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2025.11.10
本所吾妻橋のブックカフェ「ORAND」で味わう、トーストとスイーツの静かなひととき♪
浅草とスカイツリーの間、静かなエリアにひっそりと佇む「ORAND(オランド)」は、左官仕上げの壁に窓からやさしく光が差し込む、落ち着いた雰囲気のカフェです。静かな時間を過ごしたいとき、物語の世界にどっぷり浸かりたいときなど、おひとりさまにぴったりな空間です。お気に入りの本を持ってふらりと訪れてみませんか?
読書好きが集う、香りと静寂の空間

路地裏にぽつんと現れる、まるで秘密基地のようなカフェ
墨田区石原の書店「YATO(ヤト)」が運営するこのカフェは、「読書や思索を楽しむ静かな空間」がコンセプト。店内には選りすぐりの書籍が並び、本を読みながら食事やコーヒーを楽しめます。

余白を大切にした穏やかな空間
店内では穏やかな時間を楽しめるよう、会話は控えめに。また、香りを楽しむメニューなどもあるため、香りの強い香水はNGです。こうした気配りがあるからこそ、誰もが落ち着いて読書を楽しんだり、リラックスして過ごせる心地よい空間が生まれています。

キッチンから立ちのぼる香りは何より贅沢なアロマ
また、2階はイベントスペースになっており、ワークショップや展示などさまざまな催しが開かれることも。静かに読書を楽しむひとときも、ちょっとした好奇心を刺激される時間も、どちらもここで味わえます。
旅好きの方におすすめの本3選

店内にある書籍も読むことができ、一部販売している本もある
オーナーの佐々木さんに、旅好きの方におすすめの本を3冊選んでもらいました。 まずは『洋子』(深瀬昌久)。ページをめくるたびに、ふたりの関係性の深淵を覗き込むことになります。ときに美しく、ときに苦しく、愛とエゴイズムが交差する人生という旅の記録です。 そして、『ガザ・キッチン』は、ガザの家庭料理を通して、人々の知恵や暮らしの強さを伝える一冊。レシピだけでなく、その背景にある日常の物語にも心を動かされます。 最後の一冊は、『アジェのパリ』(大島洋)。写真集であり、街歩きのガイドでもあります。写真家アジェが捉えた100年前のパリ。観光地ではない、暮らしのパリに出会いたい人におすすめの一冊です。
味わいと香りのハーモニーを楽しむ季節のメニュー

季節のトーストと合わせたのは、「グァテマラ ラス・ヌベス シティロースト」
ドリンクは、コーヒーや紅茶をはじめ、季節ごとの限定ドリンクなど種類も豊富。毎月、料理とのペアリング提案も行われており、食と香りの楽しみが広がります。 フードメニューには、栄養価が高いといわれる岡山県・蒜山(ひるぜん)ジャージー牛乳を使用したパンを使ったトーストやサンドウィッチを提供。

中でも人気の「いちじくと生ハムのチーズトースト」は、3種のチーズと露地栽培のいちじく、東向島「Otis」の自家製生ハムをトッピング。 パンといちじくのやさしい甘み、チーズと生ハムの塩味が絶妙に重なり、じんわりと奥行きのある味わいに仕上がっています。
季節のデザート「白葡萄とはちみつムース」

甲州完熟白葡萄の瑞々しい香りと、はちみつのやさしい甘さがふんわりと広がり、口にした瞬間、季節をそっと感じさせてくれます。 周囲には白葡萄のジュレや有機エルダーフラワーのゼリーを添え、見た目にも爽やかに。 仕上げには、すりおろしたライムピールをふわりとひと振り。清々しい香りがアクセントを添えています。

ペアリングには、焙煎烏龍茶「ふじかおり」を。ガラスポットからワイングラスに注がれた一杯は、立ちのぼる香りまでも味わいのひとつ。ゆっくりと、余韻まで楽しめるひとときです。

「ORAND」は、静かな時間を求めて、ふらりと立ち寄りたい場所。読書や思索を楽しむもよし、季節のスイーツや香り豊かなドリンクをゆっくり味わうもよし。 ここで過ごすひとときは、心に小さな余白を生み、日常を少しだけ特別なものにしてくれますよ。
ORAND
オランド
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文:田邊百代(オフィス・ポストイット) 撮影:依田佳子
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