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2026.05.13
おひとりさまも♪北海道の恵みがぎゅっと詰まったレトロかわいい喫茶店。国分寺「喫茶ソラクラゲ」
JR国分寺駅から少し歩いた通り沿いに、ひっそりと佇む小さな喫茶店「ソラクラゲ」。70年代の喫茶店文化の面影を残した空間で、北海道の素材をふんだんに使ったジビエランチや、遊び心あふれるスイーツが楽しめます。時には多彩なイベントが開かれる「まちの創造拠点」として、地域の人々の日常に彩りを添えている場所なんです。
イベントや地域食堂も。懐かしくて新しい、70年代の国分寺の空気感を纏う喫茶店
お客さんが持ち寄ったというレコードの音色が空間全体を優しく包み込みます。
国分寺駅から歩いて約7分。賑やかな駅前の喧騒を抜け、国分寺街道沿いをのんびり進むと、ふと足を止めたくなる小さなお店に出会います。その名も「喫茶ソラクラゲ」。この店名には、「もしかしたら、クラゲだって空を飛ぶかもしれない。そんな風に、ありえないと決めつけずに夢や可能性を信じていたい」という、店主さんの想いが込められています。 扉に嵌め込まれたステンドグラスが、宝石のような光を落とす10坪ほどの空間。一歩足を踏み入れれば、初めてなのにどこか懐かしく、「ただいま」と呟きたくなるような温かな空気に包まれます。かつて個性豊かな喫茶店がひしめき合っていたという、70年代の国分寺。その自由で少しミステリアスな空気感が、令和の今もこの場所には確かに息づいています。
一人でも気兼ねなく立ち寄れる。カウンター席で自分だけの自由なひとときを

本棚には、音楽の本、人類学の本、そしてクラゲにまつわる本なども。
「一人ひとりが自由に、創造的に生きるきっかけになる場を作りたい」という思いから、2023年にオープンした「喫茶ソラクラゲ」。「まちに開いた創造拠点」というコンセプトのもと、通常営業の合間には、ゲストの話に耳を傾ける「空海月談話室」というトークイベントが開かれたり、お腹と心を満たす地域食堂「ぶんじ食堂」が開催されたり。いつも誰かの「やりたい」という想いに寄り添う、地域の止まり木のような存在として愛されています。

どのページもぎっしりと思いが書き綴られた交換ノート
お店の奥の本棚には、スタッフ選りすぐりの本がずらりと並んでいます。その棚の片隅に見つけたのは、ここを訪れた人たちが自由に想いを綴る「交換ノート」。誰かの何気ない日常や、ふとこぼれた本音。見ず知らずの誰かと、文字を通じて心がつながる瞬間に、気持ちがゆっくりとほどけていくのを感じます。ソラクラゲは、誰もが自分の「好き」を大切にしながら、心のままに羽を休められる、とっておきの隠れ家なんです。
ジビエのイメージが変わる。エゾシカ肉の旨みを味わう「クララランライス」

「クララランライス」(1,000円)
ランチタイムにぜひ味わってほしいのが、店主さんの故郷である北海道の恵みをぎゅっと詰め込んだメニューの数々です。なかでも一番の人気は、ちょっと不思議な名前の「クララランライス」。実はこれ、佐賀のご当地グルメ「シシリアンライス」をソラクラゲ風にアレンジしたものなのだそう。 使われているのは、北海道美唄市の「Mt.(エムティー)」から直送されるエゾシカ肉です。ジビエというと特有のクセがあるイメージですが、高度な技術で狩猟・加工されたエゾシカ肉は、驚くほど澄んだ味わいで臭みもありません。赤身が中心なので、お肉の旨みはしっかり感じられるのに、後味はとっても軽やかでヘルシーなんです。
ピリ辛醤油味のエゾシカ肉と自家製ドレッシングの味わいが絶妙にマッチします。
運ばれてきた一皿には季節の野菜がたっぷり。全体をよく混ぜてから口に運ぶと、お肉の心地よい歯応えに、サラダのシャキシャキ感、さらに海苔やゴマ、レンコンチップスのパリパリとしたアクセントが加わって、ひと口ごとに楽しい食感のパレードが広がります。 ピリ辛の醤油ベースが食欲をそそる味わいですが、途中でレモンのタバスコ「レモスコ」を少し垂らして味変しながら食べるのがおすすめ。爽やかな酸味と辛みが加わって、最後まで飽きることなく楽しめます。
ちょこんと乗ったクラゲに癒やされて。丁寧な蒸し焼きが作る唯一無二の食感「むにむにプリン」

