らしたパンはほんのり甘さがありもっちり食感。お口いっぱいに頬張って召し上がれ。
日替わりから定番までそろうクラフトアイスクリーム
上:「カカオハスク×酒粕」下:「SUHO手作りバニラアイス」ダブル(1150円)※カカオハスク×酒粕は+50円、バニラアイスは+100円
SUHOを訪れたなら旅する八百屋「青果ミコト屋」が手掛ける「KIKI NATURAL ICECREAM(キキナチュラルアイスクリーム)」を食べてみて。自然栽培を中心とした野菜や、規格外などロスになる素材を活用したほかでは味わえないクラフトアイスクリームを堪能できます。 この日いただいた「カカオハスク×酒粕」は、チョコレートを製造する時にロスとして出るローストしたカカオ豆の外皮を、蔵前の「ダンデライオン・チョコレート」から譲り受けて、千葉県神崎市にある酒蔵「寺田本家」の酒粕と合わせた日替わりアイス。チョコレートのコクとやわらかい甘さが堪能できるフレーバーです。
丸くて大きなアイスクリームが見た目にもキュート
ショーケースには日替わりから定番まで常時5~6種類そろうアイスクリームの中に、SUHOが手作りするアイスクリームが1種類あります。北海道のてん菜糖を使用し、すべて手作業で作るアイスは自然の甘さとクリーミーなコク。手作りらしいシャリシャリ食感がたまらなく、口の中でスッと溶けてやさしい甘さが広がります。添加物を一切使用していない大人も子どもも安心して食べられる「SUHO手作りバニラアイス」は、お店自信作です。「青果ミコト屋」のアイスクリームと合わせてどうぞ。
常時3店舗のオリジナルブレンドを日替わりで提供
「ラテ(レギュラーサイズ)」(700円)
サンドイッチやアイスクリームと一緒にコーヒーを合わせてみてはいかが。コーヒー豆は「オニバスコーヒー」や「タックビーンズ」、愛知県にある「八百富珈琲」など常時3店舗のコーヒーショップのオリジナルブレンドを日替わりで提供しており、その日ごとに抽出方法を変えて提供しています。 ラテはミルクを変更でき、守口さんのおすすめはオーツミルクに変更。香ばしいほのかな甘みが楽しめるオーツミルクのラテは、体にやさしくサンドイッチやアイスクリームともよく合いますよ。
訪れるたびに新しい味に出合えるアイスクリーム
棚に飾られている守口さんの娘さんが描いた絵画も必見
お店の近くにはバス停「駒場」があり、渋谷駅から1本で行くことができアクセスも便利。クラフトアイスクリームもコーヒーも、訪れるたびに新しい味に出合えます。SUHOでしか味わえない唯一無二の味を楽しみに、足を運んでみてくださいね。
SUHO
スーホ
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Writer
スイーツコンシェルジュ 南森エレナ
テレビ局や大手旅行会社などの勤務を経て雑誌やwebで執筆するライター。カフェめぐりと旅行が趣味
【連載】東京カフェ・スイーツニュース
日本スイーツ協会認定のスイーツコンシェルジュ南森エレナさんがいま気になる東京のカフェ・スイーツをご紹介。心躍る見た目はもちろん、味もお墨付きのキュートなスイーツをめしあがれ♪
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