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2025.08.04
鎌倉駅からすぐそばの「珈琲ヲガタ」で味わう自家焙煎珈琲と煮小豆のペアリング
いつも大勢の観光客や地元の買い物客で賑わう鎌倉駅のすぐそばに佇む「珈琲ヲガタ」。駅前なのにどことなく隠れ家のような雰囲気も漂う店内は、時間がゆっくりと流れていきます。毎朝、店主が自家焙煎するこだわりのコーヒーを、日本各地の窯元で焼いたコーヒーカップで楽しめるうえ、自家製の煮小豆と一緒に味わえるのも魅力です。窓から江ノ電のどこか懐かしい駅舎を眺めてほっと一息つきませんか。
観光地の喧騒とは無縁の秘密の隠れ家カフェ

鎌倉駅西口の目の前で立ち寄りやすい
たくさんの人が行き交う鎌倉駅西口のロータリーに面したビルの2階の「珈琲ヲガタ」は、駅前の便利な場所にありながら、一歩足を踏み入れると、ゆったりとした時間が流れます。細い階段を上って扉を開けると、コーヒーの香りが漂い、店主ご夫婦が、訪れる人をやさしく迎え入れます。

細い階段を上った2階
木の温もりを感じるカウンターとテーブル席が配され、大きな窓からはレトロな江ノ電鎌倉駅の駅舎が見えます。この眺めは、まるで旅の一場面を切り取ったかのようで、これからの鎌倉散策の計画を立てたり、本を読んだり、ただのんびりと景色を眺めるなど、思い思いの過ごし方ができる、とっておきの場所です。

窓の向こうは江ノ電鎌倉駅
オーダーごとに豆を挽く自家焙煎の深煎りコーヒー

カウンターには焙煎したコーヒー豆が並ぶ
このカフェの魅力は、一杯のコーヒーに込めたこだわりです。店主は、毎朝お店でコーヒー豆の自家焙煎を行うのが日課。厳選した質の良い生豆だけを使い、じっくりと火を入れた深煎りの豆は、豊かなコクとすっきりとした後味が特徴。酸味や雑味がないので、本物のコーヒーの美味しさをストレートでいただくのがおすすめです。

じっくりと蒸らしてコーヒーを抽出
注文を受けてから豆を挽き、ハンドドリップで丁寧に淹れていきます。細口のポットから円を描くようにお湯を注ぐと、ふっくらとドーム状に膨らんでゆきます。ここまで膨らむのは、新鮮な豆の証なのだそう。コーヒーの芳醇な香りに包まれながら、こだわりの一杯を待つひとときをぜひ楽しんで。
こだわりのコーヒーに彩りを添える日本各地の器

それぞれにストーリーがあるコーヒーカップ
カウンターの奥に目を向けると、壁一面の棚にたくさんのコーヒーカップが並びます。その数はなんと200種類以上。これらはすべて、店主が日本各地を巡って少しずつ集めたものなのだとか。有田焼や清水焼、美濃焼、波佐見焼など、名だたる焼き物の産地を中心に、実にさまざま。お客さんの雰囲気や季節に合わせたカップを選んでくれるので、そんな楽しみもこのカフェの魅力です。
ふっくらとした手づくりの煮小豆がコーヒーの名脇役に

「ヲガタブレンドとロールケーキ十勝小豆」(1300円)
お店の看板商品はもちろん自家焙煎のコーヒーですが、その陰に隠れた人気メニューが自家製の煮小豆です。もともとは店主が小豆好きだったことから始まり、こちらも毎朝、北海道十勝産の小豆を一時間半ほどかけて、コトコトと炊いているのだそう。ふっくらとした煮小豆は甘さ控えめで、豆本来の豊かな風味が広がりコーヒーとの相性も抜群です。

煮小豆はロールケーキが隠れるほどのボリューム
煮小豆は小鉢に煮小豆を盛り付けた「コーヒーと十勝小豆のセット」(1200円)でいただけるほか、手作りのロールケーキにもたっぷっりトッピング。つやつやと輝く煮小豆が上品にあしらわれています。
夏の鎌倉で出会う特別な和スイーツ

「氷あずき」(1100円)
夏季限定で登場する「かき氷」にも、煮小豆は惜しみなくたっぷりと盛り付けます。こんもりと美しい円錐形に削った氷の山を、まるで衣のように煮小豆をまとわせ、食べ進めていくと、氷の中からさらに煮小豆が顔をのぞかせるという嬉しい驚きも。最後まで小豆の美味しさを存分に楽しめますよ。ぜひのんびりとくつろいでくださいね。
珈琲 ヲガタ
コーヒー ヲガタ
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文:高橋茉弓、写真:古本麻由未
Writer
高橋茉弓

おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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