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2014.04.01
桜花爛漫の京都で出会った春の和菓子「俵屋吉富」
桜の開花があちらこちらで報じられるようになった京都。老舗京菓子店「俵屋吉富」で春の情景を繊細に映し出す和菓子をいただきました。桜花を散りばめた「桜きんとん」は期間限定のお楽しみです。
茶人ゆかりの地に佇む隠れ家的なサロンへ

趣ある佇まいの俵屋吉富小川店
京都市バス停・堀川寺之内からひと筋東へ入った小川通は、茶道を大成した千利休を祖とする茶道の家元が居を構える茶の湯と関わりが深い地。そこに銘菓「雲龍」で知られる老舗京菓子店・俵屋吉富の小川店があります。
和菓子に描写される一期一会の世界

サロンへの露地も風情が漂います
まずはお店の右手にある小さな入口から露地を進んだ先にある茶房「茶ろん たわらや」へ。そこはフランスのエスプリと日本の職人技とを融合させた落ち着いた佇まい。わずか8席の隠れ家的なサロンはお稽古帰りの茶人たちも立寄るそうです。かしこまらずに、との思いで誂えられたソファはくつろぎ度満点、喧騒から離れた静かな世界でゆっくりとした時を過ごすことができそう。この日は期間限定で販売されている和菓子と抹茶のセットをいただきました。 淡緑と桜色の「きんとん」の上に可憐な桜花をかたどった「こなし」を散りばめた生菓子「桜きんとん(抹茶とセットで864円)」は見目麗しく、崩してしまうのがもったいないくらいです。(メイン画像) ゆっくりと半分に切って口に入れると、つぶあんの控えめな甘さがすぅっと広がる儚い口どけ。春の喜びを目と味わいで感じることができるこのお菓子は桜のシーズン(4/10頃まで)のみ小川店限定でいただくことができます。
京の春風景をお持ち帰りしましょう

ずらりと並ぶお干菓子からお好みを選んで
店舗では「雲龍」をはじめとする持ち帰りの商品を購入することができます。この日は「お干菓子の贈り物(713円)」をおみやげ用に選びました。二十四節季により内容が変わるという色とりどりの干菓子が並ぶショーケースは、見ているだけで心がときめいてきます。「ショコラのように、好きな干菓子をチョイスして」と1個からお好みに応じて選べるスタイルもうれしいところ。華やかに咲き誇る「桜」(和三盆打物)、紅白の花びらをかたどった「花ひとひら」(干琥珀)、清流のせせらぎが聞こえてきそうな「流れ水」(有平糖)などをセットにしていただきました。表情豊かなお干菓子たちは旅のおみやげのみならず、誕生日プレゼントにしても喜ばれそうです。春らんまんの京都、この時期だけ出会える和菓子を味わいにぜひとも足を運んでみてください。

プレゼントにぴったりな「お干菓子の贈り物」

京銘菓「雲龍」も購入できます

俵屋吉富 小川店
タワラヤヨシトミ オガワテン
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森明子 写真:杉沢栄梨
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