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2016.09.20
宝石のような海鮮丼から朝干しの干物まで。沼津の漁港ごはん4選
全国でも有数の水揚げ量を誇り、地元の人だけでなく関東や関西からも多くの食通が集まる沼津港。早朝に活気溢れる競りが行われる魚市場の周辺には、食事処やみやげ処が軒を連ね、自慢の海の幸をさまざまなメニューで提供しています。そんな沼津港ならではの味覚が楽しめる、とっておきの店をご紹介します。
駿河湾の幸が載った「ぬまづ丼」発祥の店「かもめ丸」

駿河湾の三大名物をのせた丼の魅力は実はご飯にある。「ぬまづ丼」(1404円)
沼津港で揚がる魚介は種類も豊富で、調理方法も店によってさまざまですが、王道な食べ方で素材の味を楽しむなら、港市場の小路で連日行列を作る「かもめ丸」がおすすめです。 駿河湾らしさ全開の「ぬまづ丼」発祥の店としても知られ、干物の炊き込みごはんの上に、あじ、しらす、桜えびという駿河湾の三大スターの刺身を載せた丼は、ここでしか食べられない逸品。ひと口食べれば磯の旨みと香りがいっぱいに広がります。 店頭に並ぶ朝獲れの魚介は、刺身や煮物、炭火で塩焼きなど、好みに合わせて調理してくれるというのも、魚河岸らしさを感じますね。
「沼津かねはち」でキラキラ輝く魚介を

「特選海鮮ひつまぶし」(2376円)には、魚介の旨みたっぷりのあら汁が付いて豪華
ワンランク上の海鮮丼を味わうなら、仲買直営の食事処「沼津かねはち」へ。朝、魚市場で競り落とされた鮮度抜群の海の幸がテーブルに並ぶ人気店です。 一番人気の「特選海鮮ひつまぶし」(2376円)は、旬の魚介が色鮮やかに器に敷き詰められ、まるで宝石箱のよう。そのまま食べてももちろんおいしいですが、薬味を載せてさっぱりと、温泉卵を落として濃厚に、そしてダシをかけてさらりといただくなど、素材の魅力をいろんな味わいで楽しめます。 その日に獲れた魚介によって変わる日替わりメニューも要チェック。底曳き網に掛かった深海魚が登場することもあるそうですよ。
種類豊富な定食が魅力「港食堂」

専門店ならではの焼き加減で、皮はパリッと、身はふっくらと仕上げる
海産物はもちろん、お茶やわさび、野菜など、さまざまな沼津の食材が並ぶマーケットモール「沼津 みなと新鮮館」は、沼津港のランドマーク的な存在。この中にある「港食堂」は、地元の人々に愛される家庭の味をリーズナブルに提供する食事処です。

港食堂の「港ひつまぶし」(1620円)
「真アジ干物定食」は、絶妙な焼き加減の肉厚なあじの干物と、おかわり自由のごはん、味噌汁が付いて、なんと540円! 創業100年を超える干物製造会社直営の店だけあり、味も折り紙つきです。カレイの煮付けやアジフライ、旬の刺身などをメインにした定食の種類も豊富なので、お腹を空かせて訪れたいですね。
ホロホロ食感の絶品干物「カネキン 露長商店」

あじ(100〜300円)、金目鯛(480〜1300円)とサイズや仕入れによって値段は異なるが全体的に手頃
沼津港周辺に数ある干物店の中でも、一度食べたら忘れられないとリピーターを増やし続けているのが「カネキン 露長商店」です。 この店の干物の最大の特徴は「朝づくり」という製法。その名のとおり、朝開いた魚をさっと干して、その日のうちに店頭に並べます。こうして作られた干物は、何日も干したり冷凍させたりしたものと比べると、身がしっとりふわふわ。絶妙な塩加減が素材の旨みを引き立てます。 沼津名産のあじはもちろん、金目鯛やかます、さばやあじのみりん干しも人気です。午後には品薄になってしまうので、購入はお早めに。
どの店も、味も値段もボリュームも大満足で、わざわざ足を運ぶ価値ありです。都心からは車で3時間ほどなので、ドライブがてら気軽に沼津を訪れてみてくださいね。
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土屋朋代
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