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2025.11.02
梅田の1駅隣とは思えない、レトロな下町情緒が残る中崎町♪冒険気分で路地裏をおさんぽ
大阪メトロ谷町線東梅田駅からたった1駅の場所にある中崎町。昭和初期に建てられた長屋や古民家を活かしたカフェや雑貨店、古着店が細い路地のあちこちに点在しています。10年以上続くおなじみの店と、トレンド感あふれるニューショップ、新旧さまざまありますが、今回は中崎町で比較的長く店を構える雑貨店とカフェを6店をセレクトしました。
目が合うと連れて帰りたくなる!動物雑貨の専門店「ONLY PLANET」
空間まるごと昭和レトロ!1960~70年代の衣・食・住が揃う「green pepe」
本×人形×コーヒーが融合したブックカフェ「珈琲舎 書肆アラビク」
隠れ家感満載、路地奥にある台湾茶カフェ「雅楽茶」
世界で一つだけの手織りマフラーづくりを♪体験工房「SAORI豊崎長屋」
個性あふれるショップが密集

各線梅田駅から徒歩10~15分とは思えない、レトロな街並みが広がる中崎町。古民家をリノベーションしたカフェや、個性が際立つ雑貨店、ハンドメイドの作品を販売するショップや小さなギャラリーもあり、古き良き街並みにアートの要素も溶け込んでいます。細い路地の奥にも素敵なお店が隠れているので、あえて地図を見ず直感を信じてあちこちお散歩してみてくださいね。
目が合うと連れて帰りたくなる!動物雑貨の専門店「ONLY PLANET」

まずは、大阪メトロ谷町線中崎町駅2番出口から徒歩1分の動物雑貨専門店「ONLY PLANET(オンリープラネット)」へ。店主の甲斐雄一さんは「木や粘土といった天然素材や、昔懐かしいブリキを使った、あたたかみを感じるアイテムを集めています」と話し、店内には、動物をかたどったアクセサリーや置物、カトラリーなどがたくさん並んでいます。

ぽれぽれ動物各1199円~
なかでもファンが多いのは、素朴な表情に癒される「ぽれぽれ動物」シリーズ。インドネシアに自生する天然木を職人が手作業で仕上げているので、ひとつずつ表情が違います。さらに猫モチーフのアクセサリーも豊富。どっちを向いてもかわいい動物と目が合い、思わず長居してしまう、動物好きにはたまらない雑貨店です。
「ONLY PLANET」の記事はこちら

動物雑貨屋ONLY PLANET
オンリープラネット
空間まるごと昭和レトロ!1960~70年代の衣・食・住が揃う「green pepe」

「ONLY PLANET」のすぐ近くにあるのが、古着を着たマネキンや、昔なつかしいカプセルトイが軒先に並ぶ雑貨&古着ショップ「green pepe(グリーンペペ)」。「昭和のなんでも屋」として、1960~70年代の暮らしにまつわるアイテムを豊富に取り揃えています。

喫茶店好きに人気のガラスの器「アデリアレトロ」、海外製・国産品もあるピンバッジ、洋装品店で仕立てたデットストックの古着、今はなかなか見かけないリユース瓶のドリンクと気になるアイテムが目白押し。 なかでもレトロかわいい服飾雑貨をつくる作家・カワイラコさんとコラボしたピアスやリングは必見!店主の帖佐理佐さんが実際に長時間身につけて、素材の重量や金具の長さ、つけ心地も吟味して作っているとあって、とても軽く、揺れ感が心地いいのも魅力です。
「green pepe」の記事はこちら

green pepe
グリーンペペ
本×人形×コーヒーが融合したブックカフェ「珈琲舎 書肆アラビク」

昭和初期に建てられた長屋をリノベーションしたブックカフェ「珈琲舎 書肆アラビク(コーヒーシャ ショシ アラビク」。手前の土間の部分がカフェスペースで、奥が靴を脱いであがるギャラリースペースです。本棚には推理小説から大阪の歴史をたどるものまで、幅広いジャンルの本が。奥のギャラリーは現代作家が手がける球体関節人形の展示が主ですが、店主・森内憲さんのコレクションである市松人形も見ごたえがあります。

