昼間とは異なる幻想的な風景が出現

平成17年のスタート以来、今やすっかり京の師走の風物詩として定着した「嵐山花灯路」は、嵯峨・嵐山一帯の水辺、竹林といった自然風景や、歴史的価値の高い寺院や神社、景観などを存分に生かし、約2500基の露地行灯などの「灯り」と、ボリューム感のあるいけばな作品の「花」で彩るものです。メイン会場となる渡月橋周辺では橋と山裾、水辺など周辺一帯が灯りで照らされ、雄大で美しい夜の自然景観を演出。昼間とはまったく趣の異なる表情を見ることができます。 （メイン写真:渡月橋 提供／京都・花灯路推進協議会）

光をまとった庭園から京都市内の夜景を一望

大河内山荘庭園（写真提供／京都・花灯路推進協議会）

野宮神社から大河内山荘庭園へ続く竹林の小径は情緒たっぷりに灯りで演出され、周辺の寺院・神社・文化施設では特別拝観・開館も実施。自然の美しさと嵯峨・嵐山の持つ奥深い歴史や伝統を一度に体験することができます。 なかでもおすすめは、昭和を代表する名優・大河内傳次郎が約30年をかけて造った「大河内山荘庭園」です。風光明媚な園内をめぐり歩いた先にある「月香亭」からはキラキラと輝く京都市内の夜景が一望。夜間見学ならでは絶景を目指してぜひとも訪れたいスポットです。特別拝観・開館のくわしい情報については下記URL先をご覧ください。 ○寺院・神社・文化施設の特別拝観・開館・ライトアップ [HP]http://www.hanatouro.jp/arashiyama/lightup.html

ボリューム感あるいけばな作品と「灯り」の競演

写真提供／京都・花灯路推進協議会

京都いけばな協会の協力により、灯りと花の路沿いの８ヶ所には、華麗ないけばな作品が展示されます。竹林といけばなのコラボレーションなど、普段は目にすることのできない風景を眺めながら散策するのも楽しみです。 嵐電・嵐山駅前など会場内で配布されている散策マップにはスタンプラリーの台紙が付いていて、4種類のスタンプを集めると抽選で記念品をプレゼント。スマートフォン、携帯電話でも参加できますのでチャレンジしてみるものいいでしょう。