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2013.12.19
京の師走の風物詩「終い弘法」「終い天神」一年を締めくくる二大縁日とっておきの楽しみ方
今年最後の縁日として、12月21日に東寺で「終い弘法」が行われ、25日に北野天満宮で「終い天神」が行われます。今年を締めくくる二大縁日の楽しみ方をご案内します。
京都の二大縁日「弘法さん」と「天神さん」
京都の二大縁日といえば、弘法さん(空海)ゆかりの東寺で毎月21日に催される「弘法市」と、天神さん(菅原道真公)ゆかりの北野天満宮で毎月25日に催される「天神市」であり、どちらも多くの人びとがお参りに訪れて、境内には数多くの露店が所狭しと並んで大賑わいとなります。 昔、京の童(わらべ)たちは二大縁日を心待ちに出掛けたことから、片方の縁日が晴れて、もう片方が雨になると、晴れた方の縁日を「今月は弘法さんの勝ち」とか「天神さんの勝ち」と言って喜んだとか。 そんな二大縁日も12月は一年最後の開催となり、それぞれ「終(しま)い弘法」「終い天神」と呼ばれて一年で最も賑わう縁日を迎えます。
一年を締めくくる「終い弘法」と「終い天神」

東寺ゆかりの弘法大師・空海は、835(承和2)年3月21日に弟子の育成に努めた高野山で亡くなったことから、毎月21日は弘法大師の月命日となり、一方、北野天満宮の祭神・菅原道真公は903(延喜3)年2月25日に左遷された九州・太宰府で亡くなったことから、毎月25日は菅原道真公の月命日とされ、どちらもふたりを偲んで多くの人びとが社寺を参拝するようになり、境内には露店が立ち並んで賑わうようになったといいます。 一年最後の縁日となる「終い弘法」「終い天神」は、今年一年の無事に感謝を込めてお参りするとともに、これから迎える新年の招福息災を願う、まさに一年の締めくくりとなる大切な縁日なのです。
早朝から夜遅くまで約15万人の参拝者で賑わいます

北野天満宮「終い天神」は、例年約15万人の参拝者で大賑わいとなり、正月が迫る縁日だけあって、神社では正月の祝箸やお屠蘇などの授与の他、露店にも〆飾りや荒巻き鮭など正月用品を商う店が目立ち、行き交う人びとにも年の瀬の慌ただしさを感じることができます。 早朝から賑わい始めて、午前9時から本殿において祭典が執り行われ、夜は太陽がすっかり沈んだ後も露店に明かりが灯されながら午後9時頃まで賑わいが続きます。
朝は“プロの時間帯”、夜は“値引きの時間帯”、さぁどちらへ行きますか?

さて、終い天神の楽しみ方ですが、早朝の時間帯は露店の骨董品の中に掘り出し物があることもあってプロの骨董商も訪れるという“プロの時間帯”。骨董品の目利きに自信のある方はぜひ早朝を狙ってみてください。また、露店もできれば商品を在庫として持ち帰りたくないため、縁日が終わりに近づく夜の時間帯は値段が下がる“値引きの時間帯”となりますので、お買い得を狙う人や値引き交渉が得意な人はこの時間帯を狙ってみてください。
新年の干支“午”の巨大な絵“馬”も掲げられていますよ

北野天満宮の中門には、すでに新年の干支“午”の大きな絵馬が掲げられています。12月25日、京の師走の風物詩「終い天神」で北野天満宮を参拝して祭神・菅原道真公に手を合わせ、今年の無事に感謝をするとともに新年への願いを掛けて、素晴らしい一年の締めくくりとしましょう。 ○東寺・終い弘法(とうじ・しまいこうぼう) [所]京都市南区九条町1 [TEL]0774-31-5550(東寺出店運営委員会) [日時]12月21日(土)8:00~16:00 [URL]http://www.touji-ennichi.com/ ○北野天満宮・終い天神(きたのてんまんぐう・しまいてんじん) [所]京都市上京区馬喰町 [TEL]075-461-0005(北野天満宮) [日時]12月25日(水)早朝~夜 [URL]http://kitanotenmangu.or.jp/
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