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2026.04.03
京都・茶筒の老舗、開化堂が手がける「Kaikado Café」で、上質な手しごとにふれるカフェ時間
明治の創業以来150年の時を超える、手づくり茶筒の匠・開化堂。河原町五条の本店から河原町通を南に下がった場所に、「開化堂の応接間に」という想いを込めたカフェ「Kaikado Café」があります。かつて一帯を走っていた京都市電の車庫兼事務所として使われた建物をリノベーションした空間で、茶筒をモチーフにしたオリジナルチーズケーキや、自家焙煎の香り高い珈琲、選りすぐりの日本茶などが楽しめますよ。
京都駅から10分の徒歩圏内

2016年5月にカフェをオープン。カフェオープン後に登録有形文化財に登録された
「Kaikado Café」は、市バス・七条河原町停留所からすぐ、四季の移ろいとともに表情を変える大きなイチョウの木の目の前です。京都駅からは歩いて10分ほど。七条河原町の交差点を折れずにそのまま東へ進めば、鴨川や京都国立博物館へもアクセスできる、京都旅に便利なロケーションです。

扉のレバーハンドルは、市電のブレーキを再利用

壁に綴られた時刻が、市電の建物だった頃の空気を宿す

天井に届きそうな大きなガラス窓から光が差し込む
店内は、市電の車庫だった名残で天井が高く、開放的な雰囲気。扉のそばの棚には、宇治の朝日焼のマグカップや茶器、金網つじの茶こしなど、京都の匠による手しごとの逸品が並びます。テーブルや窓辺をさりげなく彩るのは、同じ下京区にある生花店「Le Lundi(ル・ランディ)」から毎週届く花たち。季節の移ろいをそっと教えてくれます。

写真奥の棚などに京都の逸品や開化堂のオリジナルアイテムが並ぶ

季節の花々や茶筒が空間を美しく彩る

空間設計は、デンマークのデザインスタジオ・OEOが担当
職人技が光る開化堂の茶筒

茶筒(40g2万1450円~)、珈琲缶(スプーン付き・100g4万700円~)
ところで、開化堂とは、文明開化の鐘が鳴る1875(明治8)年、京都で創業した茶筒の専門工房&ショップのこと。職人が130もの工程を重ね、丹精込めて手づくりする茶筒は、日本茶、紅茶、ハーブティーなどの茶葉や珈琲豆を湿気から守る気密性の高さを誇り、使い込むほどに風合いが深まっていくのが特徴。機能性と美しさを兼ね備え、時代を超えて愛されてきた名品です。

素材は、真鍮、銅、鐡力(ブリキ)の3種。茶筒は定番のほか、中蓋のつまみなどに工夫を凝らした限定品も

使い込んで風合いが増した茶筒や珈琲缶もディスプレイ
カフェの人気メニュー

「Kaikadoチーズケーキセット」1950円〜
オープン当初からの「Kaikado チーズケーキ」は、那須高原チーズガーデン特製の、3層仕立ての ベイクドチーズケーキ。ほのかな酸味、バニラの華やかさ、メープルやヘーゼルナッツの香ばしさの、味わいのグラデーションが印象的。円筒形は、開化堂の茶筒をモチーフにしているそう。 「あんバタトースト」は、ベーカリーHANAKAGOのバゲットタイプのパンに、中村製餡所の粒あんがたっぷりと。人気店の味の共演がうれしいひと品です。

「あんバタセット」1700円~

中川ワニ珈琲の焙煎技術と味を継ぐ自家焙煎珈琲を、ハンドドリップで丁寧に淹れてくれる。毎週木曜は気軽なコーヒスタンドとして営業。詳細は公式Instagramで確認を
茶筒の使いごこちの良さを体感

「本日のお茶」1200円
「本日のお茶 」を注文すると、茶葉が入った開化堂の茶筒と、急須、湯呑のセットが運ばれてきます。茶匙で茶葉をすくって急須に入れお湯をそそぐと、お茶のすがすがしい香りとともに湯気がふわり。茶葉がゆっくりと開いていくのを待つひとときも、豊かな時間に感じられます。

すぐれた茶器が、お茶の味わいを引き立てる

階段の踊り場。棚の脚や店内のランプシェードなど、インテリアにも茶筒づくりの技を活用
奥の階段を上がった2階の小部屋は、おもにギャラリーとして使われていて、暮らしに寄り添うガラス製品や、茶筒づくりの技を生かしたリメイク缶などが展示されています。

隠れ家感のある2階の小部屋

開化堂の職人技で昔懐かしい缶を復刻したリメイク缶も展示販売

時を重ねて味わいを増したモノたちと、これからの未来を紡いでゆくモノたち。京都で育まれた手しごとの逸品が共鳴するこの場所で、とっておきのカフェタイムを楽しみませんか。

Kaikado Café
カイカドウカフェ
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文:佐藤理菜子 写真:マツダナオキ
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