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2014.03.25
熊野古道・三重県紀北町へ、1泊2日の旅 その1
一度は歩いてみたかった熊野古道。その夢を叶えるべく「手軽に歩ける」と聞いた三重県の紀北町に行ってきました。山と海、両方の自然に包まれて、とても幸せな2日間でした♪今回のルポは1日目。さっそく熊野古道・馬越峠(まごせとうげ)を歩きます!
はじめての熊野古道・馬越峠へ
日頃運動不足の私でも本当に大丈夫かな!?とちょっぴり不安でしたが、思ったよりずいぶん楽に歩けました。 今回歩いた参詣道「馬越峠(まごせとうげ)」は昔のままの石畳が続く道。約2kmと距離がそんなに長くなく、お手軽に木々とシダに囲まれた静かな時間を過ごすことができます。この道は伊勢神宮から熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へ向かう「熊野古道伊勢路」と呼ばれ、世界遺産にも登録されている道です。 濃い緑の中に大きな石畳が連なる道を歩きながら、昔に想いを馳せてみます。ここはさまざまな思いを抱いた巡礼姿の旅人たちが往来した道。この辺りは日本屈指の多雨地帯のため、道が流れないように石畳を敷いたのだそう。雨が空気をきれいにしてくれるそうで、しっとりと湿った空気と木々の匂いを嗅ぎつつ、歩を進めました。 ◎今回の旅ルートは「道の駅海山(三重県北牟婁郡紀北町海山区相賀1439-3)」に車をとめて、馬越峠を歩き、ふたたび道の駅海山に戻ってくるというもの。距離は約5km(所要約2時間30分)です。車を使わない人は、JR相賀駅から道の駅海山まで徒歩約30分、さらに熊野古道・馬越峠を経てJR尾鷲駅まで行くこともできます(距離は約7.5km、所要約3時間30分)。
絶景の見晴らし・天狗倉山へ、ひと足のばしてみませんか?
もし時間と体力に少し余裕があるなら、絶景ポイントに足をはこんでみませんか?馬越峠の中ほどにある分岐点から約30分ほど歩いた場所にあるのが、天狗倉山(てんぐらさん)です。天狗倉山の山頂には大きな岩があり、ハシゴで登ることができます。岩を登らなくても眼下に広がるのは尾鷲湾。山と海。ここは紀北町の魅力を一度に満喫できるスポットです。
象の背中に乗れる場所がある!?
馬越峠の分岐点から約2時間かけて、便石山(びんしやま)へ。頂上から少し下がったところにある「象の背」はなるほど、ホンモノの象の背中のような超絶景ポイント。距離もアップダウンがあり、健脚向きのコースですが、視界を遮るものがなく、一度見てみる価値ありのスポット。くれぐれも落ちないように、絶景を楽しみましょう。 距離や時間的に天狗倉山と象の背を両方行くのはキツそうですが、どちらも絶景ですので、ぜひひとつ訪れてみてはいかがでしょうか。
天然温泉でポカポカ、魚介がおいしいお宿に心が浮きたちます!
たっぷり歩いたあとは、やっぱり温泉!ほどよく疲れた体を癒しに「きいながしま古里温泉」に行きました。炭酸水素塩泉ですこしとろっとしたお湯は、旅の疲れをとるのにぴったり。体がホカホカ温まり、持続してと~っても気持ちよかったです。 そしてお宿はきいながしま古里温泉から徒歩5分ほどの場所にある「四季活魚の宿 紀伊の松島」へ。料理には定評があるこのお宿。海が近いだけあって、新鮮そのものの魚介を、心ゆくまで堪能しました♪こちらの名物・伊勢えびのしゃぶしゃぶ(10~4月限定)を食べて、大満足!ほかの料理もレベルが高く、アツアツの干物が絶品の朝ごはんもすごく美味しかったです。料理だけ食べに来てもいいぐらいのこちらのお宿。かなりおすすめです! ○きいながしま古里温泉 [所]三重県北牟婁郡紀北町(紀伊長島区)古里816 [TEL]0597-49-3080 [料金]大人500円 [時間]10:00~20:00(最終受付) [休]無休(第4水曜のみ13:00~) ○四季活魚の宿 紀伊の松島 [所]三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区古里1057 [TEL]0597-49-3048 [料金]1泊2食付8400円~(豪勢!伊勢えびしゃぶしゃぶプランは1泊2食付1万5750円) [時間]イン14:00、アウト10:00 次回の記事では、帰りの電車の時間まで、紀北町のおすすめスポットをあれこれ巡ってみようと思います。お楽しみに!
今回訪れたコースの概要は、紀北町観光協会の公式サイトでもご参考いただけます。
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白桃澄江
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