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2025.11.19
独特の雰囲気に魅了される。京都生まれの伝説のカフェ&バー/国分寺「ほんやら洞」
国分寺駅のすぐそばにある、壁一面葉っぱに覆われた不思議なお店「ほんやら洞」。1970年代からこの場所で営業を続ける雰囲気たっぷりの喫茶店です。ここで食べられるカレーが「スパイシーでたまらない」と評判なんだとか。さっそく行ってみましょう。
70年代から続く地元で愛される喫茶店

壁一面葉っぱに覆われた入り口
JR国分寺駅南口を左に出て徒歩3分。人通りの多い駅前の大通りに壁一面葉っぱに覆われたカフェ&バー「ほんやら洞」はあります。店名は、つげ義春の短編漫画「ほんやら洞のべんさん」から。「ほんやら洞」とは、新潟・魚沼の伝統行事でつくられる雪洞(かまくら)のことです。 文化人の交流の場として開放された京都・出町柳の喫茶店「ほんやら洞」の2号店として、70年代中頃に創業者の早川正洋さんが東京・国分寺にオープン。その後、京都店の常連であった女性シンガーソングライターの草分けである中山ラビさんが77年に買い取り全面改装し現在の形へ。2021年ラビさん逝去後は、息子さんがお店を引き継いでいます。

雰囲気たっぷりのバーカウンター

2025年にトイレなど一部設備をリニューアル
マイルドな辛さがたまらない「スパイシーチキンカレー」

「スパイシーチキンカレー」(1200円)
名物は「スパイシーチキンカレー」。じっくり煮込まれた、思わず汗ばむ辛さのスパイスカレーです。たっぷりの玉ねぎを時間をかけてじっくりと炒め、各種スパイスをミックスしたシャープな辛みは、前店主のラビさんが長い間かけてようやくたどり着いた味なのだそう。柔らかく煮込まれた鳥もも肉の塊をスプーンでほぐしながらいただきましょう。
ハンドドリップで丁寧に淹れた老舗の味

「ホットコーヒー五番町」(650円)と「洋梨とチェリーのしっとりパウンドケーキ」(600円)
アルコールメニューはもちろん、コーヒーやチャイ、 カフェオレなど、ドリンクメニューも豊富です。ネルドリップで丁寧に淹れられたブレンドコーヒー「ホットコーヒー 五番町」(650円)。酸味の強いコーヒーが主流な今では珍しい、苦みの強いブレンドをオープン当初から変わらぬ味として提供しています。 コーヒー豆は、豆をじっくりと乾燥させて深みを出す「エイジングコーヒー」で有名なコクテール堂の人気No.1のロングセラー「オールド5(ファイブ)ブレンド」を使用。想像以上にコクのある深煎りの1杯を楽しめます。

ドアの向こう側は「殿ヶ谷戸庭園」

ほんやら洞
ホンヤラドウ
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田賀井リエ 撮影:古本麻由未
Writer
田賀井リエ

東京都在住。フリーエディター&ライター。趣味は街歩きと食べること。
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