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2014.08.06
京の夏の夜を幻想的な光で彩る「 京の七夕 」が開催中です
京都では旧暦の七夕に合わせて幻想的な光で夜を彩る「京の七夕」が行われています。堀川会場と鴨川会場の2カ所を舞台に、それぞれに趣向を凝らした光の演出を楽しむことができます。 メイン写真:「光の天の川」堀川会場
中国古来の習わしと日本の信仰行事が起源の「七夕」

願いを書いた短冊を飾った笹がライトアップされる「願い七夕」(堀川会場)
古来、中国では陰暦7月7日夜、女子が手芸の上達を祈る行事「乞巧奠 (きっこうでん)」 と、天の許しで織女と牽牛が1年に1度会えるという伝説にちなむ「星祭」 が行なわれ、この2つの風習が奈良時代に日本へ伝来しました。また、日本でも古くから水辺の棚で乙女が機(はた)を織り、神を迎えて禊(みそぎ)を行なう信仰行事「棚機女(たなばたつめ)」が行なわれており、これら3つの行事が重なって日本独自の「七夕」になったといわれています 。
織物の町・京都ならではの七夕イベント

あでやかな京友禅が水に揺られて幻想的にきらめく「光の友禅流し(堀川会場)」
今年で5回目を迎える「京の七夕」は、旧暦で七夕の時期にあたる8月上旬に七夕にちなんだ光の演出で京都の夜を彩るライトアップイベント。期間中は約70万人が来場し、新しい京の夏の風物詩としてすっかり定着しました。 京都は西陣織や京友禅など織物の産地でもあるため、「京の七夕」では天の川や笹飾りのみならず、美しく華やかな織物を使うなど趣向を凝らした演出も見られます。メインの堀川会場と、鴨川に面した鴨川会場の2カ所を舞台に、8月11日まで毎夜開催されています。 ○京の七夕(きょうのたなばた) [所]堀川会場・鴨川会場 [日時]2014年8月2日~11日 19:00~21:30(二条城入城は~21:00)
竹と明かりが創り出す天の川と、二条城の映像美が見どころ「堀川会場」

二条城内の御殿や唐門が華麗に変身するプロジェクションマッピング(堀川会場)
「京の七夕」のメイン会場である「堀川会場」では、堀川遊歩道に沿って約1.5kmに渡り華やかな光の演出が次々に登場します。人気の「光の天の川」は、夜空に浮かぶ天の川を竹のアーチと光で再現したもの。ゆっくりと強弱を繰り返す光の演出に来場者からは「わぁ~」「きれい」という歓声が上がります。(メイン写真) さらに、京友禅を幻想的な光で照らし堀川に流す「光の友禅流し」、きらびやかな笹飾りが夜空に浮かび上がる「願い七夕」、京都にゆかりのある著名人直筆のメッセージが書かれた大型行灯が並ぶ「メッセージ行灯(あんどん)」など見どころ多彩。また、二条城では二の丸御殿にプロジェクションマッピングが投影され、光と音が織り成す現代的な映像美を楽しむことができます。今年は秋に公開の映画「舞妓はレディ」とのタイアップが実現。花街をイメージした映像や、映画の世界を体感できる企画展は要チェックです。 堀川会場は南から北への一方通行となります(途中に出入口あり)。距離が長いため、最後まで歩く方は時間に余裕を持ってお出掛けください。 〇京の七夕 堀川会場 [所]地下鉄東西線・二条城前駅から西陣織会館前までの堀川遊歩道沿い及び二条城 [TEL]080-3851-0640(堀川会場総合本部)
川面を照らす光の散策路をゆっくりと楽しめる「鴨川会場」

「風鈴灯」の明かりとお香が五感を癒す演出に。(鴨川会場)
鴨川会場では、御池通から四条通の間の鴨川やみそそぎ川沿いに竹と明かりの散策路が設置されます。各々のペースでゆっくりと明かりを眺めながら散策を楽しむことができるエリアです。 御池大橋と三条大橋の間には多数の「風鈴灯」が並び、竹かごの中に京都の伝統技術で作られた風鈴を入れた、幻想的な明かりが灯されています。辺りではお香もたかれ、鴨川のせせらぎや風鈴の音と香りが作り出す癒しの雰囲気に包まれています。 光が織り成す「京の七夕」は、8月11日まで開催。この時期だけの、美しく幻想的な京都の夜へおでかけしてみませんか。 〇京の七夕 鴨川会場 [所]御池大橋から四条大橋の鴨川右岸(西側) [TEL]080-3833-7705(鴨川会場案内所)
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写真 / 吉村 晋弥
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