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2025.10.07
小田原城すぐの隠れ家カフェへ♪ 魯肉飯&豆花ランチや選べる中国茶が楽しめる「chinois歩歩路」
小田原駅から歩いて10分ほど。お堀端通りから1本入った路地裏に、街並みに溶け込むような隠れ家を見つけました♪ 「chinois歩歩路(シノワ プープールー)」は、週末を中心に魯肉飯と豆花、中国茶のセットランチが楽しめる中国茶カフェ。平日はほっとひと息つけるドリンクやデザート付きの喫茶セット、ちょっと大人なアルコール+おつまみセットも。さらに、金〜日曜の夜は予約制の「夕暮れBAR」に変身。昼とは違う、しっとり落ち着いた大人時間が過ごせます。
路地裏にひっそり佇む中国茶カフェ

シンプルながらも目を引く、洗練されたファサード
小田原駅の東口を出て、小田原城址公園方向へ。にぎやかな「お堀端通り」をてくてく歩いていくと、城址公園のシンボル的な赤い「学橋」が見えてきます。 お店があるのは、「学橋」からすぐ。メイン通りから少し外れた、路地裏にひっそりと佇んでいます。
“時の積み重ね”が心地よく感じられる店内

カフェスペースは、築約50年のビルの一室をリノベーション。レトロな味わいはそのままに、モダンな空間へと生まれ変わりました。 室内に満ちるおだやかな空気とコンパクトなサイズ感が、まさに「隠れ家」という言葉にぴったり。


中国茶カフェらしく、奥の棚には、選びぬかれた茶器がずらり。見慣れない器も多くて、ついじっくり眺めたくなります。

名シェフの記憶と味を、奥さまが紡ぐ店

店内の一角には、シェフの写真を集めたコラージュが
オーナーの吉澤シェフは、「トゥーランドット游仙境」や「Wakiya」など、東京の名だたる中華レストランで料理長をつとめた実力派。2013年に築地で自身のお店「chinois歩歩路」を開くと、たちまち話題になりました。 その後、海と山に恵まれた小田原へ移り、地元の食材を活かした料理で多くの人を魅了してきましたが、2020年に天国へと旅立つことに。

笑顔がすてきな哲子さん
シェフの志と味を受け継いだのが、奥様の哲子さん。記憶に残る味とレシピをたよりに、哲子さんらしい新しい料理も加えて、今のかたちに。哲子さんが厨房に立ち、丁寧な手仕事で一皿ずつ、お店の味を育て続けています。 「シェフから学んだ料理への姿勢を大切に、私らしいスタイルで提供しています。」そう言って、ほほ笑む哲子さん。その朗らかな人柄と心のこもった一皿が、今も訪れる人の心をつかんでいます。

実は哲子さん、元編集者でありスタイリスト。これまで、料理や菓子、手芸など、暮らしに関わる生活本の制作に携わってきました。センスが光るこの空間には、そんな哲子さんの歩んできた経験がにじみ出ています。
3種類の副菜付き魯肉飯(ルーローハン)

「ランチセット」(3000円)※この日の副菜3種は、生木耳のナムル、新ショウガの中華風マリネ、ピーマンの焼きびたし
ランチセットが食べられるのは、金曜から日曜までの週末限定。12時から17時まで、たっぷり楽しめます。 メインは、台湾のソウルフード魯肉飯(ルーローハン)。とろけるようにやわらかく煮こまれたお肉は、ひと口で「おいしい!」と感じられるほど。八角の香りがほんのりきいたタレは、重たすぎず、すっと体にしみこみます。お肉はもちろん、クワイや筍のシャキッとした食感も楽しくて、最後まで飽きずにぺろり。 さらに、副菜3種も、哲子さんがひとつひとつ丁寧に手作り。小田原の旬の食材を活かしたやさしい味わいに、ほっと心がほどけます。

選べる中国茶にはお茶菓子も付く
お腹を満たしたら、次は、おいしい中国茶でひと休み。ドリンクの種類が豊富で、カップルや友だち同士で来たときは、いろいろ飲み比べてみるのもおすすめです。 今回選んだのは、さわやかでフレッシュな味わいの「凍頂烏龍茶」と、同じ茶葉を5年以上寝かせて、途中で発酵と焙煎を止めた「黒凍頂烏龍茶」。茶葉は同じでも、時間と手間のかけ方でこんなにも風味が変わるなんて…と、思わずにびっくり。

中国茶でよく使われるフタ付きの「蓋碗(がいわん)」

定番のデザート「豆花」、「季節のジェラート」は300円追加
デザートの「豆花」には、プーアル茶のゼリー、ハト麦、白木耳、ゆであずきなど、彩り豊かなトッピングがぎっしり。その華やかさに、思わず心が弾みます。 もっと甘いものを楽しみたいなら、旬のフルーツで作った自家製ジェラートを追加して。季節ごとにフレーバーが変わるため、何度でも食べたくなります。

午後のひとときをゆるやかに楽しむ「ちょい飲みセット」

「ちょい飲みセット」の水餃子
週末だけでなく、平日の午後にもちょっとした楽しみが。「ちょい飲みセット」(2000円)は、14時から17時の間で提供している限定メニュー。手作り水餃子とおつまみ、好きなドリンクで、幸せな“ほろ酔い時間”が味わえます。 水餃子は、もっちり、つるりん食感がたまりません。途中でパクチーダレなどで味変しながら、召し上がれ♪

さらに、水餃子にぴったりな中国酒も充実。台湾のウイスキー「KAVALAN」や、熟成の違う紹興酒など、いろんな味の組み合わせが楽しめます。香りやコクの違いを楽しみながら、自分好みの一杯を見つけてみてくださいね。
季節をつまむ、6つの小さなごちそう

美しく盛り付けされた6種の前菜が並ぶ「前菜盛り合わせ」
夕暮れバー(3日前までの事前予約制)で提供される「前菜盛り合わせ」は、季節の恵みをあしらった、特別なひと皿。 この日は、焼きナスの冷製ポタージュ、干柿のクリームチーズボール、タコの青のり和え、ピータン豆腐、きのこの柚子胡椒ナムルなど、6種類が彩りよく盛られていました。 どれも一口サイズで、見た目も味もバラエティ豊か。ちょっとずつ、いろんなおいしさを楽しめますよ。

「歩歩路オリジナル自家製タレ」よだれ鶏のタレ、棒棒鶏のタレ(各1800円)
おいしい思い出を持ち帰るなら、「歩歩路オリジナル自家製タレ」をぜひ。種類は、しょうゆベースの甘辛ダレと、ごまダレベースのこっくり濃厚タイプの2つ。哲子さんお手製のキュートな取説BOOKにも、ほっこり癒やされます。 また、不定期でフラワーアレンジメントやアロマオイル作りなど、いろいろな作家さんと組んでランチ付きのワークショップも開催。気になる方は、インスタグラムをチェックしてみるのもおすすめです。 小田原駅からおさんぽ気分で行ける、「chinois歩歩路」。のんびり、ゆったり大人の時間を過ごしたいときは足を運んでください。

chinois歩歩路
シノワプープールー
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安藤美紀
Writer
安藤美紀

湘南を拠点に全国を旅するフリーライター。執筆した記事は1000以上。温泉の資格も複数保持。
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