「マリアテレジア」1000円、「フィナンシェ」400円~
カフェスペースでいただけるのは、多彩なアレンジコーヒーと自家製のフィナンシェ。看板メニューとして長く親しまれているのが、ハプスブルク家唯一の女帝の名が名付けられた「マリアテレジア」。オレンジのお酒・コアントロー入りコーヒーにホイップクリームを浮かべ、金平糖をのせたドリンクで、深煎りのコーヒーとオレンジのハーモニーはオランジェットのような味わいです。
「珈琲舎 書肆アラビク」の記事はこちら

珈琲舎・書肆アラビク
コーヒーシャショシアラビク
隠れ家感満載、路地奥にある台湾茶カフェ「雅楽茶」

中崎町は細い路地が多く「こんなところにもお店が!」と驚くような場所で、人気店に出会えますが、中でも台湾茶カフェ「雅楽茶」は、かなり細い路地を十数メートル進んだ奥にある古民家。店主の笠原雅美さんが台湾の生産地を訪れて厳選した、めずらしい台湾茶と手作りの甘味を味わいながら、路地奥ならではの静かな時間が過ごせます。

台湾茶「大禹嶺」1500円」「豆腐白玉 温セット」はお茶の価格+400円
茶葉は台湾茶を中心に、紅茶、日本茶も含め計15~20種。毎年、台湾の茶農家に足を運び、その年の出来映えを確認しながら、どんな茶葉を仕入れるか吟味しているため、国内ではなかなか味わえない高品質のお茶が楽しめます。 一煎目は香りが高く、二煎目、三煎目になるとそれぞれの茶葉特有の旨みや渋みが感じられ、四煎目以降になると、どんどんまろやかで飲みやすくなっていくので、ぜひゆっくり時間をかけて味わってくださいね。
「雅楽茶」の記事はこちら

雅楽茶
がらくちゃ
世界で一つだけの手織りマフラーづくりを♪体験工房「SAORI豊崎長屋」

中崎町のはずれにある、さをり織りの手織り体験工房「SAORI豊崎長屋」。さをり織りとは、誰でも好きに自由に楽しむことができる手織り表現のこと。自分で選んだカラフルな糸を編んでいくと、色と色の重なり合いで、世界にひとつだけのオリジナルの織物ができあがります。

手織り機織り体験の体験料は1回(2時間〜)1100円+材料費1g11円、マフラーサイズなら合計3000円ほど
工程は縦糸と横糸を交互に編んでいくだけなのでシンプルで簡単。さをり織なら2時間ほどでマフラーサイズが完成するので、気軽にチャレンジできます。スタッフの金野哲哉さんは「決まった定義はないので、自分を表現する手段として、さをり織りを楽しんでほしい」と言います。
「SAORI豊崎長屋」の記事はこちら

SAORI豊崎長屋
サオリトヨサキナガヤ
土づくりからこだわったサツマイモで作る焼き芋専門店「蜜香屋 中崎町本店」

中崎町をぐるりと一巡りし、再び駅前へ。大阪メトロ谷町線中崎町駅1号出口から徒歩すぐ、天五中崎通商店街にある焼き芋の店「蜜香屋(ミッコウヤ) 中崎町本店」に向かいます。こちらでは有機肥料で育てたさつまいもを石焼き芋や自家製スイーツにして提供しています。

やきいもサンデー720円
焼き芋のラインナップは日替わりですが、秋冬は基本的に安納芋、金時、シルクスウィート、ハロウィンスウィート、紅はるかの5種があり、食べ比べが可能。さつまいもを堪能するならやきいもサンデーもおすすめ。自家製ソフトクリームに安納芋のペーストを添え、紫芋と鳴門金時のチップスをトッピング。自家製の芋蜜がかかっているので、さつまいもの甘さをいろんな形で楽しめます。
「蜜香屋 中崎町本店」の記事はこちら

蜜香屋 中崎町本店
ミッコウヤ ナカザキチョウホンテン
多彩なショップがあるから1日過ごせる中崎町

厳選した6店を紹介しましたが、中崎町には飲食店、雑貨店、アパレルショップ、ギャラリーや銭湯まで、かなり多彩なお店が揃います。町の中心には、テイクアウトしたグルメを楽しんだり、買い物したアイテムを撮影したり、気軽に利用できる公園も。 1日過ごしても飽きない中崎町は、時間をかけてゆっくり探索してみてくださいね。
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取材・文/西 倫世 撮影/田村和成・milk
Writer
西 倫世

関西を中心に雑誌やWEBで旅・グルメ・トレンド情報に関する記事を発信。ラジオ番組への情報提供も担当
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