「むにむにプリン」(650円)
人気のデザートは、「むにむにプリン」。北海道厚真町にある小林農園で、のびのびと育てられた鶏の「平飼い卵」が贅沢に使われています。広い大地を元気に走り回った鶏の卵は、力強くてとっても健康的。その素材本来の美味しさを主役にするため、材料はあえてシンプルであることにこだわっています。
むにむに食感が心地いい
面白いのが、その独特の食感。最近は「固め」か「とろとろ」のプリンが主流ですが、こちらはそのどちらでもない、唯一無二の“むにむに”感。卵液と牛乳の温度を丁寧に合わせ、じっくりと蒸し焼きにすることで生まれるこの絶妙な歯ざわりは、一口ごとに幸せを噛みしめたくなる新感覚の心地よさです。

「くらげっきー3匹」(400円)
プリンの上にちょこんと乗っているのは、お店のシンボルでもあるクラゲの形のクッキー「くらげっきー」。北海道産の小麦やてんさい糖、バターにほんの少しの塩……と、たった4つの材料で作られているのだそう。ザクザクとした食感のあとに、ふんわり届く優しい塩気がプリンの甘さを引き立ててくれます。「くらげっきー」は単品でも購入できるので、自分へのお土産に連れて帰りたくなりますね。
パリッ、プチプチ、ツブツブ。噛むたびにごまが弾ける「ごまごまチーズケーキ」
ごまごまチーズケーキ」(700円)
運ばれてきた瞬間、その芳醇な香りに驚いたのが「ごまごまチーズケーキ」。大のごま好きという店主さんが、全国のゴマを食べ比べ、試行錯誤を重ねてたどり着いたという、まさに“ごま愛”の結晶のような一皿です。 生地には練りごまがたっぷりと入っていて、さらに表面を覆い尽くす金ごまと黒ごまの贅沢なトッピング。実はこの上に乗っているのは、炒る前の「洗いごま」。生地と一緒に焼き上げることで、パリッとした軽やかな食感に仕上がるのだそう。噛むたびにプチプチ、ツブツブと弾けるリズムがたまりません。 ベースとなるチーズ生地にはマスカルポーネを贅沢に合わせていて、口どけは驚くほどなめらか。甘さは控えめで、濃厚なチーズのコクにごまの香ばしさが重なり合い、思わず溜息が漏れてしまうほどの美味しさです。
北海道美唄市直送。食感を楽しむ、色鮮やかなハスカップソーダ「粒ぷにハスカップ」
「粒ぷにハスカップ」(780円)
北海道の爽やかな風を運んできてくれるような、鮮やかな紫色のドリンク「粒ぷにハスカップ」。主役は、北海道美唄市から直送される「ハスカップ」です。北海道の在来種であるこのベリーは、かつてアイヌの人々の間で“不老長寿の実”と大切にされてきたほど、栄養がぎゅっと詰まっているのだそう。 グラスの底に溜まっている実を掬いあげて食べてみると、名前の通り「ぷにぷに」とした粒の食感がとっても楽しい! ハスカップ特有の甘酸っぱさと優しい甘みが口いっぱいに広がります。お好みで、北海道のミルクアイスを贅沢にのせたフロート(+350円)にするのもおすすめですよ。

国分寺の街角で、訪れる人を優しく迎え入れてくれる「ソラクラゲ」。明日を少し創造的に過ごすためのヒントを探しに、ぜひ出かけてみませんか。
喫茶ソラクラゲ
キッサソラクラゲ
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文:宇都宮薫 撮影:土方証子
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