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2014.01.07
日本最古の京都「都七福神めぐり」で今年一年の招福息災を願います
全国に数ある七福神めぐりの中で、日本最古の歴史を誇る京都「都七福神めぐり」。七福神を祀る各社寺で御宝印を大護符に集めて、今年が素敵な一年になるように願いましょう。
新春の「七福神」めぐりは、一年で一番功徳が大きい

革堂の境内に並ぶ七福神の石像
福徳をもたらす神仏として信仰される七体の神仏を「七福神」といい、商売繁盛のご利益を授ける「ゑびす神」、開運招福の「大黒天」、七福即生の「毘沙門天」、福徳自在の「弁財天」、延寿福楽の「福禄寿神」、不老長寿の「寿老神」、そして諸縁吉祥の「布袋尊」の七体とされています。 七福神の福徳を授かるための巡拝を「七福神めぐり」といい、昔からご利益を願って盛んに行われ、新年を迎えた1月の巡拝は特に功徳が大きいとされて、高い人気を誇ってきました。 京都だけでも、「都七福神めぐり」「京都七福神めぐり」「京洛七福神めぐり」など巡拝ルートと寺社の組み合わせ(重複する社寺も多い)は数が多く、それは七福神に対する京都の人びとの厚い信仰と人気のあらわれともいえます。
日本最古の歴史を誇る京都「都七福神めぐり」へ

赤山禅院・福禄寿神のおみくじ
京都の数ある七福神めぐりの中でも最も歴史が深く、日本最古の七福神めぐりとされるのが「都七福神めぐり」です。北は比叡山の麓に位置する赤山禅院「福禄寿神」から、南は宇治の萬福寺「布袋尊」まで広範囲に点在する七つの社寺を巡るため、数日かけて巡ることが一般的です。 さて、ご紹介は最北に位置する比叡山の麓、赤山禅院から。古く鬼門除けの寺院として信仰が深く、境内の奥に建つお堂に“延寿福楽”を司る「福禄寿神」が祀られています。横の授与所でかわいい福禄寿神のおみくじが大人気ですよ! 続いて、地下鉄・松ヶ崎駅から東へ徒歩10分ほど歩いたところに松ヶ崎大黒天(正式寺名・妙円寺)があり、右手に打ち出の小槌を持って米俵の上に座る「大黒天」が祀られ、“開運招福”を願います。 京阪・神宮丸太町駅から西へ徒歩5分ほど歩くと、続いて“不老長寿”を司る「寿老人」を祀る革堂(正式寺名・行願寺)があり、境内には七福神すべてがズラリと並んだ石像も見ることができます。
それぞれ異なるご利益を求めて、北へ南へ

萬福寺・布袋尊
さて、今度は京都の南方に祀られている4つの神仏をご紹介しましょう。 京阪・祇園四条駅から徒歩10分ほど、建仁寺の鎮守社として創建されたことから現在でもすぐ建仁寺の西側に鎮座している神社が「恵美須神社」で、“商売繁盛”を願って参拝者が訪れます。特に1月10日前後に「十日ゑびす」が行われ、“商売繁盛、笹持って来い!”のゑびす囃子が響く境内は大賑わいとなります。 さらに、“福徳自在”を司り、金運上昇のご利益を願う六波羅蜜寺の「弁財天」、“七福即生”を司る東寺の「毘沙門天」を巡拝し、最後は最も南に位置する宇治・萬福寺へ。中国伝来の黄檗宗の総本山であり、“諸縁吉祥”を司る「布袋尊」は、肥えた腹を露出した中国風の珍しい姿をした尊像で、弥勒菩薩の化身とされています。
七福神のご利益を大護符に集めましょう

日本最古の歴史を誇る「都七福神めぐり」では、最初に参拝した社寺で大きな色紙の大護符を買い求めて(社寺によって絵柄と値段が異なる)、各社寺を参拝して際に御宝印(各300円)を授与いただくことをオススメします。 七つの社寺すべてをめぐると、七福神のご利益が込められた七つの御宝印が勢揃いとなり、この大護符を家やオフィスに飾っておくと、あらゆるご利益に恵まれた素敵な一年にまること間違いなしですよ。

都七福神めぐり
ミヤコシチフクジンメグリ
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若村亮
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